第143回6月12日出題予想(簿記2級・簿記3級)

2016年6月12日(第143回)の日商簿記検定が近くなってきました。
簿記2級に関して、出題範囲が大幅に変わり、過去問だけでは対策ができませんので、注意が必要です。範囲改訂についてはこちら

今回の試験ではどのような問題が出題されるのか、予想しました。

ただし、予想した分野だけしか勉強しないのではなく、苦手な分野があれば解けるようになっておくのが正しい学習法です。苦手な分野はテキストや総仕上げ問題集、実践問題を使って復習しておきましょう。試験直前に実力が伸びますので最後まで諦めずに頑張ってください!

日商簿記3級の予想

第1問 仕訳(20点)
 1仕入諸掛(両者負担)
 2固定資産の期中売却
 3当座借越
 4収入印紙と切手の購入
 5引出金

第2問 補助簿(10点)
・補助簿から仕訳を記入する問題

第3問 残高試算表(30点)
・二重仕訳が発生する問題

第4問 勘定の記入(10点)
・経過勘定(前払、未払、前受、未収)の勘定記入

第5問 損益計算書と貸借対照表(30点)

【補足】その他、出題可能性が高いのは次のとおりです。

・第1問 給料の源泉徴収、有価証券の売却手数料(こちら)、固定資産税の納付
・第2問 小口現金出納帳、補助簿の選択問題
・第3問 伝票会計(仕訳日計表と総勘定元帳、補助元帳の問題)
・第4問 伝票会計の個別問題、理論の穴埋め問題
・第5問 精算表

<簿記3級の全体としての傾向>
簿記3級の出題形式は、以前から変わっていません。テキストや問題集の内容をしっかり身につければ必ず合格できます。2時間問題に慣れるため、実践問題や過去問を解くことも重要です。

前回の合格率が低かったのは、損益計算書と貸借対照表の問題を学習していない受験生が多いことが原因です。第5問で精算表、損益計算書と貸借対照表のどちらが出題されても対応できるように準備しておきましょう。

また、第2問と第4問対策として、総勘定元帳の記入、補助簿の記入は万全にしておきましょう。出題されます。

第3問の試算表ですが、合計試算表、残高試算表、合計残高試算表の3つが出題されます。毎回試験終了後に「合計と残高を勘違いして間違えた」とコメントを頂きます。今の時期から注意しておきましょう。

範囲改定で新しく範囲になった伝票会計の仕訳日計表については、念のため対策をしておきましょう(こちら)。

日商簿記2級の予想

<商業簿記>
第1問 仕訳(20点)
 1増資(株式交付費あり)
 2返品調整引当金
 3固定資産の修繕(資本的支出と収益的支出)
 4その他有価証券の購入か売却(端数利息あり)
 5賞与の支払い(賞与引当金あり、源泉徴収あり)

第2問 理論問題と銀行勘定調整表(20点)
 問1 理論の選択問題、○×問題
 問2 銀行勘定調整表の記入と仕訳

第3問 貸借対照表と損益計算書(20点)
・未処理事項(未決算の処理)
・貸倒引当金の個別評価と一括評価
・満期保有目的債券の償却原価法
・その他有価証券の時価評価
・子会社株式と関連会社株式の表示
・200%定率法で減価償却
・ソフトウェアの償却
・消費税の確定(税抜方式)
・法人税等の確定(中間納付あり)

<工業簿記>
第4問 個別原価計算(20点)
・仕訳
・個別原価計算
・製造原価報告書

第5問 直接原価計算(20点)
・全部原価計算と直接原価計算の損益計算書
・固定費調整

<2016年度の範囲改定でどう変わるのか>
2016年度の範囲改定は、学習する内容が深くなったものの、範囲はそれ程広くなっていません。また、「新範囲から出題するのは40%程度に抑える」「2016年6月の新試験は、第1回目ということを踏まえて出題形式や内容を考慮する」と日商の方が説明していましたので、前回のように合格率が10~20%の難易度の試験になることはないでしょう。

「出題形式や内容を考慮する」というのは、「最近の過去問や日商が公表しているサンプル問題と類似の問題を出題する」ということでして、パブロフ流のテキストや実践問題、パブロフ簿記アプリは最近の過去問、サンプル問題の内容をすべて収録しております。これらを使って勉強すれば、そのまま試験で得点が取れるようになっていますので、ご安心ください。なお、固定資産の割賦購入(消費税を含む)、200%定額法(保証率と改定償却率)、配当権利落ち株式という、高度な内容も範囲になりますが、実践問題に収録しております。

・理論問題が出る可能性が30%ある(第1問か第2問)
・固定資産と有価証券の重要度が非常に高くなる(第2問)
・損益計算書と貸借対照表の区分表示が重要になる(第3問)

第1問の仕訳が1問4点というのは、配点が高すぎるので、「仕訳5問+理論5問」で各2点になるかもしれません。または、第2問が理論10点、計算10点となるかもしれません。今までの傾向と変わった場合、「予想通り、変えてきた」と余裕をもって対処しましょう

<簿記2級の全体としての傾向>
①工業簿記で満点を取ることが大切(捨て問を除く)。問題集でも過去問でも、すべての問題が解けるようにしておく。
②第1問の仕訳問題は簡単な問題を確実に解くこと。ミスを防止するため、見直しが重要。
③第2問で簿記3級の帳簿の記帳ができる事を確認する内容が出題されている。主要簿と補助簿の記入、締め切り、損益振替について、簿記3級の内容を復習する。
④第3問は財務諸表の問題が出題されている。今後、精算表はあまり出なくなる。
⑥新範囲の内容はテキストや実践問題で対策する。

<簿記2級の各小問の傾向>
第1問
■典型的な仕訳が出る場合の対策
過去問の出題傾向から、上記に挙げた内容と次の内容が出題される可能性が高いです。きっちり抑えておきましょう。
<出題可能性が高い内容>
・株主総会での繰越利益剰余金の処分(利益準備金の計算を自分で行う)
・固定資産の購入(消費税の税抜方式)
・損益振替(当期純利益または当期純損失)
・法人税等の確定(法人税等または還付法人税等)

■見慣れない仕訳が出る場合の対策
また、見慣れない問題で、指示に従って処理ができるのかを問うている問題も良く出題されいます。暗記した内容をそのまま書くのではなく、問題文の指示に従う練習も大切です。なお、難解な内容が出た場合、捨て問(1問4点しかない)ですから、他の基本的な問題を確実に正解することが大切です。変な問題に時間を使わないように注意しましょう。

第2問
銀行勘定調整表、理論問題、勘定記入の問題が予想されます。それぞれについて、仕訳との対応関係を理解しておきましょう。理論問題は、テキストと実践問題で出題傾向を抑えておくのが安全です。

範囲の改定で、固定資産有価証券の重要性が高くなっています。仕訳、損益計算書と貸借対照表の表示区分を試験までにマスターしておきましょう。

有価証券は、売買目的有価証券、満期保有目的債券、子会社株式、関連会社株式、その他有価証券を、問題文を読んで自分で保有目的を判断する練習が大切です。また、端数利息の問題は、債券の購入と売却で出てきますので、売買目的有価証券、満期保有目的債券、その他有価証券が対象となり、どの勘定科目を使うのか自分で判断できるようにしておきましょう。

<その他、出題可能性が高い内容>
・勘定記入の問題(固定資産、有価証券)

第3問
貸借対照表と損益計算書(通常の財務諸表)の問題が短時間で解けるように練習しておきましょう。今後は、精算表の出題頻度は下がります。損益計算書や貸借対照表の区分表示の理解を確認するため、財務諸表の問題が主流になっています。

今後の試験では、損益計算書の段階利益の名称を覚えること、貸借対照表の表示区分を自分で判断して答案用紙に記入することになります。今後は勘定科目がどこの区分に表示されるのか、テキストのホームポジション一覧で必ず確認しておきましょう。アプリの区分表示対策(5月上旬更新)で対策するのも効率的です。

<その他、出題可能性が高い内容>
・精算表
・本支店会計の問題(合併損益計算書と合併貸借対照表)

第4問、第5問
ここ30回以上、似たような問題しか出ていません。工業簿記は範囲が広く、すべての分野の出題可能性は同じ状況です。苦手分野を作らないことが重要ですから、出題予想の内容ではなく、苦手な分野を克服する学習を進めていきましょう。

なお、工業簿記の仕訳と勘定記入をセットで練習しておきましょう。

<その他、出題可能性が高い内容>
・材料費、労務費、経費などの資料から、製造原価報告書と損益計算書を作成する問題
・本社工場会計の仕訳の問題
・総合原価計算の仕損(処分価値あり)

合格するために大切なことは、基本的な問題を確実に正解することです。難しい問題に注目してしまいますが、合格した人も難しい問題は正解していません。大切なのは、簡単な問題から順番に解くこと、苦手な分野を作らないこと、難しい問題に時間をかけすぎないこと、簡単な問題でミスしないこと、勘違いによるミスしないこと、を試験前に練習しておくことです。

まだ試験まで時間がありますので、6月の合格を目指して頑張りましょう!

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46 Comments

  1. みずき on 2016年6月29日 at 15:34

    はじめまして。分かりやすいテキストや解説をありがとうございます。
    通信教育の講座を利用して簿記の勉強を始めたものの、テキストも問題集の解説も難しく、困り果てていたところでこちらのサイトを見つけました。以降、パブロフくんシリーズの参考書や問題集をひたすら反復し、6月の試験で3級と2級どちらにも合格することができました。
    本当にうれしいです。ありがとうございました。

    • パブロフくん on 2016年7月6日 at 16:51

      ダブル合格おめでとうございます!すごいですね!
      勉強頑張って良かったですね。テキストなどがお役に立てたようで嬉しいです♪
      ご報告ありがとうございました!

  2. ドラバブル on 2016年6月10日 at 19:41

    HPとアプリでお世話になっております。
    今回、アプリから問題集をダウンロードして解いてみたのですが、ご質問があります。
    第6回4問目についてです。
    1.支払い家賃の損益は損益勘定に転記するために、振り分けをしているということでしょうか。
    2-1.前払い家賃の仕分けの内容として
    前払家賃 56,000/支払家賃 56,000
    支払家賃 56,000/次期繰越 56,000
    でよろしいのでしょうか。
    2-2.この場合の次期繰越は、会計上の次期繰越勘定としてまとめていく形になるのでしょうか。
    2-3.次期繰越の再振分としては、
    支払家賃 56,000/前期繰越 56,000
    になるのでしょうか。
    お手すきの際、ご教授いただけましたら幸いです。

    • パブロフくん on 2016年6月10日 at 22:12

      アプリをお使いくださり、ありがとうございます。

      1.収益と費用の勘定科目については、残高の繰り越しを行いませんので、すべて損益勘定に振替を行います。
      2.資産と負債、純資産の勘定科目については、残高の繰り越しを行います。期末に残っている残高を次期繰越と書き、帳簿の締切を行います。
      前払家賃の仕訳は次の通りです。
      期末の決算整理仕訳
       支払家賃56,000/前払家賃56,000
      翌期の再振替仕訳
       前払家賃56,000/支払家賃56,000

      以上となります。基礎知識を確認された方が良いので総勘定元帳の記入について、一度お手持ちのテキストに戻って確認ください。
      仕訳から総勘定元帳へ記入するルールを学ぶ必要がございます。

      • ドラバブル on 2016年6月11日 at 16:24

        お早いお返事ありがとうございます。
        繰越・繰り延べが苦手だったので、今一度テキストで確認しています。

        • パブロフくん on 2016年6月11日 at 22:05

          勉強頑張ってください♪

  3. うき on 2016年6月10日 at 06:08

    こんにちは。
    すいません。わからないところがありコメントさせていただきました。
    ダウンロードしました実践問題④の第4問(1)についてお伺いしたいのですが、補修用材料は製造間接費ではないのでしょうか??
    工業簿記テキスト&問題集で間接材料になっているので製造間接費と思っていたのですが、実践問題の解答では材料になっています。
    材料になるんですか??

    • パブロフくん on 2016年6月10日 at 12:40

      テキストをお使いくださり、ありがとうございます。
      直接材料も間接材料も購入した際には材料勘定を使います。
      P43の上に間接材料費を購入した仕訳が書いてありますので、ご確認の程よろしくお願い致します。

      • うき on 2016年6月10日 at 21:37

        なるほど!
        ありがとうございます!スッキリしました(^^)

        • パブロフくん on 2016年6月10日 at 22:13

          ご理解頂けたようで良かったです。試験頑張ってください♪

  4. ぶどう on 2016年6月5日 at 18:13

    こんにちは。
    パブロフ君の日商簿記3級のテキストと問題集を使って、6月の試験にむけて勉強しています。

    本ブログの6月12日の試験出題予想についてお聞きします。
    第1問の仕入れ諸掛(両者負担)の問題と、
    第3問の残高試算表の二重仕訳の問題について対策をしたいのですが、対応した練習問題はテキストに掲載されていますでしょうか。
    もし掲載されていれば、ページ数を教えていただきたいです。
    ご返信よろしくお願いします。

    • パブロフくん on 2016年6月6日 at 17:27

      テキストをお使いくださり、ありがとうございます。
      総仕上げ問題集で説明させて頂きます。
      ・仕入諸掛の問題は、P.174にあります。
      ・残高試算表の問題は、P181、P240にあります。
      ご確認の程、よろしくお願い致します。

      • ぶどう on 2016年6月6日 at 22:56

        早速のご返信ありがとうございました。
        確認しました。
        試験にむけて、テキストの問題をしっかりやって、合格目指して頑張ります!!

        • パブロフくん on 2016年6月7日 at 00:06

          合格を応援しています!勉強頑張ってください♪

  5. みお on 2016年6月2日 at 08:09

    パブロフ先生こんにちは。
    先生にアドバイス頂いた通り、『実践問題全6回分を90点以上取れるようにする』を目標に何度も何度も繰り返し学習しました。
    お陰様で実践問題の第6回中5回分が95点越え、1回分が88点という好成績を上げることが出来ました。
    『1つの問題集や模擬試験を繰り返し学習して極める』というやり方でいつの間にか力がついたと思ってます。
    大嫌いだった有価証券の一連の流れは、最初は全然理解できず間違ってばかりで凹みましたが諦めず、20回以上毎日解きました。
    そしたら、いつの間にか一連の流れが頭に入っていました!
    本当感謝です!!
    143回の試験まであと僅かになりましたが、残りは苦手な工業簿記をもう一度最初から見直して挑もうと思います。
    本番に弱いので今からドキドキですが、引き続きパブロフ先生のブログやテキストを見ながら頑張ろうと思います。
    絶対合格して先生に合格報告のメールを送れることを願って今日も電車の中でもアプリで頑張ります!

    • みお on 2016年6月2日 at 12:20

      あと、質問があります。
      実践問題4の第2問の問7の決算時の仕訳について教えてください。
      毎月当座預金から引き落とすと、問題文にあるので決算月も当座預金から引き落としされますよね?

      私は、
      長期未払金 17680 / 当座預金 17680
      支払利息 8160 / 長期前払費用 8160
      減価償却費 480000/ 車両減価償却累計額
      だと思ってました。

      私の解答だと不正解になりますか?

      • パブロフくん on 2016年6月2日 at 13:39

        3月31日に行われる取引は期中の仕訳です。3月31日には仕入取引や売上取引も行われています。固定資産の割賦払いの支払いも期中の取引として行われます。

        ①4月1日~3月31日までに、会社の勤務時間に発生した取引は期中の取引として記帳します。
        ②すべて終わったら、期中の修正仕訳や決算整理仕訳を行います。
        ③財務諸表を作成します。

        経過勘定や減価償却の計算は決算整理仕訳ですので、決算時の仕訳となります。
        こちらで大丈夫でしょうか。

        • みお on 2016年6月2日 at 16:20

          早速のお返事ありがとうございます。
          なるほど!
          当座預金から引き落としされるのは期中の仕訳なんですね。
          問われてるのは決算時の仕訳だから、問題文で指示のあった利息の12ヶ月分の処理と減価償却の処理のみをすればいいんですね!
          これでスッキリ理解できました。
          ありがとうございます。

          • パブロフくん on 2016年6月3日 at 12:07

            ご理解頂けたようで良かったです。勉強頑張ってください♪

    • パブロフくん on 2016年6月2日 at 13:26

      コメントありがとうございます。
      反復練習して良かったですね。実力がついてきたのは間違いありません。この調子で本試験もいい結果が出るといいですね。
      工業簿記は範囲が広いので、苦手な分野ができないように学習することが心掛けると安全です。引き続き、勉強頑張ってください♪

  6. 今度こそ合格します! on 2016年5月31日 at 12:09

    6月に3級を再受験する者です。
    1点お伺いしたいのですが、解答用紙に記入するメモや下書きは、提出前に消さないといけないものでしょうか。消さなくても、採点には影響しないのでしょうか。

    以前から気になっていたのですが、こんな初歩的な質問なので、なかなかできずにおりました。もしお答え頂ければ、幸いに存じます。

    パブロフの簿記アプリを使うようになってから、模擬問題で安定して合格点を出せるようになりました。
    直前まで反復練習を繰り返したいと思います。素晴らしいアプリをありがとうございます。

    • パブロフくん on 2016年5月31日 at 12:20

      アプリをお使いくださり、ありがとうございます。
      メモや下書きは提出前に消した方が良いです。試験が終わる10分前に、答案用紙の見直しを行い、その時に消しゴムで消すのがオススメです。
      試験、頑張ってください♪

      • 今度こそ合格します! on 2016年5月31日 at 19:18

        ご回答いただき、どうもありがとうございました。
        気になっていたのですが、こんな質問なのでどこにも答えが見当たらず…助かりました。
        きっちり消して、きっちり見直せるよう、時間配分にも気をつけてたいと思います。

        • パブロフくん on 2016年5月31日 at 19:54

          解決したようでよかったです。
          合格を応援しています!頑張ってください♪

  7. たぬき on 2016年5月29日 at 08:32

    6月の簿記検定を受ける予定です。こちらのサイトには、本当にお世話になってます。

    少し理解を深めたいところがあって、今回質問させて頂きます。

    疑問があるのは固定資産売却の減価償却費に関する問題で、減価償却費を月割りで計上するときに、月数を数えるところです。

    例えば期首売却のときは期首の月は含めずに月数を数えます。

    では期首ではない月初めに売却するとき、

    ex) 12月31日決算日
    x1年6月1日購入した備品をx1年8月1日に売却したとき

    私はこの場合、1日でも使ったら1ヶ月と考えて月数に含めると学んだので月数は3ヶ月だと思っていましたが、ある問題集で2ヶ月としていました。

    期首でなくても月初めであればその月は使用していないとして、月数に含めないのですか?

    また
    ex)12月31日決算日
    x1年1月25日購入の土地をx1年3月25日に売却したとき

    この場合、1月25日〜2月25日を1ヶ月と考えるのか、1月25日〜1月31日を1ヶ月と考えるのか分かりません。

    どこを探しても疑問が解決せず、モヤモヤしています。
    試験前でお忙しいとは思いますが、お返事よろしくお願いします。

    • パブロフくん on 2016年5月29日 at 14:07

      コメントありがとうございます。
      正確な回答をして頂くために、「ある問題集」の出版社にお聞きして頂けますと幸いです。そのような問題を出題した意図や理由があるはずです。

      あくまで一般論ですが、8月1日に売却すると決まった資産を8月1日に資産を稼働させていないと思います。
      例えば、パソコンを売却する場合、事前に掃除した上で、箱に入れた状態にしておきます。これを買取店にもっていくわけですから、8月1日に売却予定のパソコンを会社の業務で使用している、とは考えにくいです。期中売却の問題は、月末に売却している問題がほとんどですから、気にしなくていいでしょう。

      2つ目の例となっている土地は減価償却を行いません。土地ではなく備品だとして、3月25日に売却した場合、実際の会社では1月、2月、3月と3か月で計算します。会社の固定資産は数百~数万と非常に多いので一つ一つを正確に計算せずに、当月取得して稼働したなら1か月として計算するのが一般的です。

      • たぬき on 2016年5月29日 at 14:48

        お返事ありがとうございます!
        とても分かりやすくて、試験前にモヤモヤが解けて本当に良かったです。

        • パブロフくん on 2016年5月29日 at 15:41

          勉強頑張ってください♪

  8. はぐりん on 2016年5月17日 at 18:50

    昨日某予備校の2級答練第1回
    商業簿記 問2で
    商品有高帳を完成させ、指定された○月×日の仕訳を
    売上原価対立法でする、
    といった問題が出たのですが、
    この商品有高帳のような、3級の範囲を2級にからめてくることはあるのでしょうか?

    財務諸表や精算表以外に、残高試算表が出たりする可能性もありますか?

    また工業簿記・直接原価計算の
    正常操業圏・高低差法をやっておいたほうが良いのでしょうか?
    その予備校で配った補足の問題集にバッチリ載っていまして・・
    パブロフテキストでは「めったに出ない」とありますが。

    • パブロフくん on 2016年5月18日 at 11:50

      予備校の答練の内容は予備校の先生にお聞き頂けますと幸いです。作問の意図がありますので、私が答えるより正しい回答をして頂けます。

      帳簿の記帳など、簿記3級の内容が簿記2級で出題されることはよくあります。テキストP015に書いてある簿記3級の内容は押さえておきましょう。
      高低点法は過去100回のうち1回程しか出題されていません。重要性が低いので、優先度は低くなりますが心配でしたら1問解いておけば十分です。
      テキストに掲載されている内容は豆知識も含めてすべて出題可能がありますので、試験までに覚えておいてください。

  9. 簿記二級受験者 on 2016年5月9日 at 23:05

    こんにちは。
    実践問題2016、第2問の問4に関連して質問があります。

    満期日まで一年未満の満期保有目的債権を流動資産の有価証券に表示する際には、「満期保有目的債券といえど流動資産なので取得価額ではなく償却原価適用後の時価で表示する」という認識でいいのでしょうか?

    突然の質問で恐縮ですが、宜しくお願い致します。

    • パブロフくん on 2016年5月10日 at 02:11

      コメントありがとうございます。
      貸借対照表は基本的に1年基準で流動資産と固定資産で分けますが、どちらに表示されるのかによって勘定科目の金額が変わることはありません。
      満期保有目的債券について、流動資産の場合でも固定資産の場合でも金額は変わりません。

      貸借対照表では、流動資産の有価証券に次の3つの合計が表示されます。
      ①売買目的有価証券
      ②満期保有目的債券(決算日の翌日から満期日まで1年以内)
      ③その他有価証券(決算日の翌日から満期日まで1年以内)

      上記3つは、それぞれ時価や償却原価の金額で表示されます(テキストP292参照)。

      • 簿記二級受験者 on 2016年5月10日 at 11:39

        解説ありがとうございます。
        「取得価額から今年度の償却原価分だけを引く」と勘違いしていました。
        理解できました。ありがとうございました。

        • パブロフくん on 2016年5月11日 at 20:16

          ご理解頂けたようで良かったです。勉強頑張ってください♪

  10. みお on 2016年5月9日 at 17:23

    パブロフ先生こんにちは。
    過去に何度かコメントさせて頂いてます。
    141回、142回の簿記2級を受験し落ちてしまいました。今回の143回こそ絶対に合格したいです。
    工業簿記総仕上問題集・商業簿記改定も購入しました。
    アドバイス頂ければ幸いです。

    ちなみに、現在までに実践した事。

    ・商業簿記問題集を1周
    ・ダウンロードの特典実践問題6回分を各2周
    (初見で解いた1周目は70点超えは1回分だけ。他は40点〜65点の間。2周目は頑張って全て70点越えしたが、71点とか75点とかばかりでギリギリ。)
    ・TACの合格テキスト商業・工業共に1周
    ・TAC143回目を当てるを2周
    ・過去問は手を付けてません。
    範囲改定なので、過去問解くなら何回目のものを解けば良いでしょうか?

    また、有価証券の一連の流れが苦手で141回目の大問2は0点でした。その後、復習をしてるのですが苦手意識が取れず未だに苦労しています。また問題を解くのに時間がかかり過ぎてる気がして悩んでます。
    やっぱり有価証券は捨て問題ではなく完璧に理解するまで頑張って勉強した方がいいのでしょうか?

    過去問には手を付けず、全6回分の実践問題が90点以上取れるまでやり続けていた方がいいのでしょうか?

    勉強の進め方が分からなくなってきてしまいました。

    当方、小さい子供がおり仕事復帰してる為、勉強時間が出勤前の早朝2時間しか取れません。(毎朝4時起きして勉強時間確保してます)1週間に1日だけは主人に協力してもらい、仕事帰りに纏まった勉強時間を確保できます。(4時間くらい)

    143回目の試験日まであと1ヶ月。
    これからどのように勉強していけばいいのかスケジュール組んでいただける励みになります。

    お忙しい中、勝手なお願いで申し訳ありません。

    • パブロフくん on 2016年5月10日 at 01:26

      コメントありがとうございます。
      問題をたくさん解いており、非常によく勉強されていますね。
      実践問題の商業簿記は量を多めに難しく作っていますので、2回目で70点以上取れていれば大丈夫です。自信をもってください。
      また、実践問題2016は作り直していまして、最近の過去問の問題と日商が公表している新範囲のサンプル問題を取り込んでいますので、万全の内容となっています。これは商業簿記の話で、工業簿記は簡単な過去問をベースに作っています。

      <間違えた問題や苦手な問題>
      間違えた場合、テキストの該当箇所に戻ってみて、取引の流れや下書きの書き方、仕訳の書き方を覚えているか確認。
      →ミスノートで対策を考える。http://pboki.com/missnote/missnote.html
      →練習問題を解けるのか、確認。
      →問題集や実践問題、TACの本、過去問から似たような問題を探して、解けるかを確認。
      →解き方が再現できる状態が苦手克服の目安。

      <有価証券の問題>
      実践問題の7回目に141回の有価証券の問題を付けていますので、解いてみてください。この問題は時間をかけて大丈夫ですので、解けるようになるまで何度も解いた方が良いと思います。有価証券の端数利息はテキストP179にコツが書いてありますので、仕訳が苦手でしたら書き方を参考にしてみてください♪

      <勉強方法>
      アレコレ手を出し過ぎるとどれも中途半端になってしまいます。使うものを絞って9割以上取れるようになったら、次のものに手を出しましょう。

      ・実践問題3回目は時間内に90点以上取るのを目標する。
      ・ミスノートで対策をする。
      ・工業簿記は総仕上げ問題集で苦手な分野を集中的に解く。
       ↓
      ・テキストを最初から流し読みして、覚えてない内容がないかを確認する。
       ↓
      ・TAC143回目を当てる3回目は90点以上取るのを目標にする。
       ↓
      ・不安なようでしたら、過去問は試験一週間前に時間があれば、直近3回分を解けば十分です。

      いろいろ書きましたが1か月前ですし、実力的には合格レベルにいますので安心してください。
      不安になると思いますが、同じ間違いをしなくなれば、必ず点数が安定しますので、コツコツ穴をなくしていくのが合格への近道です。引き続き、勉強頑張ってください♪

      • みお on 2016年5月11日 at 05:07

        パブロフ先生、お忙しい中返信頂きありがとうございます!
        実践問題⑦とは何でしょうか?
        ダウンロード出来たのは①〜⑥までだったと思ったのですが私の記憶違いでしょうか
        (>人<;)

        • パブロフくん on 2016年5月11日 at 19:20

          コメントありがとうございます。
          ダウンロードして頂きましたファイルの中に「boki2_2016_07_第2問・第5問対策」が入っています。実践問題⑦はこれのことです。
          ご確認して頂けますと幸いです。よろしくお願い致します。

  11. ゆう on 2016年5月4日 at 14:58

    こんにちは。
    一つお聞きしたいのですが、役務収益や役務費用が出題される可能性はありますか?

    • パブロフくん on 2016年5月5日 at 16:41

      はい、出題される可能性はあります。

  12. チェブパパ on 2016年4月28日 at 11:47

    前回、142回で不合格となり、当時は気持ちの落ち込みが学習意欲をかき消す状態で、なかなか手をつけられませんでした。
    それでも少しずつ142回の復習やら、苦手に感じていた分野を優先的に学習を進め、何度か本番想定の総合問題にも挑戦しました。
    この連休を利用して、これまでの学習の振返り・チェックをするつもりです。
    あと1ヶ月間は、総合問題に軸足を置いて、試験時間より20分~30分短い時間で全ての問題の回答が出来るよう訓練します。
    このサイトの情報も参考にして、1日1日気持ちを6月12日へ向けて高めていきながら、絶対合格を勝ち取りたいと思います。
    ちなみに中学生になった娘は3級を受験予定。
    娘も頑張っていますので、負けられません。

    • パブロフくん on 2016年4月28日 at 16:34

      コメントありがとうございます。
      連休を活かした良い作戦ですね。残り1か月ですが、まだまだ時間はありますので、コツコツ頑張りましょう。
      娘さんとダブル合格でお祝いできるといいですね。6月の試験合格を応援しています♪

  13. 簿記初学者 on 2016年4月28日 at 10:05

    いつもパブロフ君と励まし合って勉強を進めています、わかりやすいテキストをありがとうございます。

    簿記初学者ですが、6月の2級の合格を狙っています。4月から学習を始め、3級のテキストを3周→2級工業簿記テキスト3周→工業簿記総仕上げ問題集2週→2級商業簿記テキスト3周をし、ミスノートの作成やアプリでの仕訳も行っております。精算表の解き方の動画なども、ミス防止の工夫や合格者の速度を体感できとても勉強になります。躓きながらですが、勉強を進められているのはよせだ先生とパブロフ君と眼鏡のお兄さんのおかげです。

    範囲改訂が行われる、2級商業簿記(総仕上げ問題集も購入してしまいました)ですが、テキスト+ダウンロード特典の実践問題で対策ができるとのことで、昨日から実践問題に挑んでおります。実践問題③までを終え、①74点、②79点、③53点という結果です。④~⑥まで進めたあとも、解き方や理論が身に着くまで繰り返したいと思っております。

    ただ、実践問題には範囲改訂後に削除された「船荷証券(②の第3問 資料Ⅰ 2.)」、「社債(②の第3問 資料Ⅱ 5.6.、③の第3問 資料Ⅲ 5.)」、「予約販売(③の第3問 資料Ⅱ 2.)」の問題が出題されております。これらの削除された範囲の問題も繰り返し解く中で理解し、正答できるようにした方が良いでしょうか?また、28年度の2級に対応した実践問題の更新はありますでしょうか?

    お忙しいところ恐縮ですが、ご指導いただけますと幸いです。

    • パブロフくん on 2016年4月28日 at 16:06

      テキストお使いくださり、ありがとうございます。
      しっかり勉強されていて、素晴らしいですね。何度も解いていくうちに、実力が伸びますのでこの調子で頑張りましょう♪

      ■商業簿記の総仕上げ問題集
      商業簿記の総仕上げ問題集につきまして、翔泳社に問い合わせを行って頂けますと返品が可能となっております。お手数をおかけ致しますがよろしくお願い致します。

      ■実践問題
      平成28年度(2016年度)に対応した実践問題を公開しております。冊子の右上が「実践問題2016①」となっています。
      下記の翔泳社のサイトからダウンロードしてお使い頂けますと幸いです。
      http://www.shoeisha.co.jp/book/download/9784798143972/detail

      こちらで大丈夫でしょうか。

      • 簿記初学者 on 2016年5月1日 at 08:04

        早々にご連絡いただきましてありがとうございます。

        商業簿記のテキスト第一版のリンクからダウンロードしていたようです。お騒がせいたしまして誠に申し訳ございません。

        早速平成28年度向けの実践問題をダウンロードし、解いていこうと思います。ありがとうございます。(やるぞやるぞ~!)

        • パブロフくん on 2016年5月1日 at 14:22

          無事ダウンロードできたようで良かったです。
          6月の試験、合格を応援しています!