
何が現金になるのか
普段の生活では、現金というと通貨(硬貨と紙幣)を指すことが多いです。
一方、簿記では通貨に加えて通貨代用証券も「現金」に含まれるので注意が必要です。

ペーパーレス化や事務負担低減のため、2027年3月に紙の小切手と手形が廃止されます。日商簿記検定においても2027年4月以降、小切手と手形が試験範囲から除かれます。
その影響で2027年4月以降、他店振出小切手と送金小切手が試験範囲から除外されるので「現金」の範囲は少なくなります。
間違いやすいもの
郵便切手や収入印紙は、現金と同様に会社の金庫に入っているため「現金」と間違いやすいですが、「現金」ではないので注意が必要です。
| 郵便切手 | 「通信費」という勘定科目を使う。 決算時に未使用のものは「貯蔵品」に振り替える。 |
| 収入印紙 | 「租税公課」という勘定科目を使う。 決算時に未使用のものは「貯蔵品」に振り替える。 |
現金の仕訳
次の例題について仕訳を書いてみましょう。
<例題>
商品¥3,000を売り上げ、代金は普通為替証書で受け取った。
<仕訳>
| 現金 | 3,000 | 売上 | 3,000 |
<仕訳の書き方>
❶ 商品を売り上げました。

売上が発生したので「売上」が増えます。「売上」は収益の勘定科目でホームポジションは右です。

「売上」が増えるので、ホームポジション側である右に「売上」と書きます。
| 売上 | 3,000 |
❷問題文を見てみると『代金は普通為替証書で受け取った』、と書いてあります。普通為替証書は現金として扱うので、現金を受け取った、現金が増えた、と考えます。

現金で受け取ったので「現金」が増えます。「現金」は資産の勘定科目でホームポジションは左です。

「現金」が増えるので、ホームポジション側である左に「現金」と書きます。
| 現金 | 3,000 | 売上 | 3,000 |
次は、現金の範囲について、例題を見ていきましょう。
<例題>
会社の金庫の中には、次のものが入っていた。現金の実際有高を答えなさい。
・硬貨 ¥2,852
・紙幣 ¥134,000
・郵便切手 ¥850
・普通為替証書 ¥3,000
<解答>
現金の実際有高 139,852円
<解説>
簿記の現金の範囲に含まれるものは、硬貨、紙幣、普通為替証書の3つです。この合計金額が現金の実際有高です。実際有高とは、会社の金庫や手許(てもと)にある、実際に保有している金額のことをいいます。
2,852+134,000+3,000=139,852
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