経過勘定 保険料を毎年同額の前払い | パブロフ簿記のブログ

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経過勘定 保険料を毎年同額の前払い

テーマ: 経過勘定 毎年同額の前払い

パブロフくんねぇお兄さん、簿記の問題を解いていたら不思議なのがあったんだ。

お兄さんどうしたの?

パブロフくん1年は12か月なのに、この問題の解説では18か月で割っているの。

お兄さんそれは毎年同額払っている場合だね。問題を使って説明するね。

 

毎年同額を前払いしている場合 

次の取引について決算整理仕訳を行いなさい。当期は1/1~12/31である。
保険料は全額建物に対する火災保険料で、毎年同額を7/1に向こう12か月分支払っている。支払保険料の決算整理前残高は¥180である。

 

<解答>
前払保険料 60 / 支払保険料 60

<解説>
次期分(当期払いすぎている分)はいくら?を考えます。問題文の『支払保険料の決算整理前残高¥180』は、『毎年同額を7/1に向こう12か月分支払っている』の指示を見て、何か月分かを計算します。日商簿記の試験では、このような問題文で出題されます。ほぼ毎回出題されますので、しっかり解けるようにしておきましょう。

計算すると支払保険料¥180は18か月分とわかりますが、どのように計算するのか詳しく見ていきましょう。

18か月分となる理由

問題文から次の2つの情報がわかりますので、保険料の支払いは2年目以降の状況であることがわかります。

・問題文に『毎年同額を7月1日に12か月分支払っている』と書いている。
・問題文に「当期から保険に加入・支払をしている」とは書いていない。

経過勘定 毎年同額
図の「支払保険料」を見てみましょう。

①1月1日 開始仕訳(再振替仕訳)
 →6か月分の「支払保険料」を計上した。
(前期末に行った経過勘定の仕訳の逆仕訳を行うため)

②7月1日 支払い時
 12か月分の「支払保険料」を計上した。

③12月31日 決算整理前残高(①と②の合計)
 18か月分の「支払保険料」が計上されている。
 →問題文の『支払保険料の決算整理前残高は¥180』は、18か月分の支払保険料とわかります。
 →¥180÷18か月=1か月あたり¥10ということがわかります。
 →支払保険料のうち、次期1/1~6/30の6か月分をマイナスしなければいけないので、¥10×6か月=¥60。
  解答として、図の③の仕訳を書くことになります。

決算整理後には、12か月分の「支払保険料」、6か月分の「前払保険料」が残ることになります。

決算整理前の残高 決算整理仕訳 決算整理後の残高
・支払保険料¥180
・前払保険料¥0
▲¥60
+¥60
・支払保険料¥120(当期12か月分)
・前払保険料¥60 (翌期6か月分)

 

パブロフくんあっ、毎年同額払っているから、開始仕訳の月数も入れなきゃいけないってこと?

お兄さんそうだよ。この問題の場合は、決算整理前残高¥180の段階で当期1/1~6/30の6か月分当期7/1~次期6/30の12か月分 の18か月分支払保険料が計上されてしまっているね。

パブロフくん18か月分のうち、次期1/1~6/30の6か月分を支払保険料からマイナスしなきゃいけないんだね。そうすれば、当期の12か月分だけ支払保険料が計上されることになる!

お兄さんうん、そうだよ。いい調子だね、パブロフくん!

 

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コメント (10)
  • はと より:

    次の取引について決算整理仕訳を行いなさい。当期は1/1~12/31である。
    保険料は全額建物に対する火災保険料で、毎年同額を7/1に向こう12か月分支払っている。支払保険料の決算整理前残高は¥180である。

     この問題は、毎年同額をとあるので、前年度若しくはそれ以前から支払っていると分かるのですが、毎年がない場合、当期からの契約に基づく支払いと考えてよろしいのでしょうか?

    • パブロフくん より:

      コメントありがとうございます。
      問題文に「当期7月1日に12か月分支払っている」というような問題文で出題されると思います。簿記3級では毎年同額のパターンの出題が多いですね。

  • より:

    こんにちは。

    商業簿記2級総仕上げ問題集第6章の問題1(p.170)の解説なのですが、
    決算処理事項4は、×2年3月1日に何故前払費用が計上されず長期前払費用だけ24000円計上されているのですか?
    ひょっとして、長期前払費用のなかに前払費用も含まれていて、それを振り替えろという意図の問題なのでしょうか?

    ということで当期一ヶ月分の保険料が計上されていないという理屈も全く理解できません。

    繰延は嫌いな単元なので何度も参考書を読み直しているのですが、この問題は特に色々と?マークが多くてさっぱり仕訳の意味が理解できません。よろしくお願いします。

    • パブロフくん より:

      コメントありがとうございます。
      本問では火災保険の保険料を支払った際に、下記の仕訳を行っているため、長期前払費用が残高試算表に計上されています。
       長期前払費用2,400/現金2,400
      そして、決算整理まで、そのままになっていたので、決算整理仕訳で、当期の保険料、翌期分を前払保険料に振り替えているのです。

      ■支払い時(期中の仕訳)
       長期前払費用2,400/現金2,400

      ■決算整理仕訳
       保険料100/長期前払費用100
       前払費用1,200/長期前払費用1,200

      最終的に、保険料100、前払費用1,200、長期前払費用1,100という金額が財務諸表に計上されることになり、正しい状況です。

      ◆期中の仕訳と決算整理仕訳
      期中の仕訳が正しい状態であれば、決算整理仕訳は不要なのですが、期中の仕訳だけでは不正確な場合、決算整理仕訳を行うことになります。
      会社によって、色々と仕訳のやり方がありますが、期中の仕訳をどのように書いても、決算整理仕訳で修正し、財務諸表の金額が正しければ問題ありません。

      簿記3級で学習した経過勘定(前払費用や未払費用など)は、支払時に費用に計上する下記のように書く方法です。

      ■支払い時(期中の仕訳)
       保険料2,400/現金2,400

      ■決算整理仕訳
       前払費用1,200/保険料1,200
       長期前払費用1,100/保険料1,100

      最終的に、保険料100、前払費用1,200、長期前払費用1,100という金額が財務諸表に計上されることになり、正しい状況です。
      テキストをお持ちでしたら、P.320の経過勘定を見てみると理解が深まると思います。

  • いとちゃん より:

    いつもコメント返信ありがとうございます。

    簿記3級過去問を解いていて

    第1問以外で点数がとれません。

    第2問、第4問も勘定が出てくると点数が急に落ちます。

    第3問、第5問もいわゆる試算表・精算表でなくなると。

    例えば繰越試算表や財務諸表になると0になってしまいます。

    どこでつまづいてしまってるのでしょうか。

    ガラホで入力しているので、読み辛い点があると思います。

    申し訳ありませんがよろしくお願いします。

    • パブロフくん より:

      コメントありがとうございます。
      問題演習不足かもしれませんので、もっとたくさん問題を解いてみましょう。勘定の記入や財務諸表の解き方はテキストに書いてますので、テキストの練習問題を復習してみてください。

  • ロン姉 より:

    パブロフくん、お兄さん、初めまして。 

    現在2級学習中のロン姉と申します。
    2016年6月の3級学習時に理解出来ずに悩んでいたところ、パブロフくんとお兄さんに出逢うことが出来ました。
    パブロフくんが昔うちで飼ってたワンちゃん達を足して2で割ったお顔なので親近感があり、
    癒され、お兄さんの優しく楽しい解説でいつも
    勝手に御世話になっております。
    ありがとうございます。

    そんな中、またまた決算手続で仕訳が解らなくなりお兄さんの解説に助けてもらいました。
    図の下段の表で即解決いたしました!
    そして簿記が更におもしろくなりました☆

    これからも優しく解りやすい解説を楽しみにしております。

    • パブロフくん より:

      コメントありがとうございます。
      毎年同額の前払い、わかりにくいですよね。お役に立てて良かったです。勉強頑張りましょう♪

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