Q 連結修正仕訳の開始仕訳を書く場合、前期の連結会社間の取引の消去(内部取引と債権債務の相殺消去)を書かないのはなぜでしょうか?書く場合と書かない場合の違いを教えてください。

A 前期までの連結会社間の取引の消去(内部取引と債権債務の相殺消去)については、開始仕訳は書きません。例外として、貸倒引当金の調整と未実現利益の消去の仕訳だけは、開始仕訳を書きます。

●連結会社間の取引の消去について、開始仕訳を書かない理由
連結会計は、事務処理の手間を減らすため、最低限必要なものだけを仕訳として書くことを重視しています。連結子会社が数百社もある会社で、過去の連結修正仕訳をすべて書くと大変なので、開始仕訳では一部しか書かない、という考えで、ルールが作られています。
連結会計の開始仕訳として書くのは「前期以前の連結修正仕訳のうち、純資産に影響があるもの」だけです。つまり、過去の連結修正仕訳のうち、純資産が増える・減る取引だけを開始仕訳として書きます。

●開始仕訳の対象となるもの
 連結修正仕訳のうち、開始仕訳の対象となるのは次のとおりです。

<資本連結>
①投資と資本の相殺消去 →開始仕訳を書く。
②のれんの償却 →開始仕訳を書く。
③当期純利益の振り替え →開始仕訳を書く。
④配当金の修正 →開始仕訳を書く。

<成果連結>
連結会社間の取引の消去 → 開始仕訳を書かない。
⑥貸倒引当金の調整 →開始仕訳を書く。
⑦未実現利益の消去 → 開始仕訳を書く。

コメントを残す