ふんふ~ん♪
今日はご機嫌だね、パブロフくん。
昨日デートして来たからね!
えっ!?・・・いいなぁ。
ところでお兄さん、材料副費って何?
材料副費?知りたい?どうしようかな・・・
材料副費とは?
材料を購入したときの送料や手数料などの付随費用のことを、材料副費といいます。
材料副費の仕訳は次の2つのパターンがあります。
試験では原則処理と例外処理のどちらも出題されますので、覚えておきましょう。
原則処理:材料費に含めて仕訳を行う。
例外処理:材料副費を予定配賦している場合、材料副費勘定で仕訳を行う。
原則処理
1.材料を購入したとき
当月、買入部品を掛けで50,000円購入し、発送費3,000円を現金で支払った。
材料 53,000 / 買掛金 50,000
現金 3,000
例外処理
材料副費を予定配賦している場合、材料を購入した時に予定配賦額を使います。このため、実際発生額と予定配賦額にズレが生じた場合に材料副費差異が発生します。
1.材料を購入したとき
当月、買入部品を掛けで50,000円購入した。購入に際しては、購入代価の5%を材料副費として予定配賦している。
材料 52,500 / 買掛金 50,000
材料副費 2,500
2.材料副費の請求があったとき
当月末、発送費3,000円を現金で支払った。材料副費勘定へ計上する。
材料副費 3,000 / 現金 3,000
3.差額を振り替えるとき
当月の材料副費の実際発生額は3,000円であった。材料副費予定配賦額2,500円との差異は材料副費差異勘定に振り替える。
計算:予定配賦額2,500-実際発生額3,000=△500(不利差異・借方差異)
材料副費差異 500 / 材料副費 500
そのとおり!試験では特に指示がない限り原則処理で処理してね。材料副費勘定を使う旨の指示があった時だけ、例外処理をしよう。
うん、わかった!
31 Comments
とてもわかりやすいです。
この部分長い期間分かんなかったので
本当に助かりました!!
コメントありがとうございます。
お役に立てたようで良かったです。
内部材料副費は予定「配賦」できるので、製造間接費に入りますか?
コメントありがとうございます。
内部材料副費は材料費に配賦するか間接経費に配賦します。
しかし、簿記2級では、材料副費を間接経費として配賦する方法は出題されたことがないため、材料費に配賦すると覚えておくのがオススメです。
工業簿記の勉強始めて1週間でまだまだふわっとしてした所でした。分かりやすい解説有難うございました。you tube 動画も見させて頂きます。
簿記の学習を応援しています!
経費の予定配賦とはどのように行われているのか詳しく知りたいです
めっちゃわかりやすいです
ありがとうございます
非常に分かりやすかった。
ありがとうございます。
材料副費予定配賦の考え方は貸し倒れ引当金のようにいわゆる積み立てという考え方でよろしいでしょうか?
工業簿記で出てくる材料副費の予定配賦は商業簿記の引当金とは違います。「製造間接費の予定配賦率」と同じ考え方です。
商業簿記の引当金は、①将来の特定の費用または損失である、②発生が当期以前の事象に起因している、③発生の可能性が高い、④金額を合理的に見積もることができるという4要件が必要で、これらを満たしている引当金は、簿記2級の商業簿記で学習する引当金に限定されております。
材料副費は名前が費用なのに何故、貸方にかくのでしょうか?
費用は借方だと思うのですが。
混乱しています
材料副費を後払いしているので、イメージがわかりにくいのかもしれません。
わかりやすいように、2,500円の材料副費を先払いして、後日に材料を購入した、という例で仕訳を書いてみます。
①材料副費を支払ったとき
材料副費 2,500/現金 2,500
②材料を購入したとき
材料 52,500/買掛金 50,000
材料副費 2,500
先に支払った材料副費は、材料費の諸掛として材料費の取得原価に含めることになります。簿記3級の仕入諸掛のようなイメージです。
私も、どうして貸方にくるんだろうと思ってましたが、材料副費は後払いというイメージわかりやすかったです!腑に落ちました!
ありがとうございます♪
材料副費勘定は、外部との費用を見積りで出した時に使う勘定だと思います。
では、その費用が見積りではなく正確な数字だった場合どのような仕訳になりますか?
材料副費は材料購入の付随費用ですので、実際配賦を行う場合は材料費に含めて仕訳を行います。テキストをお持ちでしたら、P.42にまとめてありますので、復習してみてください。
初歩的な事で申し訳ございません。
材料副費が発生した際には材料の購入限界にその分を加算しますが、そうした場合の材料の単価は、(材料代+副費)/材料個数となる認識でよろしいでしょうか。(購入時に付随費用が発生した有価証券と同じイメージ)
例
@100円の材料を10個購入し、材料副費として500円発生した場合の材料の単価。
(1,000+500)/10=@150円 となる?
はい、そのとおりです。
内部材料副費配賦差異の処理について質問があります。
他の予定と実際の差異(例えば、製造間接費配賦差異や材料消費価格差異など)は差異として振り替えたあと、売上原価に賦課するとと思います。
内部材料副費配賦差異の場合は売上原価に賦課しないのですか?
また、するにしてもしないにしてもその理由を教えていただきたいです。
よろしくお願いします。
材料副費差異も原価差異の一種ですから、同様にします。原価差異の詳しい処理は、原価計算基準に書いてありますので、読んでみてください。
いつもサイト、アプリ共に愛用させていただいております。
内部材料副費の算出法について質問があります。
材料の購入代価:30,000円
引取費用:1,000円 (実際額にて材料の購入代価に加算)
内部材料副費:購入代価の1%を予定配賦
このようなパターンの問題の際に、内部材料副費の計算は(30,000+1,000)×0.01とならず、30,000×0.01となるのは何故でしょうか?
引取費用は材料の購入代価に加算とあるので、そのまま足し合わせてしまいました。
問題文に「購入代価」の1%を予定配賦と書いてありますので、「購入代価30,000円」を使います。なお、取得原価は次のように計算します。
取得原価=購入代価+引取費用
差異関係で質問なのですが製造間接費を予定配賦した場合、実際発生額が2000円で予定配賦が1700円となった時、
借方 製造間接費配賦差異 300 / 貸方 製造間接費 300
というふうに製造間接費を減らす(貸方に持ってくる)のですか?
はい、そうです。一度、テキストの製造間接費配賦差異の仕訳を確認しておきましょう。
すみませんなぜそうなるのか聞きたかったのですがなぜが抜けてました…
私のイメージとしては予定より300円分多く製造間接費が増えたと捉えたため、借方に製造間接費が来るのではないか、と思ったのですが…
仕訳を書いてみるとわかりやすいです。
1.間接材料費を製造間接費に振り替える時
製造間接費2,000/材料2,000
2.製造間接費を予定配賦で仕掛品に振り替える時
仕掛品1,700/製造間接費1,700
3.製造間接費を製造間接費配賦差異に振り替える時
上記1、2の差額が製造間接費配賦差異なので、製造間接費の借方残高300をすべて振り替える。貸方に300と書く。
製造間接費配賦差異300/製造間接費300
以上となります。試験までにテキストP086~093を復習しておきましょう。
材料副費はなぜ製造間接費に入らないのですか?
材料を買った時、付随費用だからです。
材料を消費した内容によって、直接材料費と間接材料費に分けます。
上記のように、買った時と消費した時と違いがあり、意味が違うので、処理も違います。
材料副費の仕訳なんですが、
例えば
材料の購入@300円x1,000個
引き取り運賃6,000円
を現金で払った。
購入原価は購入代価に外部材料副費の実際発生額と内部材料副費の予定配賦額(購入代価の4%)を加算。
とある場合、
外部材料副費の実際発生額=引き取り運賃
内部材料副費の予定配賦額(購入代価の4%)
=300,000×4%=12,000
購入原価=借方材料の全額のこと
購入代価=材料そのものだけの値段
仕訳:
材料 318,000 / 現金 306,000・内部材料副費 12,000
となり、外部材料副費という勘定科目は使わない
ということになるのでしょうか?
コメントありがとうございます。
材料副費はケースバイケースですので問題の指示に従って解くことになります。
例では、予定配賦しているのは内部材料副費ですから「材料副費」を使って仕訳をします。勘定科目を使うの理由は「予定配賦」しているという指示があるからです。
材料の購入原価の定義は次の通りです。
材料の購入原価=購入代価+付随費用(外部材料副費+内部材料副費※)
※内部材料副費は購入原価に含めず、製造間接費として処理することも可能
なお、簿記2級では、材料副費の実際発生額と予定配賦額の仕訳は出題されていますが、外部材料副費か内部材料副費かを分けて仕訳を書かせる問題は最近10年は出ていません。この内容は末端論点で重要ではないためです。