日商簿記2級と3級のネット試験について

パブロフくんお兄さん!簿記3級の申込が一杯になって、間に合わなかったの。 

お兄さん2020年6月の試験が中止になったことで希望者が多かったことと、11月の試験は会場の席数に制限があるから、受験できる人の数がいつもより少なかったことで大変だったみたいね。サーバが落ちたという話も聞いたよ。

パブロフくん2021年の2月まで受験できないの?また申込競争に巻き込まれるのは不安だよ。

お兄さん2020年12月から日商簿記2級と3級で、新しいネット試験が受験できるようになるんだよ。ちゃんと合格証ももらえるし、紙の試験と同じ合格として扱われるんだ。

パブロフくんえっ!そうなの!?詳しく教えてよ〜。

 

紙の試験方式とネット試験方式の違い

現在の紙の試験方式(統一試験方式)とネット試験方式(CBT方式)の違いについて、要点をまとめると次のとおりです。

日商簿記のネット試験

■試験時間の変更
2020年11月と2021年2月までは紙の試験(統一試験方式)は従来通り120分ですが、2021年6月の試験以降は紙の試験もネット試験(CBT方式)も同じ簿記3級60分、簿記2級90分に統一されます。
なお、簿記3級60分、簿記2級90分に変更される点については、日商からサンプル問題と説明資料が公表される予定になっておりますので、わかり次第どのような問題や大問になるのか、詳しく説明します。

■会場と申込場所の変更
紙の試験(統一試験方式)はこれまで通り、各地の商工会議所で申込を行い、学校などの受験会場で受験します。ネット試験(CBT方式)の場合、全国統一の申込サイトで申込を行い、テストセンターで受験します。

■ネット試験は随時受験できる
ネット試験(CBT方式)はテストセンターで受験することとなり、申込は随時受け付けています。このため、年3回という制限はなくなり、受験機会が増えるので就職や受験までに資格が必要な人にはありがたい試験制度です。

■出題区分は変わるのか
紙の試験(統一試験方式)とネット試験(CBT方式)で出題区分は変わりません。どちらも共通の出題分ですので、勉強する範囲が変わったり、特別な対策が必要になるわけではありません。なお、日商簿記の試験範囲の改定は毎年4月に公表されます。2021年度、2022年度は収益認識基準適用に伴う試験範囲の改定が予定されています。

■受験方法について
紙の試験(統一試験方式)の場合、問題用紙、答案用紙、計算用紙が配られます。電卓、シャープペンを持ち込み、紙に記入して解答します。

一方、ネット試験(CBT方式)の場合、パソコンのモニター画面に問題と答案が表示され、計算用紙は紙が配られます。電卓、シャープペンを持ち込み、計算用紙を使いながら、画面の答案にマウスやキーボードを使って回答します。

■使用するテキスト・問題集について
紙の試験もネット試験も範囲は同じですので、今まで使っているテキストと問題集を使えば大丈夫です。
ただ、2021年度の試験を受験する方は、試験時間の変更や新しいサンプル問題が公表されるため、2021年度の試験内容に対応したテキストや問題集を使った方が良いでしょう。

■パソコンの操作について
ネット試験(CBT方式)を受験する方は、マウスの操作やキーボードで数字を入力する練習を一回はしておいた方が良いかもしれません。簿記2級3級の体験版はまだ公表されていませんが、簿記初級のネット試験の体験版が下記のリンクからダウンロードできます。どんな感じか知りたい方は試してみてください。なお、パソコンのみで利用でき、スマホでは利用できません。
https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class-s/exercise

■ネット試験の新しい情報について
ネット試験(CBT方式)については、日本商工会議所のホームページに詳細が書いてあります。パブロフ簿記のページでも更新があり次第、記事を追加していきます。
https://www.kentei.ne.jp/31498

 

紙の試験方式はなくなるのか

ネット試験(CBT方式)が開始されますが、引き続き紙の試験方式(統一試験方式)は毎年2月、6月、11月の年3回実施されます。紙の試験方式(統一試験方式)に加えて、ネット試験を追加することで受験できる機会を増やしているのです。

紙の試験方式(統一試験方式)がなくなる予定はありません。

 

紙の試験方式とネット試験方式のメリットとデメリットは?

紙の試験方式の場合

紙の試験方式(統一試験方式)のメリットとデメリットは次のとおりです。

<メリット>
○問題用紙に数字やメモを書き込めるため、問題を解きやすい。
○書き込み可能なため、解答の見直しもしやすい。
○文字が紙に印字されているので読みやすい。
○解答を自分で書き込むため、解答の記入が簡単。
○パソコンに慣れてない人は紙の方が安心。
○他の受験生と同じ問題なので、受験後に試験内容の話をしやすい。

<デメリット>
×受験が年に3回までしかできない。
×合格発表まで2〜3週間待つ必要がある。
×コロナなどの大規模な感染症が起きた場合、試験が中止となる可能性がある。
×上記の場合、受験者数や受験会場に制限がある場合があり、申込が混雑する。
×ダブル受験をする場合、簿記3級と簿記2級を1日で受験する必要があり、疲れる。

 

ネット試験方式の場合

ネットの試験方式(CBT方式)のメリットとデメリットは次のとおりです。

<メリット>
○自分の好きなタイミングで受験ができる。
○何回受験しても良いので、資格が必要な人は受験機会が増やせる。
○受験機会が増やせるので、試験問題の当たり外れのリスクを減らせる。

<デメリット>
×下書用紙はあるが、問題用紙に数字やメモを書き込めない。
×パソコンの画面、マウスやキーボードに慣れる必要がある。

 

パブロフくんパブロフ、ネット試験に申し込んでみるよ。何度でも受験できるから、いつか合格できる気がするし。よーし、やるぞやるぞ〜♪ 

お兄さんうん、その調子で合格目指して頑張ろう!

3 Comments

  1. 簿記受験生 on 2020年10月7日 at 11:19

    過去に2級まで合格したものです。今後受験する方のために考えられることをお伝えします。
    ネット試験では紙試験と違い画面出題でであることから本試験問題も持ち帰りや本試験の公開や過去問題集の出版がないことになるため、今回の創設を機に従来の紙試験についても今後、試験問題の回収や本試験問題の公開や過去問題集の出版が廃止されてサンプル問題等や出題区分表・試験後の受験者からの証言による予想問題が出版されるのみに変わる可能性がありそうです。その点を考えた学習方法も必要なのではと思います。

  2. 会計マン on 2020年10月3日 at 10:18

    一番近い会場の申込がサーバートラブルで出来なかったので、県外の会場で申し込んだ翌日に近い会場で申込可能になり、近い方がいいのでその会場でも申込しました。

    県外の申込んだ会場に事情説明して、キャンセル&返金を申入れましたが、断られたためASJというサーバー管理会社に電話して損害賠償請求として、13000円(1級2級併願)を請求したところASJが商工会議所と相談したようで、結局キャンセルを受付てくれました。

    同じ境遇の方はこの事例を使って商工会議所に相談したら、キャンセルを受付てくれるかもしれませんよ。

    受験料高いですからね〜
    税理士試験の方が格段にやすい!笑
    ちなみに私は公認会計士受験生です。

    • 早めのパブロフ on 2020年10月11日 at 12:38

      なるほど、法的手段を臭わせたんですね…笑。私は都内&周辺での受験申し込みできませんでした。田舎の商工会議所まで足を運べば受験できそうですが、そこまでのお金も気合も確信も足りず…今回は断念です。そのため、目先のテストセンターが勝負です(90分の時間設定という情報だけでも何だかなという感じです)が、年内合格して楽になりたいです。

      公認会計士受験、それは大きな目標ですね。その戦線に立たれていることに敬意です。仕事上、会計士さんと接することがありますが、いつも助けてもらっています。目標・ステータスをゲットされることを祈念します。がんばってください(私も頑張ります)。

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