実際でも標準でも、同じ下書き、差異分析

パブロフくん有利差異??

お兄さん・・・?

パブロフくん有利差異?不利差異?

お兄さん・・・説明しようか?

パブロフくんわぁ!!お兄さん、居たんだ。びっくりさせないでよ。パブロフ、いま心臓がビクッってした。

お兄さんごめんごめん。ふむふむ、差異分析の勉強をしてるんだね。

パブロフくんそーなの。実際原価計算と標準原価計算でたくさん出てくるの。

お兄さんあれ?それ、解き方すべて同じだよ。

パブロフくんえぇ!そーなの?

 

原価の計算式

原価は、次の式で計算します。

原価 = ①単価 × ②数量や時間

2つの原価が違った時に、差が出てしまうことを原価差異と呼びます。
原価差異は、原価の内訳である①と②からしか発生しません。

 

原価差異のまとめ

05_05画像01

 

原価差異の計算

実際原価計算の時、予定原価が出てきます。

標準原価計算の時、標準原価が出てきます。

予定原価と標準原価は、ほぼ一緒です。差異分析のやり方も同じです。

※両者の違い
予定原価…前年度の実績などをそのまま使った金額。
標準原価…過去数年度分の実績金額を統計学に基づき計算した緻密な予定原価のこと。
(正確な違いが知りたい方は、原価計算基準を読んでください)

 

差異分析の解き方

1.差異分析の図を使う方法

参考書に書いてあるものと同じですが、コレ埋めていきます。
コレを白紙から書けるように練習しましょう。

05_05_差異分析まとめ1

上から順に
 材料費 ひ・じ
 労務費 ひ・じ
 製造間接費 よ・の・そ・ひ・じ・き

※実際原価計算の場合、ひ(標準)→よ(予定)、に変えれば同じように解けます。

★差異は以下の通り。

05_05画像02

関連ページ シュラッター図の書き方

 

2.公式を覚える方法

図が苦手な方はこちらで暗記してください。

材料価格差異 =(@標準単価-@実際単価)×実際数量

材料数量差異 = @標準単価×(標準数量-実際数量)

賃率差異 =(@標準賃率-@実際賃率)×実際作業時間

時間差異 = @標準賃率×(標準作業時間-実際作業時間)

操業度差異 = @固定費×(実際時間-月間の基準時間)

能率差異 = @製造間接費×(標準時間-実際時間)

予算差異 = 予算許容額※ -実際製造間接費

※予算許容額 = @変動費×実際時間+月間の予定固定費
         (変動予算)     (固定予算)

 

差異分析の解き方(動画)

実際にどのように解けばいいのか、こちらの動画を見れば一目瞭然!
差異分析が苦手な方は、ご覧ください♪

原価差異の解き方 【ビデオ講義・無料動画】

 

実際に解いてみよう

動画が見れない方向けに、例題を使って、実際の下書きと簡単な説明をしました。

<例題>
次の資料に基づいて、各問に答えなさい。
[資料1]製品D標準原価カード
直接材料費 3,000円/kg(標準単価)×2kg(標準消費量)=6,000円
直接労務費 2,800円/時(標準賃率)×2時間(標準直接作業時間)=5,600円
製造間接費 5,200円/時(標準配賦率)×2時間(標準直接作業時間)=10,400円
製品1単位当たりの標準製造原価 22,000円

[資料2]8 月の実績値
・製品Dの実際生産量 4,200個
・当月の原価要素ごとの実際発生額は次のとおりであった。
直接材料費 3,040円/kg(実際単価)×8,500kg(実際消費量)=25,840,000円
直接労務費 2,820円/時(実際賃率)×8,440時間(実際直接作業時間)=23,800,800円
製造間接費 49,000,000円

問1 8月における標準原価総差異を計算しなさい。
問2 8月における製造間接費総差異を計算しなさい。
問3 8月の月間固定費予算が32,000,000円で、基準操業度が月間10,000時間であるとして、製造間接費総差異を、変動予算を用いて予算差異、能率差異、操業度差異に分解しなさい。ただし、能率差異は、変動費および固定費からなるものとして計算しなさい。
問4 直接材料費消費量差異、直接労務費作業時間差異、製造間接費予算差異のなかで、差異の金額(絶対額)が一番小さいのは、どの差異か。また、その差異の金額を答えなさい。

<答案用紙>
問1      円(  差異)
問2      円(  差異)
問3 予算差異      円(  差異)
   能率差異      円(  差異)
   操業度差異     円(  差異)
問4 [         ]差異が[     ]円で一番小さい

※問1~3の差異には、借方または貸方を記入すること。

 

<解答>
問1 6,240,800円(借方差異)
問2 5,320,000円(借方差異)
問3 予算差異 120,000円(借方差異)
   能率差異 208,000円(借方差異)
   操業度差異 4,992,000円(借方差異)
問4 [直接労務費作業時間]差異が[112,000]円で一番小さい

 

<解き方>
ステップ1 原価差異分析の下書きを書く。

原価差異分析

関連ページ シュラッター図の書き方

 

ステップ2 問1~5まで読み、問題の流れを理解する。下書き用紙に問題文からわかる情報を書く(赤字部分)。

原価差異分析2

ステップ3 下書き用紙の差異でわかるものはすべて埋める。(赤字部分
原価差異分析3

差異の計算は、内側△外側で計算する。

<材料費>
図を見ながら、、、
 単価の差額 ひ-じ=△@40
 数量の差額 ひ-じ=△100kg
   ↓
 価格差異 △@40×8,500kg=△340,000
 数量差異 @3,000×△100kg=△300,000

<労務費>
図を見ながら、、、
 賃率の差額 ひ-じ=△@20
 時間の差額 ひ-じ=△40時間
   ↓
 賃率差異 △@20×8,440時間=△168,800
 時間差異 @2,800×△40時間=△112,000

<製造間接費>
 標準配賦率@5,200=変動費率+固定費率
 問3より、月間固定予算32,000,000円÷月間基本操業度10,000時間=@3,200が固定費率とわかる。
 よって、変動費率は@5,200-@3,200=@2,000と計算できる。

図を見ながら、、、
 ひ-じ=8,400-8,440=△40時間
 じ-き=8,440-10,000=△1,560時間
  ↓
 能率差異(変動費) @2,000×△40時間=△80,000 
 能率差異(固定費) @3,200×△40時間=△128,000
 操業度差異 @3,200×△1,560時間=△4,992,000

予算差異は、まず予算許容額を計算する。
 予算許容額=変動予算(@2,000×8,440時間)+固定予算32,000,000=48,880,000
 予算差異=予算許容額48,880,000-実際発生額49,000,000=△120,000

 

ステップ4 問1~5を解答する。

問1 標準原価総差異
解き方1 標準原価と実際発生額の差額で求める。
 標準原価@22,000×4,200個-実際発生額25,840,000-23,800,800-49,000,000=△6,240,800
解き方2 下書きの原価差異を合計する。
 △340,000+△300,000+△168,800+△112,000+△80,000+△128,000+△4,992,000+△120,000=△6,240,800

差異がマイナスなので、借方差異である。

問2 製造間接費総差異
下書きの製造間接費の差異を合計する。
 △80,000+△128,000+△4,992,000+△120,000=△5,320,000

問3 下書きの製造間接費の差異を記入する。
 予算差異 120,000円(借方差異)
 能率差異 208,000円(借方差異)
 操業度差異 4,992,000円(借方差異)

問4 差異を比較し、一番小さいもの(金額の絶対値)を選ぶ。

直接材料費消費量差異 △300,000
直接労務費作業時間差異 △112,000
製造間接費予算差異 △4,992,000

 

 

パブロフくんあれ?この3つだけ?

お兄さんうん、そうだよ。問題文読んで、この3つが書ければ終わりだね。

パブロフくんえっ、10分で解けるよ?

お兄さんうん、10分で解けるね。まず、3つの差異分析を下書き用紙ですべて終わらせて、各問に答えると確実に満点が取れるんだよ。

パブロフくんむふふ。これ出たら、パブロフ合格できそう~♪

パブロフくんあれ?そういえば、計算した差異って最終的にどうなるの?

お兄さんパブロフくん、良い質問だね。

 

差異はどこへ

差異は年度の決算で売上原価に振り替えられます。

結局、各段階で分離した差異も、売上原価に戻ってくるのです。

では、何故、差異分析をしているのでしょう?

それは、実際に支払った売上原価が、どんな原因で多くなったり、少なくなったりするのかを把握するためです。

今年度の最初に予定していた金額『前年度の実績』と比較して、多くかかりました。
すると「何故、こんなに売上原価が高くなったんだ?」と社長は工場長に質問します。
工場長からその理由を聞いて、社長は対策を考え、戦略を練っていきます。

具体例を見ていきましょう。

例1 材料費の差異分析

【工場長】
材料費の実際金額が予定金額より多くかかりました。
 → 材料費差異が不利差異(お金が予定より多くかかり、会社が不利になる差異)
 → その内訳は、すべて単価から発生している
 → 材料が今年に入って値上がりしているため、予定していたより材料費が高くなった。

【社長の対応策】
□同じ材料を安く仕入れる国を探そう。
□材料費が上がった分だけ、販売価格を上げられないか、検討する。
 → 石油製品のティッシュ、飛行機の燃料サーチャージャーなど。

例2 労務費の差異分析

【工場長】
労務費の実際金額が予定金額よりおおくかかりました。
 → 労務費差異が不利差異
 → その内訳は、一部の従業員の作業が遅く、残業が多くなったため。

【社長の対応策】
□工場長から従業員へ理由を聞き、原因を解消させる。
□作業が特定の人に集中していないかを調べ、分散させる。
□意図的に作業を遅くしていることがわかり、従業員の配置換えを行う。

例3 製造間接費の差異分析

【工場長】
製造間接費の実際金額が予定金額と同じでした。
 → 差異は発生していない。
 → 内訳を調べると、操業度差異が100万円(不利)と予算差異100万円(有利)が発生していた。
 → 操業度差異は、実際の稼働時間が予定の稼働時間より少ないため発生した。
 → 予算差異は、工場の電気代が今年から値下がりしたことによる。

【社長の対応策】
□稼働率が下がった原因が、商品の販売数が減っていることがわかった。TVCMを増やし、販売数の増加を狙う。
□電気代が来年も値下がりしたままであれば、来年度の予算を見直す。

参考:PDCAサイクル
(Plan→Do→★Check→Action)
計画→実行→★評価→改善

★Check(評価)が原価差異の分析です。Actionは社長の対応策です。だから、社長さんは簿記や原価計算の知識が必要なのです。

 

パブロフくんパブロフ問題しか解いてなかったから、実際どんな感じかイメージがわからなかったの。でも、お兄さんの話を聞いて、他人事じゃないとわかったの。

お兄さん不利差異と有利差異を間違えるのは、会社が有利になるか、不利になるかを考えてないからなのさ。予算より実際の方が少ないってことは、お金を払う金額が減るんだから、有利になるからね。

パブロフくんお兄さんスゴイ。パブロフ、電卓叩いて数値だけ出して丸暗記だった。

お兄さん原価計算は簿記と違って、モノの流れや差異分析の意味を考えた方が上達しやすいんだ。

パブロフくんうん、わかった!

37 Comments

  1. うーたろ on 2019年5月26日 at 12:35

    総仕上げ問題集Chap1-5、問2のシュラッターの図の質問です。
    基準操業度も実際操業度も直接作業時間のみ使っていることに違和感を感じます。これまではそもそも間接作業時間は出てきていなかったので、間接作業時間は考慮しないものととらえていましたが、この問題は「実際間接作業時間は15時間」とあります。

    製造間接費差異を分解する問題なのに、製造間接費に含まれるはずの関節作業時間が考慮されないのはなぜなのでしょうか。

    • パブロフくん on 2019年5月31日 at 12:58

      総仕上げ問題集をお使いくださり、ありがとうございます。
      直接労務費の場合、相関関係がある直接作業時間を使います。直接労務費と製造間接費にある程度の相関関係がある場合(もしくは他の指標を使うのが面倒・測定コストがかかる場合)、製造間接費でも直接作業時間を使います。相関関係がない場合、製造間接費は機械作業時間など、別の指標を使うことになります。間接作業時間は考慮しないのは、直接労務費に含まれないからです。
      実務でも製造する内容や工場、産業ごとによって、ケースバイケースですので、臨機応変に考えましょう。

  2. ぽち on 2019年1月13日 at 14:43

    はじめまして。
    工業簿記2級総仕上げ問題集 2版の、222ページの問題で、3行目に、「なお、差異分析では、変動予算を用い、」とありますが、回答は固定予算も含んだもののように思えます。
    問題が良く読み切れていないかもしれないので、解釈をご教示下さい。

    • パブロフくん on 2019年1月15日 at 21:51

      総仕上げ問題集をお使いくださり、ありがとうございます。
      予算の違いがわかっていないため、混乱している可能性が高いです。
      ・変動予算は、製造間接費の予算が変動費と固定費に分かれている予算です。テキストP.313参照。
      ・固定予算は、製造間接費の予算が一つの金額だけ与えられる予算です。変動費と固定費の区別がつかないので、すべて固定費として扱います。テキストP.324参照。

      なお、標準原価計算の固定予算は、今まで出題されたことがないと思いますので、基本的に変動予算(公式法変動予算)と考えて問題を解いてください。

      • ぽち on 2019年1月17日 at 06:45

        ありがとうございました。
        理解できました。

        わかってるつもりでも、理解不足だったことが、わかりました。

        もう一度、テキストにもどり復習します!

        • パブロフくん on 2019年1月17日 at 16:54

          解決したようで良かったです。予算の内容は理解が難しいので、問題を解きながら、少しずつ理解すれば大丈夫です。
          急がば回れ、一つ一つ確認して、実力を伸ばしていきましょう♪

  3. こたぬき on 2018年12月13日 at 07:46

    こんにちは。
    ①製造間接費の変動予算と固定予算の原価差異、②標準原価計算の原価差異、の解説動画がありますが、これは標準原価計算の中の製造間接費部分を抜粋したのが①ということでしょうか。
    実際原価計算と標準原価計算はどちらもシュラッター図を使えるということだったのですが、①の解説動画ではシュラッター図が少し違ったのでどの時にどれを適用するのか教えて頂きたいです。
    混乱中なのでどの時に何を適用すれば良いのかが整理できない状態です。

    • パブロフくん on 2018年12月14日 at 21:43

      わからないときは、テキストを復習しましょう。
      Ch05-04、05、Ch12-07を読んでみてください。見比べると何が違うのか、わかると思います。練習問題P.105とP.325の問題文を見比べてみても違いがわかると思います。

  4. ななか on 2018年10月21日 at 16:23

    二度目の質問失礼いたします。
    簿記2級第2版のp300を拝見しています。

    とても初歩的な質問だと思いますが、材料費原価の価格差異を出すときは実際消費量を掛けるのに、数量差異を出すときは実際単価ではなく標準単価を掛けるのはなぜでしょうか?実際単価ではいけない理由があるのでしょうか?
    労務費も同様の疑問が浮かんでいます。

    • パブロフくん on 2018年10月23日 at 10:38

      コメントありがとうございます。
      原価計算の学問として、価格差異と数量差異の定義が決まっております。
      (標準単価-実際単価)×実際消費量=価格差異
      標準単価×(標準消費量-実際消費量)=数量差異

      そもそも、下記の関係式から成り立っております。
      標準原価=標準単価×標準消費量
      実際原価=実際単価×実際消費量

      標準原価-実際原価=材料原価差異=価格差異+数量差異

      仮に「実際単価×(標準消費量-実際消費量)=数量差異」だった場合、下記の関係式が成り立たなくなります。
      標準原価-実際原価=材料原価差異=価格差異+数量差異

      一度ご自身で数値を使って確かめてみてください。

      • ななか on 2018年10月26日 at 17:13

        遅くなりすみません。
        実際に各項目にA B…と当てはめて数式化してみたところ、おっしゃるように正しいことが分かりました。
        なんとなく理屈としては腑に落ちないんですが、そういうものとして覚えた方がいいんですね。あまり考えすぎると深みにはまってしまいそうです(笑)
        ありがとうございました。

        • パブロフくん on 2018年10月27日 at 16:27

          解決したようで良かったです。勉強頑張ってください♪

  5. お兄さんHELP… on 2018年3月21日 at 18:10

    図と公式の関係について素朴な(?)疑問です。
    材料費と労務費の差異は、長方形で面積を求めるような感覚で分かりやすいのですが、
    製造間接費では、三角形になり変動費率・固定費率が角度のようになっているので、理解するのにハテナ?となります。
    製造間接費の三角形の時は、面積ではなく高さの長さを求めているようなイメージで、角度のように書かれている変動費率や固定費率はtanθみたいなイメージなのでしょうか…???

    • パブロフくん on 2018年3月24日 at 01:45

      コメントありがとうございます。
      変動費率と固定費率は、「傾き」ですね。 二次方程式で表現すると、y=ax+c、のaが傾きを表しているのと同じです。

      • お兄さんHELP… on 2018年3月24日 at 17:24

        ご多忙中、ご返信ありがとうございます。
        なるほどです!!一次方程式のグラフで、X軸やY軸の位置を変えながら切片0にして考えるイメージですね!すごくスッキリしました!誠にありがとうございました。

        • パブロフくん on 2018年3月27日 at 21:05

          解決したようでよかったです♪

  6. まい on 2017年5月26日 at 21:05

    こんにちは、いきなり質問失礼します。
    ほとんどの問題は当月投入量で原価計算を行うと思うのですが、今している問題が、完成品量と月末仕掛品のみの量しかわからず、完成品で原価計算を行う場合がありました。
    頭がくちゃくちゃになってしまい、よくわかりません。
    よろしくおねがいします、。
    質問の文もくちゃくちゃですいません。

    • まい on 2017年5月27日 at 13:23

      すいません、私の見間違えでした。
      もうしわけありません。。(>_<)

      • パブロフくん on 2017年5月30日 at 15:45

        解決したようでよかったです♪

  7. はち店長 on 2016年12月21日 at 05:35

    すみません、そもそも…なお話になってしまうのですが質問失礼します
    m(_ _)m

    原価差異を求める際、当月投入量(当月製造費用)を用いる理由が腑に落ちないでいます。。
    当月製造費用を知りたい→直接材料費なら腑に落ちます。でもそれ以外の加工費は、月初仕掛品も鑑みないといけないんじゃないだろうか…と悶々としています。
    どういう風に考えれば良いのでしょうか?ご指導お願い致します。

    • パブロフくん on 2016年12月21日 at 12:23

      コメントありがとうございます。
      実際原価計算、標準原価計算にわけて説明します。

      ■実際原価計算の場合
      実際単価と予定単価の差額から発生しています。
       実際原価=実際単価×実際消費量
       予定原価=予定単価×実際消費量
       原価差異=予定原価-実際原価
      材料や労務費などの当月消費量に応じている=当月に使った部分から原価差異が出ているので、違和感がないように思えます。加工費は労務費と製造間接費の合計ですから、月初の仕掛品を完成品にするために、当月の加工費を消費していますので、月初仕掛品からも原価差異は発生しています。
      工業簿記テキスト第2版のCh03-04、Ch05-03を復習されると理解が深まると思います。

      ■標準原価計算の場合
      まずはテキスト第2版のCh12-03を復習してみましょう。シングル・プランとパーシャル・プランで記帳方法が違いますが、原価差異は同じです。
      ですので、当月投入量=当月消費量に応じて計算していることがわかります。シングル・プランかパーシャル・プランかで、月初仕掛品の考え方が違いますので、ごちゃごちゃになっていませんか?

  8. パブロン on 2016年12月10日 at 23:36

    標準原価計算で、直接材料費・直接労務費・製造間接費がでてきますが、直接経費はどこにいったのですか?分析するまでもないから除外してるのかな??

    • パブロフくん on 2016年12月11日 at 17:33

      そもそも、直接経費自体があまり出てこないのです(実際でも標準でも)。自社で特許を持っており、自社工場で作っている場合、直接経費は発生しません。
      そのため、標準原価カードにも記載されることが少ないです。

  9. HM on 2016年11月18日 at 02:00

    こんばんは。116回の問題で、読み取り方がわからなかった点があり教えてください。

    製造間接費の単価が2600-1600=1000となっていますが、製造間接費の固定費8000000が@2600の外数ではなく内数だというのは、どの表現から読み取るのでしょうか?

    問題文では2600円/時間となっており、
    時間(=製造数によって変動する)あたりの単価なので、2600円はすべて変動費(変:2600+固:1600)のよう読み取ってしまったのですが、見分け方などあれば教えてください。

    • パブロフくん on 2016年11月18日 at 08:59

      製造間接費の予定配賦率は、変動費と固定費の両方を含んでいます。テキストで予定配賦率の定義を確認しましょう。

  10. たまも on 2016年6月10日 at 18:24

    こんにちは。
    基本的なことだと思いますが、わからないので質問させて下さい。

    テキストP.257、標準消費量の求め方ですが、なぜ「当月投入数×…」なのかがわかりません。
    今まで「そういうもの」だと覚えていましたが、やっぱり理解したいです。
    よろしくお願いします…>_<…

    • パブロフくん on 2016年6月10日 at 18:40

      テキストをお使いくださり、ありがとうございます。
      材料で説明します。
      一言で説明すると、計算上では1個作るのに10kg必要、440個作るのに4,400kg必要、ということです。

      ①標準原価カードに、1個作るのに必要な材料の消費量が書いてあります。
      月初に20個の仕掛品があり、当期に材料を投入して、完成品420個、月末仕掛品40個となりました。
      当月何個分の材料を投入したのか、差額で計算します。当月は440個分の材料を投入したことが分かります。

      ②440個分作るのに必要な材料の消費量は、標準原価カードによると1個当たり10kgです。
      つまり、440個×10kg=4,400kgが必要な材料の消費量と計算できます。

      以上となります。
      よくわからないようでしたら、月初仕掛品0個、月末仕掛品0個、当月完成品440個と考えてみてください。

  11. ぴえーる on 2016年6月9日 at 08:22

    第116回の各標準時間はどのような計算で求めるのでしょうか?

    • パブロフくん on 2016年6月10日 at 12:37

      コメントありがとうございます。

      仕掛品BOXより
      月初0個+投入量?個=完成品(生産量)2,100個+月末0個
       ↓
      投入量2,100個

      ◆各標準時間
      投入量2,100個×標準直接作業時間2時間=4,200時間

      以上となります。

  12. はぐりん on 2016年5月12日 at 10:07

    製造間接費差異を予算差異と操業度差異に分割しなさいのような問題がありますが、
    操業度差異を求めたらあとは差額(製造間接費差異-操業度差異)で予算差異を出す、というやり方でも良いのでしょうか?
    工業の実践問題編のほうで、そのように解いても答えは合っていたので。

    差額と言えば、組別総合原価計算で
    片方の加工費がわかったらもう片方は
    全体-わかった方の加工費 で
    出していますが、
    この「もう片方は差額で出す」
    みたいなやり方に、何か弊害はありますか?

    • パブロフくん on 2016年5月12日 at 10:42

      差額を出す方法でもかまいません。
      計算式は覚えておき、差異の合計が製造間接費差異と一致する(差額で計算しても一致する)、と手順を踏んだ方がミス防止になり、応用的な問題が出ても対応できますので、オススメです。
      どちらにしても解く時間は変わりませんので、ご自身の解きやすい方法でかまいません。

  13. もぐっこ on 2015年10月29日 at 12:39

    標準操業度と基準操業度の違いって何でしょうか?

    • パブロフくん on 2015年10月29日 at 16:05

      基準操業度は、年度の初めに1年間どれくらい稼働するか、予想した時間です。
      標準操業度は、実際に作った数量から計算した、標準時間です。

      詳しくは、お手持ちのテキストでご確認頂けますと幸いです。

  14. 豆っちょ on 2015年8月17日 at 14:41

    返信、ありがとうございます!
    補足記事を読んで、大変よくわかりました。動画も参考になりました。
    図の埋め方を覚えれば公式を覚えなくても解けるとの事なので、何度も書いて覚えます!!

    • パブロフくん on 2015年8月18日 at 16:43

      ご理解いただけたようでよかったです。
      差異分析マスターへの道、頑張ってください♪

  15. 豆っちょ on 2015年8月10日 at 11:44

    3の赤文字で埋めるところで、製造間接費のところが全く分かりません。
    特に、変動費が1000円で固定費が1600円になっていますが、どうやって出したのですか?操業度差異の数字も、どうやって出したのか分かりません。
    それと、結局公式をある程度覚えていないと、図が書けても解けませんよね…。

    • パブロフくん on 2015年8月10日 at 12:33

      コメントありがとうございます。
      この記事は計算過程が書いてないため、わかりにくい点、申し訳ございません。
      補足を追加しておきました。

      動画の方がわかりやすいと思いますので、
      詳しくは差異分析の解き方動画を見てみてください♪
      http://pboki.com/youtube/ver/ver.html

      図の埋め方を覚えておけば、公式を覚えていなくても解けます。
      私も図が書けるようになり、問題が解ける状態になりました♪

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