簿記(ぼき)って何?っていう方向けに簿記についてゼロから解説します。
第2回「なぜ簿記が大事といわれるか?」「簿記は社会人みんなに役立つ」
なぜ簿記が大事といわれるか?
初めての人向け!ゼロからの簿記 第1回で、簿記とは「取引をメモすること」だとわかりました。
だから、取引をたくさん行うお店や会社にとって、簿記はとても大事なのですね。
でも、こんな言葉を聞いたことはありませんか?
簿記は昇進に有利
簿記は転職に有利
簿記は就職に有利
お店や会社の取引をメモするためのツールである簿記が、なぜ、みんなにとって大事なのか、理由を探っていきたいと思います。
簿記は経理担当のためのツール?
お店や会社では、作業を分担することが多く、商品を買う購買担当、商品を売る販売担当などがそれぞれ作業をしています。
実はお店や会社では、購買担当が商品を買ったときにメモしたり、販売担当が商品を売ったときにメモするのではなく、購買担当や販売担当から連絡を受けた経理担当が簿記を使って取引をメモするのが普通です。
ですので、簿記を使うのは通常、経理担当だけですが…。
簿記は経営にも役立つ
簿記を使って取引をメモすることで、どれだけもうかったか、どれだけコストがかかったかを知ることができます。
社長や部長などは、経理担当からそれらの報告を受けます。
でも社長や部長が簿記を知らなければ、報告を受けても何の意味もありません。
簿記を使いこなすことができれば、報告をうけたさい、自分のお店や会社の状況がよくわかるのです。
自分のお店や会社の状況がわかれば、適切な対策をすることもできます。
たとえば、同じお客さんに何度も商品を売って、配送料がたくさんかかっていることがわかれば、お客さんに対して「少し値段を安くするので、一度の配送でたくさん送ってもいいですか」という提案をすることもできます。
簿記は社会人みんなに役立つ
簿記では、取引をメモするためにさまざまな言葉を使います。
簿記で使う簿記用語は、社会人が円滑に働くために知っておくべきビジネス用語の多くを占めています。
言葉の意味だけでなく、会社やビジネスのしくみ・考え方も知ることができるのが簿記の特徴です。
簿記を知ることで、ビジネスを知ることができることから、すべての社会人や就職活動をする学生にも役立つのですね。
また、簿記を知れば、社会のことがよくわかりニュースを深読みできることから、小中学生や退職後の生涯学習として学ぶ人もいます。
だからみんなにとって「簿記が大事」って言われるんだ!
ゼロから簿記
第1回「お店の取引とは?」「簿記とは?」
第2回「なぜ簿記が大事といわれるか?」「簿記は社会人みんなに役立つ」
第3回「簿記の流れ」
第4回「取引をどのようにメモするか」「仕訳のしくみ」
第5回「仕訳から財務諸表へ」