お兄さん!!た、た、た、た、、、、大変なの!!
パブロフくん、どうしたんだい?
試験範囲が変わるらしいの!!ど、ど、ど、ど、、、、どうしよう!
うん。でも、細かい論点だから気にしなくてもいいよ。説明するね。
試験範囲の改正
第134回日商簿記検定(2013年6月9日実施)から試験範囲が改定されます。
簿記3級
償却債権取立益が範囲に復活します。
▼償却債権取立益
過去に範囲だったものが、一度範囲から外され、今回再び範囲に含められることになりました。しかし、15回に1回程度出題されるかどうかの、非常に細かい論点です。余裕がある方はおさえておきましょう。
▼償却債権取立益とは?
過去に貸し倒れた売掛金や受取手形の一部が回収できたときに使う勘定科目です。
売掛金や受取手形などの債権を持っている取引先が倒産した場合、当店は、1.貸し倒れの発生として処理します。倒産した取引先はその後、財産を売却するなどして少しお金が生じることがあります。そして、お金を当店に返してくれることがあります。お金を返してもらえたとき当店は、2.貸し倒れた金額の一部を回収した処理をします。
具体例をみてみましょう。
1.貸し倒れの発生
2013年度末に売掛金¥100,000が貸し倒れた。前期末に貸倒引当金は計上していなかった。
※このとき貸倒引当金を計上している場合も2.の処理は同じ。
①売掛金が貸し倒れたため、減ったことになる。右に「売掛金」と書く。
/ 売掛金 100,000
②反対側に「貸倒損失」を書く。
貸倒損失 100,000 / 売掛金 100,000
2.貸し倒れた金額の一部を回収した
2014年度期中に、前期に貸し倒れた売掛金の一部¥10,000を現金で回収した。
①現金を回収したので、左に「現金」と書く。
現金 10,000 /
②過去に貸し倒れ処理した売掛金が回収できたので、反対側に「償却債権取立益」と書く。
現金 10,000 / 償却債権取立益 10,000
■印刷用
<パブロフ流でみんな合格! 日商簿記3級向け>
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簿記2級
細かい部分が範囲に入りましたが、試験前にサラッと確認しておけば十分です。余裕がない受験生は、改正を無視して、捨ててしまっても問題ありません。
①営業外手形
固定資産、有価証券の購入で手形を振り出す場合に使用する勘定科目。
あまり出てこないので、余裕がある人だけ試験前にサラッと覚えておこう。
簿記で出てくる会社は、主たる営業内容が商品売買なので、次のように覚えておきましょう。
・会社の商品売買に関する手形 → 支払手形・受取手形
・それ以外で振り出す手形 → 営業外支払手形・営業外受取手形
②保証債務の取り崩し
以前から出題されていましたが、範囲表に反映させたようです。具体的にこちらの記事を参照ください。
③その他の引当金
追加になった勘定科目の具体例が書いてないため、対策不要です。
なるほど~♪ 今はやらなくていいんだね。
ちゃんと試験前には確認するんだよ。
う、、、うん、、、。