2016年11月20日(第144回)の日商簿記検定が近くなってきました。今回の試験ではどのような問題が出題されるのか、予想しました。
当たり前のことですが、予想した分野だけしか勉強しないのではなく、苦手な分野があれば今のうちに勉強して解けるようになっておくことが出題予想の正しい使い方です。苦手な分野はテキストや総仕上げ問題集、実践問題を使って復習しておきましょう。試験直前に実力が伸びますので最後まで諦めずに頑張ってください!
試験に合格する人は、試験前にケアレスミス対策が終わっています。70点以上で合格の試験ですので、基本的な問題を正確に解ければ合格できます。今のうちにミスノートを利用して、ケアレスミス対策をしておき、悔しい思いをしないようにしましょう。
日商簿記3級の予想
第1問 仕訳(20点)
1売上諸掛(先方負担)
2当座借越
3手形の割引き
4不動産会社の販売目的の土地の購入(仕入と買掛金)
5引出金
第2問 補助簿(10点)
・補助簿から仕訳を記入する問題
第3問 合計残高試算表(30点)
・二重仕訳が発生しない問題
第4問 勘定の記入(10点)
・経過勘定(前払、未払、前受、未収)の勘定記入
第5問 損益計算書と貸借対照表(30点)
【補足】その他、出題可能性が高いのは次のとおりです。
・第1問 給料の源泉徴収、固定資産税の納付
・第2問 小口現金出納帳、売掛金元帳と得意先元帳の問題
・第3問 伝票会計(仕訳日計表と総勘定元帳、補助元帳の問題)
・第4問 理論の穴埋め問題
・第5問 精算表の推定問題
<簿記3級の全体としての傾向>
簿記3級の出題形式は、以前から変わっていません。テキストや問題集の内容をしっかり身につければ必ず合格できます。2時間問題に慣れるため、実践問題や過去問を解くことも重要です。
前回の合格率が低かったのは、損益計算書と貸借対照表の問題を学習していない受験生が多いことが原因です。第5問で精算表、損益計算書と貸借対照表のどちらが出題されても対応できるように準備しておきましょう。
また、第2問と第4問対策として、総勘定元帳の記入、補助簿の記入は万全にしておきましょう。出題されます。
第3問の試算表ですが、合計試算表、残高試算表、合計残高試算表の3つが出題されます。毎回試験終了後に「合計と残高を勘違いして間違えた」とコメントを頂きます。今の時期から注意しておきましょう。
範囲改定で新しく範囲になった伝票会計の仕訳日計表については、事前に対策をしておきましょう(こちら)。
日商簿記2級の予想
<商業簿記>
第1問 仕訳(20点)
1固定資産の修繕(資本的支出と収益的支出)
2合併
3固定資産の買い換え
4役務収益・役務費用
5賞与の支払い(賞与引当金あり、源泉徴収あり)
第2問 有価証券の総合問題(20点)
問1 理論の選択問題
問2 計算問題
第3問 貸借対照表と損益計算書(20点)
・未処理事項(未決算の処理)
・貸倒引当金の個別評価と一括評価
・満期保有目的債券の償却原価法
・その他有価証券の時価評価
・子会社株式と関連会社株式の表示
・200%定率法で減価償却
・ソフトウェアの償却
・消費税の確定(税抜方式)
・法人税等の確定(中間納付あり)
<工業簿記>
第4問 総合原価計算の仕損(処分価値あり)(20点)
第5問 直接原価計算(20点)
・全部原価計算と直接原価計算の損益計算書
・固定費調整
<2016年度の範囲改定の影響>
2016年度の範囲改定は、学習する内容が深くなったものの、範囲はそれ程広くなっていません。前回の試験は、範囲改定の初めての試験でしたが、大問の内容は今まで変わりありませんでした。引き続き、下記の3点には注意が必要です。
・理論問題が出る可能性がある(第2問)
・固定資産と有価証券の重要度が非常に高くなる(第2問)
・損益計算書と貸借対照表の区分表示が重要になる(第3問)
第2問が理論10点、計算10点となるかもしれません。今までの傾向と変わった場合、「予想通り、変えてきた」と余裕をもって対処しましょう。
※日商のホームページに「日商簿記検定2級受験のポイント」が公表されているので、今後の傾向が気になる方は見ておきましょう。
<簿記2級の全体としての傾向>
①工業簿記で満点を取ることが大切(ただし、難問・捨て問が出たら部分点狙いに切り替えましょう)。問題集でも過去問でも、すべての問題が解けるようにしておく。
②第1問の仕訳問題は簡単な問題を確実に解くこと。ミスを防止するため、見直しが重要。
③第2問で簿記3級の帳簿の記帳ができる事を確認する内容が出題されている。主要簿と補助簿の記入、締め切り、損益振替について、簿記3級の内容を復習する。
④第3問は財務諸表の問題が出題されている。今後、精算表はあまり出なくなる。
⑤新範囲の内容はテキストや実践問題で対策する。
<簿記2級の各小問の傾向>
第1問
過去問の出題傾向から、上記に挙げた内容と次の内容が出題される可能性が高いです。きっちり抑えておきましょう。
<その他、出題可能性が高い内容>
・固定資産の割賦購入
・電子記録債権
・返品調整引当金
・損益振替(当期純利益または当期純損失)
・法人税等の確定(法人税等または還付法人税等)
第2問
有価証券は、売買目的有価証券、満期保有目的債券、子会社株式、関連会社株式、その他有価証券を、問題文を読んで自分で保有目的を判断する練習が大切です。また、端数利息の問題は、債券の購入と売却で出てきますので、売買目的有価証券、満期保有目的債券、その他有価証券が対象となり、どの勘定科目を使うのか自分で判断できるようにしておきましょう。
それぞれの有価証券の取得、売却、決算整理仕訳が書けること、帳簿価額は何の金額になるのか、を意識して復習してみるといいでしょう。実践問題2016②、⑤、補助問題第2問対策①を学習するのが対策として一番効率的です。
<その他、出題可能性が高い内容>
・株主資本等変動計算書(その他有価証券評価差額金がある場合)
・銀行勘定調整表
第3問
貸借対照表と損益計算書(通常の財務諸表)の問題が短時間で解けるように練習しておきましょう。今後は、精算表の出題頻度は下がります。損益計算書や貸借対照表の区分表示の理解を確認するため、財務諸表の問題が主流になっています。
今後の試験では、損益計算書の段階利益の名称を覚えること、貸借対照表の表示区分を自分で判断して答案用紙に記入することになります。今後は勘定科目がどこの区分に表示されるのか、テキストのホームポジション一覧で必ず確認しておきましょう。アプリの区分表示対策で対策するのも効率的です。
<その他、出題可能性が高い内容>
・精算表
・本支店会計の問題(合併損益計算書と合併貸借対照表)
第4問、第5問
ここ30回以上、似たような問題しか出ていません。工業簿記は範囲が広く、すべての分野の出題可能性は同じ状況です。苦手分野を作らないことが重要ですから、出題予想の内容ではなく、苦手な分野を克服する学習を進めていきましょう。
その中で、出題される可能性が高いのは、直接原価計算と全部原価計算の損益計算書の問題です。最近全く出題されていないので、過去問にも出てきていませんが、テキストの問題を復習しておきましょう。
なお、工業簿記の仕訳と勘定記入をセットで練習することが大切です。
<その他、出題可能性が高い内容>
・部門別計算(製造間接費の仕訳と原価差異分析)
・材料費、労務費、経費などの資料から、製造原価報告書と損益計算書を作成する問題
・本社工場会計の仕訳の問題
最後に
合格するために大切なことは、基本的な問題を確実に正解することです。難しい問題に注目してしまいますが、合格した人も難しい問題は正解していません。大切なのは、簡単な問題から順番に解くこと、苦手な分野を作らないこと、難しい問題に時間をかけすぎないこと、簡単な問題でミスしないこと、勘違いによるミスしないこと、を試験前に練習しておくことです。
まだ試験まで時間がありますので、11月の合格を目指して頑張りましょう!
38 Comments
実践問題⑥の第1の3について質問です。当年度の減価償却費で、新パソコンのひと月分は計上する必要がないのは、なぜでしょうか。問題集の類似問題では、このような買い替えの場合、新旧ともに月割りで減価償却していたので、疑問が残りました。ご教示いただけないでしょうか。よろしくお願いします。
実践問題をお使いくださり、ありがとうございます。
基本的に減価償却は決算整理仕訳で行います。ただし、売却(買替を含む)や除却、廃棄した場合には、期中に減価償却費を計上することがあります。
本問は、買い替え時の仕訳を問われていますので、旧パソコンについて減価償却費を計上しますが、新パソコンについては、決算整理仕訳で減価償却費を計上することになります。期中の仕訳と決算整理仕訳はタイミングが違います。基本的な内容ですので、一度テキストでご確認された方が良いかと思います。
こんばんは
今週末に144回の2級を受験するものです。
137回~143回までの過去問を解いてみたのですが137回はは80点が取れたものの他の過去問は73~60点しか取れず、点数が伸びなくて困っております。
このまま過去問を解き続けるのが良いのでしょうか?
それとも新しい問題集を購入して実践問題などを得のが良いのでしょうか?
残った時間、どのように勉強すれば点数が伸びるでしょうか?
コメントありがとうございます。
まずは過去問で間違えた箇所を解けるようになるまで何度も復習しましょう。復習すれば同じような問題が出ても解けるはずです。また、工業簿記の得点が9割以下の場合、テキストの練習問題を解き直した方が良いです。
新しい本は必要ありませんので、お持ちのテキストを復習して、覚え漏れがないかを確認すれば点数が伸びるはずです。
こんにちは。
久しぶりに、昨日、ホームページから解答用紙をダウンロードしたところ、第2問対策が、1つ増えてて驚きました。
固定資産管理台帳・・。
昨日から、格闘しています。
実践問題の方は、70~80点をとれるようになりました。
第2問対策、有価証券と固定資産管理台帳は、重要でしょうか?
それと、日曜日に、他紙の直前期一発予想問題が載っていたので、挑戦してみたところ、70点取れずに、ショックを受けました。
その2つは重要です。模試で70点取れなくても問題を復習することで本試験では解けるように対策可能です。まだ時間はありますので、復習して解けるようにしておきましょう。また、実践問題についても不正解の20点の問題は復習して、解けるようにしておきましょう。
こんばんは。
返信ありがとうございます。
なんとか、実践問題80点台まで、伸びました。何回か90点越えもするようになりました。
復習あるのみですね。
あと、金曜、土曜、日曜の午前中までに、勉強するなら、
何をすればよいですか?
順調に学習が進んでいるようで何よりです。
次の3つを行ってはいかがでしょうか。
①テキストを最初のページから順に最後まで通して読んで、学習内容に漏れがないか確認する。
②総仕上げ問題集で過去に間違った問題を解き直す。
③時間配分やケアレスミス対策を確認する。
おはようございます。
問題文の読み間違えあります。気をつけます。
その様に、復習していこうと思います。
申しわけないですが、質問です。
実践問題第5回の第2問の問3当期の有価証券利息の金額を解答する問題。
当期の償却額△2,000が、当期有価証券利息の答えには、ならないのでしょうか?
解答解説に、表面利率も含めた金額とありますが、問3のような問題で、有価証券利息に、表面利率も含めるという考えは、どの様に、問題文から読み取ればよいのでしょうか?
テキストP.162〜165を確認しましょう。有価証券利息が出てくるのは、利息を受け取るとき(表面利率)と決算整理の償却原価法の2つです。これは満期保有目的債券の基本です。
債券を買うのは、表面利率を受け取ることが目的です。固定預金と同じイメージをしてください。
また、満期保有目的債券は原価法が原則なので、償却原価法で出てくる有価証券利息が特別なのです(P165豆知識参照)。
基本に戻って、テキストを確認してみましょう。
こんばんは。
返信ありがとうございます。
基本に戻って勉強します。
緊張してきました。頑張ります!!
簡単な問題を正確に、難しい問題は後回しで、本試験頑張ってください♪
簿記2級の補足問題の第2問対策
未収有価証券利息を未収利息と書いたら間違いになりますか。
また平成28年や29年の日付けを都度記入しても間違いにはなりませんか。
どちらも間違いにはなりません。ただし、未収利息は未収有価証券利息と書いた方が確実に正解ですので、あえて「未収利息」と書かない方がよいでしょう。
ありがとうございます。
わかりました。紛らわしい勘定科目を正確に覚えるのが苦手です。何とか頑張りたいと思います。
ラストスパート、頑張ってください♪
はじめまして
申し訳ないのですが質問させてください
有価証券についてなのですが、過去問(141回)の問2の形式以外の出題はありますか?
近年の過去問を中心に勉強していたため、恥ずかしながらこの形式の問題しかやった事がありません。
他の出題形式で出ると思われるでしょうか?
おかしな文ですみません
コメントありがとうございます。
むしろ、他の形式の問題が出題されると思います。日商が公表した新範囲のサンプル問題に有価証券の総合問題2問がありまして、そちらの形式の出題が予想されます。
パブロフの実践問題にも出題しておりますので、テキストをお持ちでしたら、試験までに必ずダウンロードして解いておきましょう。
わかりました!
ありがとうございます!
はじめまして。
2級の問題について3つ質問があります。
1.第3問の損益計算書作成の問題(会計期間はH26.4/1~H27.3/31)で、
「貸付金90,000はH26.4/1に貸付期間2年、年利率6%、利払日3/31の条件で貸し付けたものである。このうち15,000を電子記録債権に記録したうえ、期末に譲渡記録を行い、先方振出しの小切手14,550を受け取っていたが未処理であった。」
という未処理事項があります。
この問題の解説を見ると、仕訳は
現金 14,550/貸付金 15,000
貸付債権売却損450
となっていて、「なお、貸付金を電子記録債権に記録しても、科目の振り替えは行わないことに注意します」と書かれていました。
今回は損益計算書作成の問題だったので、仕訳自体は回答しませんでしたが、もし第1問などでこのような問題が出た場合、
電子記録債権 15,000/貸付金 15,000
現金 14,550/電子記録債権15,000
貸付債権売却損(または電子記録債権売却損)450
と回答したら不正解になるのでしょうか。
電子記録債権は相殺するべきでしょうか。
2.有価証券の決算生理の問題です。
—
A社株式(その他有価証券)
(1)第X0期期末残高 取得原価@200、時価@220、株式数500株
(2)第X1期期中取引
①4月6日に@231.5にて400株購入した。購入代価と購入手数料900の合計は後日支払うこととした。
②12月16日に@280にて600株購入した。購入代価と購入手数料1,500の合計は後日支払うこととした。
(3)第X1期期末
A社株式の時価は@320であった。
—
(問題)第X1期期末の貸借対照表におけるその他有価証券評価差額金の金額を答えなさい。なお、評価益相当と評価損相当のいずれかに○をつけて答えること
(回答)117,000
となっています。前期の期末には
その他有価証券10,000/その他有価証券評価差額金10,000
という仕訳が行われ、当期首には洗替法で
その他有価証券評価差額金10,000/その他有価証券10,000
という仕訳は行わないのでしょうか。
当期首の洗替仕訳を考慮すると、回答は107,000になると思ったのですが…。
別の問題では洗替仕訳が考慮されたものがあったような気もします(記憶が曖昧ですみません)。
3.原価の部門別計算についてです。
直接配賦法の年間予算部門別配賦表で、回答用紙には左から順に項目名が「費目」「合計」「製造部門(加工部3,115・組立部3,110)」「補助部門(動力部1,100・修繕部750・工場事務部1,300)」と並んでいます。
「合計」の列で、
1行目…部門費/9,375
2行目…工場事務部門/(空欄)
3行目…修繕部門/(空欄)
4行目…動力部門/(空欄)
5行目…製造部門費/9,375
となっているのですが、この空欄には数字を記入した方が良いのでしょうか(それぞれ1,300、750、1,100)。
説明が分かりにくくてすみません。
回答をみると、問題集によって記入したものと無記入のままのものがあります。
配点はされないと思いますが、気になるのでお聞きしました。
長文となってしまいすみません。
お手数お掛けしますが、お応えして頂けますと嬉しいです。
大変申し訳ございませんが、他の方が書かれた問題集の質問については、出版社か著者に質問して頂けますと幸いです。。。
一般論ですが、1はどちらでもよい、2は開始仕訳でその他有価証券評価差額金の残高が0になるため、決算整理仕訳の金額のみが計上される(取得原価と時価の差額)、3はどちらでもよい(心配な人は書けばOK)です。問題集を作成された著者の方の意図がございますので、そちらに聞いてください。
場違いのことを聞いてしまい、大変失礼致しました。すみません。
ですが、お答えしていただきありがとうございました。
説明もわかりやすく、助かりました。
お役に立てて良かったです。
11月の試験合格目指して頑張りましょう♪
パブロフさんお久しぶりです。
140回から143回の問題で9割以上得点することが出来、過去問に準じた論点の問題なども解けるようになってきました。たぶんこの調子でいけば大丈夫だと思うんですが、なにかここはといったワンポイントアドバイスありましたらおねがいします。
お手数おかけしますがよろしくお願いいたします。
順調に学習が進んでいるようで素晴らしいですね。
次の事項を確認されると、より合格に必要な力がつくと思います。
・工業簿記の学習に漏れはないか
・ケアレスミス対策は万全か(ブログのミスノートの作り方を参照)
・新試験の範囲が反映された2時間問題(実践問題など)で得点が取れるのか
・2時間問題を80分程度で解き終わるスピードを身に付けているか
2級の第3問出題予想の本支店会計の問題(合併損益計算書と合併貸借対照表)について質問です
もし、第3問で本支店会計が出題される場合、範囲から削除された内容である
■本支店会計
・期末日 未達取引
・内部利益
を除いた決算整理事項(第136回で言うと貸倒引当金や減価償却など)から出題され、未達取引などが出題されない分、決算整理事項の問題が増えるという認識で合っていますか?
コメントありがとうございます。
はい、そうです。他社の対策がどのようになっているのかわかりませんが、
私は3月の期中仕訳と決算整理仕訳が問われると予想しています(実践問題2016④第3問のパターンです)。
はじめまして。
簿記2級の過去問の取り組み方についてです。今からですと過去何回分を何回転解いた方がよいのでしょうか。ちなみにテキストレベルの内容は終えています。残り勉強時間数は約100時間は確保できそうです。
また、過去出題された奇問・難問についてです。これらの問題も解く必要があるのでしょうか。具体例として第141回の1問・2問(講師の間では不評だったと人づてに聞いたことがあります)です。
コメントありがとうございます。
過去問139~143回がオススメです。9割~満点が取れるようになれば、同じ過去問を解く必要はありません。難問も理解できそうな問題については一応解けるように復習しておきましょう。試験で一度出題されれば難問も再度出題される可能性があると考えておくことが大切です。
なお、新範囲の内容が過去問ではカバーできませんので、パブロフの実践問題や他社の予想問題などを使って学習する必要があります。
こんにちは。前回新しい範囲である商業簿記に力を注ぎ過ぎて工業簿記がおろそかになってしまったことが原因で66点で落ちてしまいました。
それでテキストについてなのですが、工業簿記のテキスト第2版が出版されたそうですが、以前からのテキストで引き続き勉強しても次の試験の対策はできますか?
前回の試験、あと少しでしたね。
工業簿記のテキスト第1版でも次回の試験対策ができるようになっていますのでご安心ください。違いが気になるようでしたら、本屋さんで第2版を立ち読みしてみるといいかもしれません。すでにテキストレベルの学習が終わっているのでしたら、工業簿記の総仕上げ問題集を解いた方が実力が伸びると思います。
11月の試験、リベンジ頑張りましょう♪
返信ありがとうございます!あと追加で質問よろしいでしょうか汗
前回第2問に減価償却、第4問に個別原価計算が出題されましたが、今回も出題されることとかあるんですか?
不安に思うのでしたら、出題されてもいいように今のうちに勉強しておきましょう。過去に二回連続で出題された事はあります。
2級の練習問題レベルの問題集やパブロフくんのテキストの問題ならほとんど間違えなくなったのですが、実際の過去問や模擬試験形式の問題だと
「(;゚д゚)・・・?」となります。
特に商業の問2と3の応用問題が壊滅的です。
仕訳と工業簿記で60点を取っても、2と3で10点行かずに落ちるんじゃないかと思うほど・・
(実際に前回143回でそれに近い状況で落ちました。問1と4と5で48点・2と3で8点)
試験までどのように勉強すれば良いでしょうか?
あと、過去問の140回問2の損益計算書をやってみましたが、最初のほうの貸倒引当金繰入・給料・水道光熱費・支払利息などもデタラメな数字で全然合いませんでした。
テキストをお使いくださりありがとうございます。
合計70点に届かないのは基本問題でミスしていることが原因です。応用問題が解けないことが原因ではありません。
まだ1か月ありますので、次のことに注意して学習を進めましょう。
・問題を復習した後は、もう一度解き直して満点が取れることを確認しましょう。満点が取れるようになったら学習が完了です。
・基本問題は必ず満点が取れることが大切です。一度過去問で出題された問題は、どんな問題でも基本問題として考えましょう(日商の方が話していました)。
・知識だけでなく、ケアレスミス対策も重要になります(下記ミスノート参照)。
■正答率を上げるためのミスノート
どの問題を間違えたのか、ミスノートは付けていますか?
http://pboki.com/missnote/missnote.html
ミスしても二度目に解けるようにすれば、点数が安定します。解けるようになるというのは、同じような問題が出た場合、満点が取れるようにすることです。テキストレベルの問題や一度過去問で解いた問題は、8割ではなく10割がいつでも取れるように復習しましょう。
■第1問、第4問、第5問について
工業簿記は簡単ですので毎回満点が取れる状況にしておきましょう。
商業簿記の仕訳も満点が取れるように、たくさん仕訳問題を解くことが大切です。仕訳アプリで反復練習するのがオススメです。
■第2問、第3問について
143回の第2問、第3問で8点というのは、問題の時間配分が悪いか、解くスピードが足りていない点が原因だと思います。
テキストのダウンロード特典の実践問題2016と補足問題を解いて、ボリュームが多い問題で正確に得点できるように練習しておきましょう。補足問題で第2問対策の色々なパターンも紹介していますので、合わせて学習しておくことが大切です。
■試験までの勉強
まだ試験まで1か月ありますので、大丈夫です。いろいろ手を出しても効率が悪いので、下記の①~③の順番で学習するのがオススメです。
①実践問題2016①~⑥が時間内に90点以上が取れるようになるまで、解き直す(間違えた問題だけ集中して何度も解くのもOK)。
②過去問139~143回を100点が取れるようになるまで、解き直す。
③ミスノートを見て、自分が苦手な分野について、テキストの練習問題・総仕上げ問題集を使って、復習する。
■140回の過去問
解説を見て、何故間違えたのかは確認しましたか?
簿記3級で学習する経過勘定(未払費用)には、再振替仕訳と決算整理仕訳があります。
期首に再振替仕訳を行い、期末に決算整理仕訳を行います。
本問では、この2つをまとめて期末に行っていると指示がありますので、再振替仕訳と決算整理仕訳を行うことになります。
これは簿記3級の内容ですので、一度簿記3級のテキストに戻って確認してみると理解がスムーズだと思います。
★前回の試験のコメント欄を見ると、合格された方がどのように勉強していたのか、参考になりますよ♪
http://pboki.com/pass/143boki2.html
11月の試験、リベンジを目指して頑張りましょう♪
ありがとうございます、過去問の139~をわかるまでやってみます。
頑張ってください♪