本気で簿記3級を目指すパブロフ⑯ 貸付金

貸付金と受取利息

会社のお金が余っているときに他の会社へお金を貸すことがあり、貸した金額のことを「貸付金(かしつけきん)」といいます。
また、お金を貸すと他の会社から利息(りそく)を受け取ることができます。受け取る利息の金額のことを「受取利息(うけとりりそく)」といいます。

<例題>
CAT株式会社に対して¥2,000,000を貸し付け、普通預金口座から振り込みを行った。貸付期間は12か月、利率年4.0%の条件で、利息は返済期日に元金とともに一括して受け取ることとした。

<仕訳>

貸付金2,000,000普通預金2,000,000

<仕訳の書き方>
❶問題文を見てみると『貸し付け』た、と書いてあります。これはお金を貸した、貸付金が発生した、と考えます。

お金を貸したので「貸付金」が増えます。「貸付金」は資産の勘定科目でホームポジションは左です。

「貸付金」が増えるので、ホームポジションと同じ側である左に「貸付金」と書きます。

貸付金2,000,000

❷問題文を見てみると『普通預金口座から振り込みを行った』、と書いてあります。普通預金が減った、と考えます。

「普通預金」は資産の勘定科目でホームポジションは左です。

「普通預金」が減るので、ホームポジションと反対側である右に「普通預金」と書きます。

貸付金2,000,000普通預金2,000,000

❸利息については『いつ受け取るのか』『どの期間の利息を受け取るのか』確認することが大切です。本問では問題文に『返済期日に』『一括して受け取る』と書いてあるので、12か月後に12か月間の利息をまとめて受け取ることがわかります。したがって貸し付けた日には利息についての仕訳はしなくて良いと判断します。

<例題>
CAT株式会社に対する貸付金¥2,000,000が満期をむかえ、元利金合計が普通預金口座に振り込まれた。なお、貸付期間は12か月、利率年4.0%、利息は返済期日に元金とともに一括して受け取る条件であった。

<仕訳>

普通預金2,080,000貸付金2,000,000
受取利息80,000

<仕訳の書き方>
❶問題文を見てみると『貸付金が満期をむかえ』、と書いてあります。これはお金を回収した、貸付金が消滅した、と考えます。元利金合計というのは、元金(お金を貸した金額)と利息を合計した金額のことです。

貸付金を回収したので「貸付金」が減ります。「貸付金」は資産の勘定科目でホームポジションは左です。

「貸付金」が減るので、ホームポジションと反対側である右に「貸付金」と書きます。

貸付金2,000,000

❷利息については『いつ受け取るのか』『どの期間の利息を受け取るのか』確認することが大切です。

『いつ』について、問題文を見てみると『元利金合計が振り込まれた』と書いてあります。本日、利息を受け取ったので、受取利息が増えた、と考えます。

『どの期間』について、問題文を見てみると『貸付期間は12か月』『返済期日に一括して受け取る』と書いてあります。12か月分の利息を受け取ったとわかります。
『利率年4.0%』は1年分の利息を計算するときに使うので、本問のように貸付期間が12か月の場合、そのまま使えます。
 1年分の利息(12か月分の利息) 元金2,000,000×年利率4.0%=80,000

「受取利息」は収益の勘定科目でホームポジションは右です。

「受取利息」が増えるので、ホームポジションと同じ側である右に「受取利息」と書きます。

貸付金2,000,000
受取利息80,000

❸問題文を見てみると『普通預金口座に振り込まれた』、と書いてあります。普通預金口座に入金されたので、普通預金口座が増えた、と考えます。

「普通預金」は資産の勘定科目でホームポジションは左です。

「普通預金」が増えるので、ホームポジションと同じ側である左に「普通預金」と書きます。

普通預金2,080,000貸付金2,000,000
受取利息80,000

利息の先払いと後払いについて

ここまでは、借入金や貸付金の利息が後払いの場合について学習しました。利息が先払いの場合も出題されますので、例題を見ていきましょう。

<例題>
銀行から¥1,000,000を、借入期間は9か月、利率年3.6%の条件で借り入れ、利息を差し引いた残額について普通預金口座に入金された。

<仕訳>

支払利息27,000借入金1,000,000
普通預金973,000

<仕訳の書き方>
❶問題文を見てみると『借り入れ』た、と書いてあります。これはお金を借りた、借入金が発生した、と考えます。

お金を借りたので「借入金」が増えます。「借入金」は負債の勘定科目でホームポジションは右です。

「借入金」が増えるので、ホームポジションと同じ側である右に「借入金」と書きます。

借入金1,000,000

❷問題文に『利息を差し引いた』と書いてあります。これは利息を先払いした、支払利息が発生したと考えます。支払利息の金額は次のように計算します。
 1年分の利息 元金1,000,000×年利率3.6%=36,000
 9か月分の利息 36,000×9か月÷12か月=27,000

「支払利息」は費用の勘定科目でホームポジションは左です。

「支払利息」が増えるので、ホームポジションと同じ側である左に「支払利息」と書きます。

支払利息27,000借入金1,000,000

❸残額について「普通預金」が増えるので、ホームポジションと同じ側である左に「普通預金」と書きます。
 1,000,000-27,000=973,000

「普通預金」は資産の勘定科目でホームポジションは左です。

「普通預金」が増えるので、ホームポジションと同じ側である左に「普通預金」と書きます。

支払利息27,000借入金1,000,000
普通預金973,000

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