Q 満期保有目的債券の精算表の問題で、償却原価法のみを仕訳するのはなぜですか?表面利率の有価証券利息は仕訳を書かなくてよいのでしょうか?

A 表面利率の有価証券利息は、期中取引です。有価証券利息の受取日が3月31日の場合、受取日は期末日ですから、決算整理を行う前の期中の取引として仕訳を書きます。これは、3月31日の売上や仕入の取引と同じで、決算ではなく、期中取引として仕訳をします。期中取引なので、決算整理前残高試算表には反映済みということです。

このため、決算において、表面利率の有価証券利息は期中に仕訳済みのため、決算整理仕訳は不要です。

なお、有価証券利息の受取日が期末日とずれている場合、経過勘定の決算整理仕訳を書くことになります。
詳しくは下記の記事に書いてありますので、参考にしてみてください。

期末日の有価証券利息と償却原価法