2016年度の範囲改正により、新しく簿記3級の範囲になる論点です。
どうやら、簿記3級に新しい内容が出るらしいね。
2016年6月の試験から、伝票会計の仕訳日計表が出題されるようになるよ。以前は簿記2級の範囲だったんだ。
えぇ!!範囲が広がるの!?
そんなに難しくないから、大丈夫だよ。今から一緒に勉強しよう。
仕訳日計表の書き方
仕訳日計表とは、その日に記入される仕訳を集計した表のことです。伝票会計では、その日に起票された伝票をすべて集計して、仕訳日計表に記入します。仕訳日計表を作成することで、一日でどれだけ取引が行われたのかを把握することができます。また、伝票のミス、仕訳のミスや集計漏れがないことを確認するためにも利用します。
次の例題を使って、仕訳日計表の書き方を見ていきましょう。
例題:2016年6月1日に次の伝票が起票された。この伝票を仕訳日計表に記入しなさい。
<解き方>
① 伝票から下書きに仕訳を書く。
・入金伝票
現金3,000/売掛金3,000
現金20,000/当座預金20,000
・出金伝票
仕入1,000/現金1,000
水道光熱費4,000/現金4,000
・振替伝票
売掛金10,000/売上10,000
② 仕訳を仕訳日計表に記入する。
例:現金の借方 3,000+20,000=23,000
これだけ?
うん、そうだよ。実際の試験では、伝票の数が多くなると思うけど、基本は同じだね。仕訳日計表と同時に、得意先元帳や仕入先元帳を記入する問題も出るよ。これは補助簿で学習済みの内容だね。
なるほど~。よーし、今から対策しておこう!やるぞやるぞ~♪
7 Comments
いつも利用させていただいております。
振替伝票から仕訳をする際なのですが、借方貸方の判断を「伝票の上→借方」「伝票の下→貸方」と判断しても良いでしょうか?
返品などがあった場合など、こんがらがりそうで…教えていただきたいです。
コメントありがとうございます。
はい、そうです。貸方の勘定科目の横には1文字分の空白がありますので、余白の有無を確認すると安心です。
いつもサイトを利用させて頂いております。
とてもわかりやすくて助かっております。
143回試験から3級に登場する「仕訳日計表」とは何か?をこのサイトで勉強させて頂きました。(テキストにはあまり載っていないので…)
端的には、伝票から→仕訳→Tフォームで合計を書き込む、合計試算表の要領と同じようなものと捉えていいのでしょうか?
出題されるとしたら、何問目にどのくらいのボリュームで出題されると予想されますでしょうか?
合計試算表の場合、月初残高を考慮しなければいけない場合があります。これは問題の合計試算表の形式によります。
一方、伝票会計の場合、伝票の合計だけを記入します。仕訳日計表は、一日の伝票を集計するために作成します。前日までの残高を繰り越すのが目的ではないので、仕訳日計表には前日の残高が出てきません。
解き方はご自身の好きな方法で大丈夫です。パブロフ流では「伝票から仕訳→答案用紙の仕訳日計表の横にメモ書き→答案用紙を記入」という流れで説明しています。
試験で出題される場合、第2問で10点か、第3問で30点で出題されると思います。第3問の場合、仕訳、仕訳日計表、総勘定元帳(買掛金か売掛金)、補助元帳(得意先元帳か仕入先元帳)で出題されるでしょう。
いつもアプリを利用しています。
どこでも勉強できるので非常に役立っています!
質問ですが、3級になったということは2級の範囲からは削除されたということでしょうか?
よろしくお願いいたします。
アプリをお使い頂き、ありがとうございます。
簿記2級は簿記3級のすべての範囲を含めて出題されます。しかし、簿記3級の範囲である補助簿の問題や試算表の作成問題は簿記2級の試験では出題されていません。
このように、簿記3級の範囲は簿記3級の試験で出題されます。簿記2級の試験で出題されるは、簿記3級の仕訳や帳簿の記入がほとんどです。
簿記3級の範囲となった伝票会計が簿記2級で出題される可能性はほとんど考えれません。簿記2級で学習する内容としての重要度が低くなったため簿記3級へ移行したのですから、従来通り簿記2級で出題するなら範囲変更する必要などありません。
2級を受験するにあたり心配でしたら、仕訳日計表の問題を1問解いておけば大丈夫です。
懇切丁寧な説明で大変わかりやすかったです。
ありがとうございました。