Q 試験当日、緊張して頭が真っ白になり、不合格になってしまいました。どうすれば緊張しなくなりますか?

A 私も簿記の試験や公認会計士では非常に緊張しました。まったく緊張をなくすのは難しいと思います。
ですが、次の対策をすることで緊張を軽減し、試験に合格できる可能性が高まります。

①事前に十分に勉強する
事前の勉強で苦手分野が克服できなかったり、初めて見る問題が苦手だと、試験当日、不安で緊張してしまいます。「これだけ勉強したから大丈夫!」と思えるくらい勉強しましょう。

②事前に試験のイメージを作る
事前に2時間問題を解くときには、試験を想定して解きましょう。
時計を横に置き、問題を解く順番を決め(たとえば2級ではまず工業簿記を解く→第1問の仕訳を解く→第2問→第3問など)、下書きを書き、答案用紙に解答を記入するところまで行います。
もしわからない問題があれば、それを飛ばして最後まで解きます。それを飛ばしても70点以上取れるか確認します。もしわからない問題ばかりで、70点以上取れなければ、苦手分野をなくす勉強も必要です。
2時間以内に終わるように時間配分も考えて解きます。

③集中する
いよいよ試験当日、難しい問題が出たらどうしよう…、隣の人がうるさかったらどうしよう…いろいろと考えて緊張してしまいますが、実は試験ですることは1つだけ。問題文を1つ1つ読み、自分が勉強してきたことを吐き出すのです。それが集中です。ただ、名前だけは書き忘れないように注意してください!

それと、ものすごいスピードで電卓を打ち始める人や、すぐに出て行ってしまう人がいます。えっ、もう電卓?もう終わったの?と気になるかもしれませんが、まったく気にする必要はありません。問題文をよく読み、下書きを書くという手順に慣れていない人が、いきなり電卓を打つのです。早く出ていく人は、あきらめて出ていくのです。合格する人は時間ギリギリまで粘って、1点でも多くとる人です。

④わからない問題は飛ばす
いくら事前に①②の対策をしても、試験では初めて見る問題が出題されることがあります。練習どおり、その問題は飛ばし、解ける問題から解いていきましょう。
最悪、大問1つ落としてマイナス20点でも、他が合っていれば合格できます。一生懸命勉強したのに、解ける問題を解かずに終わってしまうほうがもったいないです。