消耗品と消耗品費の違い(どの方法でも下書きは同じ)

本ページの内容は、範囲改定の影響で、2019年6月試験から簿記3級(簿記2級も含めて)の範囲外となります。購入時に消耗品費として、費用処理する方法だけとなります。ご注意ください。

 

パブロフくんかりかりかりかり、、、

お兄さんドッグフード買いに来たよ~。あれ?爪とぎ?

パブロフくんちがうよ~!文房具たくさん買ってきたから、消耗品の帳簿つけてるんだよ~!

お兄さんごめんごめん。そういえば、パブロフくんのお店では「買った時に消耗品として計上しておく方法」と「買った時に消耗品費として計上しておく方法」と、どっちを使ってるの?

パブロフくんえっ!?て、てきとーに、、、。

 

買った時に消耗品として計上しておく方法

次の取引について決算整理仕訳を行いなさい。決算整理前残高試算表に計上されている消耗品の期末残高は¥150である。未使用の消耗品を整理したところ¥100であった。

<解答>
 (借方)消耗品費 50 (貸方)消耗品 50

 

<解き方>
▼決算整理前残高試算表    ▼あるべき金額

 消耗品【資産】  150  →  消耗品【資産】100

 消耗品費【費用】  0  →  消耗品費【費用】50

あるべき金額にするために調整するのが決算整理仕訳。

①消耗品を150→100に減らすので、右に「消耗品」を書く。
      /消耗品50
②消耗品費を0→50に増やすので、左に「消耗品費」を書く。
 消耗品費50/消耗品50

下書き
 消耗品と消耗品費1

 

買った時に消耗品費として計上しておく方法

次の取引について決算整理仕訳を行いなさい。決算整理前残高試算表に消耗品費が¥150計上されている。消耗品の期末未消費高は¥100である。

<解答>
 (借方)消耗品 100 (貸方)消耗品費 100

 

<解き方>
▼決算整理前残高試算表    ▼あるべき金額

 消耗品【資産】  0  →  消耗品【資産】  100

 消耗品費【費用】150  →  消耗品費【費用】 50

あるべき金額にするために調整するのが決算整理仕訳。

①消耗品を0→100に増やすので、左に「消耗品」を書く。
 消耗品100
②消耗品費を150→50に減らすので、右に「消耗品費」を書く。
 消耗品100/消耗品費100

下書き
消耗品と消耗品費2

 

パブロフくんへぇ~。2種類あるんだ~。

お兄さんうん。どの方法で出題されても下書きは同じだよ。あるべき金額にするために、どの部分を調整するかだけを考えればいいんだ。

パブロフくんうん。消耗品ってかんたんだね!

お兄さんそれと、どちらも結果的には同じになるから、どちらの方法で記帳するかお店が決めていいんだよ、パブロフ店長!

パブロフくんふふふ。どっちにしようかな♪

 

まとめ

① 買った時に消耗品として計上しておく方法

■購入時  消耗品150 / 現金150

■決算時  消耗品費50 / 消耗品50

 

② 買った時に消耗品費として計上しておく方法

■購入時  消耗品費150 / 現金150

■決算時  消耗品100 / 消耗品費100

 

どちらの仕訳方法でも結局は

■当期末残っている分 → 消耗品【資産】 100

■当期使った分 → 消耗品費【費用】 50

にするために、決算整理仕訳で調整しているだけ。

コメントを残す



2 Comments

  1. スガー on 2015年5月19日 at 20:23

    上記の、
    ■当期使った分 → 消耗品費【費用】100
    ■当期末残っている分 → 消耗品【資産】 50
    は、
    ■当期使った分 → 消耗品費【費用】50
    ■当期末残っている分 → 消耗品【資産】100
    ではないですか?
    間違っていたらすみません。

    • パブロフくん on 2015年5月20日 at 22:07

      コメントありがとうございます。
      ご指摘の通り、誤植がございまして大変申し訳ございませんでした。
      まとめの部分を下書きに合わせる形に正しく修正致しました。
      御報告くださり、ありがとうございました。