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満期保有目的債券と償却原価法の計算方法

テーマ: 有価証券と満期保有目的の債券

パブロフくん満期保有目的の債券って、変ななまえ。

お兄さんおっ、2級の範囲だね。満期保有目的の債券も有価証券のなかまなんだけど、確かに、有価証券の中で「債券」って名前は珍しいね。

パブロフくん債券ってなぁに?債権とは違うの??

お兄さん「債権」は売掛金とか受取手形みたいに、後からお金をもらえる権利全般のことを言うんだ。

パブロフくんあっ、パブロフ知ってる!簿記の問題で「売上債権」って時々出てくる!

お兄さんそうそう。それ。

パブロフくん「債券」は?

お兄さん「債券」は資金調達の目的で発行されるものなんだ。国債は国が資金調達するために発行する債券。社債は企業が資金調達するために発行する債券。

パブロフくんふむふむ。

お兄さんたとえば国債は、国が資金調達をしたい時に1口200,000円の国債券を発行するよね。200,000円払い込んでくれた人に対して、200,000円分の券をあげるんだ。

パブロフくん券をもらえるんだね。

お兄さんそれで、国債も社債も満期があるんだ。

パブロフくん満期?

お兄さん発行するときに、「今日から2年後の平成25年10月31日に、券を持っている人にお金をお返しします」っていうこと。

パブロフくん満期になったら、お金を返してくれるんだね。

お兄さんそうだよ。この「満期まで保有する目的で」買った債券のことを『満期保有目的の債券』って言うんだよ。

パブロフくんそういうことなんだ!

 

満期保有目的の債券

満期保有目的の債券も、購入時の仕訳は売買目的有価証券と同じです。しかし、決算整理仕訳が異なります。

決算整理

売買目的有価証券 時価法
満期保有目的の債券 償却原価法

償却原価法

次の取引の決算整理仕訳を行いなさい。
C社社債 (満期保有目的)
 帳簿価額 ¥490
 時価   ¥480
なお、C社社債は(額面額¥500、償還日までの残余の期間は当期を含めて2年間)については、償却原価法(定額法)により評価する。

<解答>
(借方)満期保有目的債券 5 (貸方)有価証券利息 5

<解き方>
次のように下書きを使って解きましょう。

償却原価法の下書き
有価証券 償却原価法
満期になればC社から¥500もらえることが分かっているので、「満期保有目的債券」の金額を保有期間を通じて¥500に近づけようとしています。

なお、満期保有目的の債券は時価評価しないため時価¥480は不要な情報です。 

 

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コメント (29)
  • グリーンエッジ より:

    こちらでいつもお世話になっております。
    総仕上げ問題集第2版の模擬問題第2回を解いておりました。
    第2問に満期保有目的債券が出てくるのですが、満期がいつなのかが書かれてないので(償却が無いので書く必要がなかったということでしょうか)、投資有価証券になるのかどうか迷ってしまいました。
    解答を見ると投資有価証券に含まれているのですが「満期が書かれてない場合は投資有価証券に含まれる」と理解してもいいのでしょうか?
    よろしくお願いいたします。

    • パブロフくん より:

      総仕上げ問題集をお使いくださり、ありがとうございます。

      ◆償却原価法について
      満期保有目的債券について、償却原価法を適用する条件を確認しましょう(テキストP.203)。
      原則処理…期末日に仕訳なし(原価法)。
      例外処理…取得原価と額面金額の差額が、金利を調整するために生じたもの(金利調整差額)である場合、償却原価法を行う。

      本問では、取得原価と額面金額は一致しており、差額がありません。償却原価法を適用することは不可能です。償却原価法の条件は満期が書かれているかどうかではありませんので、ご注意ください。

      ◆投資有価証券に含めるかどうか
      満期日が不明でして、問題文の条件不足で申し訳ございませんでした。本試験では満期日が明記されると思いますので、ご安心ください。
      ただ、投資目的で取得しています(長期的な受取利息を目的としている)ので、取得日から1年で満期になる場合はめったにありません。ですので、満期保有目的債券は基本的に投資有価証券と考えて頂ければ大丈夫です。以前から取得している満期保有目的債券が、満期日に近づいた場合、投資有価証券ではなく有価証券として表示される、この流れがほとんどです。

      • グリーンエッジ より:

        ご回答ありがとうございました!
        原則処理と例外処理があるんですね。テキストも持ってるのですが、見落としていました・・・。

        投資有価証券に含めるかどうかも納得致しました。
        テストまで1週間ですが、もう1度テキストを最初から読もうと思います。

        • パブロフくん より:

          解決したようでよかったです。残り1週間頑張りましょう!合格を応援しています!

  • りんご より:

    高校では満期保有目的債権と習ったのですが、大学の授業での答えは満期保有有価証券となっており、戸惑っています。
    どちらが正しいのでしょうか?

    • パブロフくん より:

      コメントありがとうございます。
      最も正しいので会計基準で使用されている「満期保有目的の債券」です。ただし、日商簿記では「満期保有目的債券」を使っています。
      「満期保有有価証券」は間違いです。満期保有できるのは債券だけですので、株式と債券を含む有価証券という用語を使うのは誤っています。貸借対照表の表示名である「投資有価証券」を使っていれば正しいです。

  • いちやん より:

    こんにちは。147回に向けてパブロフくんのテキストと問題集にお世話になっております。
    満期保有目的債権の決算整理仕訳について教えて下さい。
    利払い日が決算日と同じ場合は、有価証券利息を受け取る仕訳をするのでしょうか?
    期中の仕訳としてするのか、決算整理仕訳としてするのか、どちらでするのかわかりません。
    よろしくお願いします。

    • パブロフくん より:

      コメントありがとうございます。
      決算日に行われる取引は、期中の仕訳です。有価証券利息に限らず、決算日に行われる売上や仕入は期中の取引です。決算日を含めて期中の仕訳がすべて終わって、決算整理仕訳を書きます。
      決算整理仕訳は取引が終わった後に、調整するための仕訳ですので、実際に取引が行われているわけではございません。利払い日に有価証券利息を受け取るのは、現金や当座預金への入金が行われる取引ですので、期中の仕訳となります。
      満期保有目的「債券」ですので、試験で間違えないように注意してましょう。

      • いちやん より:

        ありがとうございます。スッキリしました!
        漢字の間違いもご指摘いただき、ありがとうございます。
        自宅で学習するときは省略して書いているので、間違いに気づきませんでした。
        本番では気を付けないといけませんね。

  • けいぴん より:

    満期保有目的債権評価高
    満期保有目的債権は償却原価法によって
    ¥2,820,000に評価する。
    わかりませんよろしくお願いします。

    • パブロフくん より:

      コメントありがとうございます。
      質問の内容がわかりませんので、具体的に教えて頂いてもよろしいでしょうか。

  • 猫も好き より:

    こんにちわ
    いつもお世話になっています。

    過去に取得した満期保有目的債権の償却原価法による評価替えの仕分けで
    不明な所があります。

    テキストにあるように満期まで毎年同額の利息を計上していけば
    いいと思ったのですが、某テキストでは過去に取得した場合は
    過去の償却分を引いて算出するよう求められます。


    取得原価: 480000
    額面: 500000
    H27年4/1 に取得し5年満期 (本年度はH28年度)
    会計期間 4/1 – 3/31
    利率や利払い日は関係ないので割愛

    上記の場合、パブロフテキストだと
    満期保有目的債権 4000 / 有価証券利息 4000

    某テキストだと
    満期保有目的債権 5000 / 有価証券利息 5000

    となります。
    つまり過去1年(12ヶ月)を分母から引いて割る為こうなります。
    20000 * 12 / (60 – 12) = 5000

    この理論ですと毎年利息が上がっていき5年目で 20000円となります。
    額面に近づけるよう毎年同額を計上するという理論とどちらが正解
    なのでしょうか。

    • パブロフくん より:

      会計基準に償却原価法の計算が規定されていますので、どのテキストでも同じです。
      取得原価と帳簿価額を混同しているのかもしれませんので、詳しく説明します。


      取得原価:480,000
      額面:500,000
      H27年4/1に取得し5年満期 (本年度はH28年度)
      会計期間 4/1–3/31

      <平成27年度の決算整理仕訳>
      1年あたりの償却額
      (額面金額500,000-取得原価480,000)÷5年間=4,000
      満期保有目的債券4,000/有価証券利息4,000

      <平成28年度の決算整理仕訳>
      ①取得原価を使って計算する方法
      1年あたりの償却額
      (額面金額500,000-取得原価480,000)÷5年間=4,000
      満期保有目的債券4,000/有価証券利息4,000

      ②帳簿価額を使って計算する方法
      帳簿価額は480,000+4,000=484,000
      1年あたりの償却額
      (額面金額500,000-取得原価484,000)÷残り4年間=4,000
      満期保有目的債券4,000/有価証券利息4,000

      以上となります。満期日に額面金額になるように調整すれば、どうやって計算しても同じ結果になります。

      <まとめ>
      取得原価の場合は、取得時から満期日までの期間で1年あたりの償却額を計算します。
      帳簿価額の場合は、当期首から満期日までの期間で1年あたりの諸客額を計算します。

      • 猫も好き より:

        ご回答ありがとうございました。
        やはり毎期同額を償却するのが正解ですよね。

        ややテキストの違いが気になりますが、他にも覚えないといけない事が山ほどあるので
        余裕が出来たらまた調べたいと思います。

        • パブロフくん より:

          日本の会計基準に合わせて書いていますので、テキストの通り覚えて大丈夫ですよ。勉強頑張ってください♪

  • 簿記受験生 より:

    分からない問題があるので質問させて下さい。
    満期保有目的債券(額面総額¥500,000、期間5年、利率年2.4%、利払日3月末と9月末)は前期の10月1日に¥100につき¥95で発行と同時に取得したものであり、償却原価法(定額法)により評価する。この仕分けが分からないです。

    • パブロフくん より:

      パブロフの本でしょうか?
      解説の仕訳を見てわからないようでしたら、お聞きください。

      • ちくわ より:

        利払い日に有価証券利息として貸方に仕分けしますが、決算日に債権価格に盛り込む際にも、再度有価証券利息として貸方に仕分けると、価格を二重に計上したことになっているのではという疑問があります。

        • ちくわ より:

          大変申し訳有りません。
          一番下に書いてある解説で理解しました。
          この疑問は、債権相場の変動に纏わる問題ということですね。
          利払い日があり、実際に有価証券利息を受け取っていてなおかつ決算日には債権相場の関係で差額の補充が必要だという解釈でよろしいでしょうか?

          • パブロフくん より:

            年利率(クーポン利息)がゼロでも償却原価法は適用されます。体系的に理解された方が良いと思いますので、償却原価法の定義を含めて、有価証券についてテキストでご確認ください。

  • 名無し より:

    補足問題・第2問対策①有価証券の総合問題についてわからない所があるので質問させて下さい。
    有価証券利息勘定の表を記入する部分なのですが、有価証券を売却した際の端数利息の仕訳で、有価証券の売却額+端数利息をまとめて「未収入金」としていたので、摘要に諸口と書いてしまいました。
    解答では、「未収入金」となっているのですが、このような場合は売却価格と端数利息は別々に書くのが正しいのでしょうか。
    また、別々に書くのが正しいとすれば、何故「未収有価証券利息」ではないのでしょうか。
    考えてもわからず…教えて頂ければ助かります。
    宜しくお願いします。

    • パブロフくん より:

      実践問題をお使いくださり、ありがとうございます。
      「諸口」でも間違いではありませんが、理論的に正しいのは「未収入金」ですので、解答としました。正直、どちらでもよいです。

      理解をするには、経過勘定の定義が大切になります(商業テキストP.055の主たる営業取引に関する債権債務の定義を参照)。
      未収入金と未収収益(未収有価証券利息を含む)の違いは、継続性の有無です。
      端数利息の受取先が、有価証券を発行している会社ではなく、取引をした相手です。有価証券の売買で一度きりの取引で発生する有価証券利息ですので、未収入金を使います。
      一方、期末日の決算整理仕訳は、有価証券を発行している会社から受け取る有価証券利息に対する仕訳で、有価証券を保有していることで継続的に受け取ることができます。継続性がありますので、未収収益(未収有価証券利息)を使います。

      正直こんな難しく考えても意味はありませんので、決算整理仕訳は「未収有価証券利息」を使う、端数利息の時は「未収入金」を使うと覚えておけばいいでしょう。

  • はる より:

    丁寧な解説をありがとうございます。
    ①表面利率、②償却原価法をつかうかは問題文の情報から判断するのですね。
    ただ、まだわからないところがあります。
    先に挙げた問題例では償却原価法により取得価格と額面額の差額を50ずつ調整していきますよね。これはわかります。
    利率年に関しては、利払い日などそれに関わる情報がないこの問題の場合、決算整理仕訳をしないとうこともわかりました。
    しかしあえて利率年について考えると、年間で1,000円となりますよね。
    償却原価法によって計上される利息50では到底1,000円に到達しないと思うのですが、今回は問題に利払い日等の情報がないために考慮しないだけであり、実生活では利払いにより、①と②の仕訳の合計が1,000円になるということなのでしょうが。
    聞きたいことが伝わりずらいかもしれませんが、お返事をいただけると助かります。

    • パブロフくん より:

      期中の仕訳と決算整理仕訳をごちゃごちゃにしていませんか?
      損益計算書の有価証券利息の金額は、期中の仕訳+決算整理仕訳の合計額です。

      ①利払日(期中仕訳)
      表面利率については、利払日に仕訳が行われています。
       現金1,000/有価証券利息1,000
      これは決算整理仕訳ではなく、期中の仕訳です。
      このため、決算整理『前』残高試算表の有価証券利息が1,000円になっています。

      ②期末日の決算整理仕訳1 経過勘定
      表面利率について、利払日が書いていない場合には、決算整理仕訳は必要ありません。期中仕訳で有価証券利息は1年分の金額になっているからです。

      ③期末日の決算整理仕訳2 償却原価法
       満期保有目的債券50/有価証券利息50
      これにより、決算整理『後』残高試算表の有価証券利息は1,000+50=1,050円になります。これが損益計算書の有価証券利息の金額です。

      以上となります。
      試験問題では、①は決算整理前残高試算表の有価証券利息の金額に含まれています。

      • はる より:

        お返事ありがとうございます。
        ご指摘の通り、期中の仕訳と決算整理仕訳をごちゃごちゃにしていました。
        ようやく①、②、③それぞれの意味を理解できたように思います。
        損益計算書、決算整理前残高試算表の金額が何を表しているのかもあやふやでしたが、おかげさまで納得がでしました!
        立て続けの質問で恐縮でしたが、丁寧なご対応ありがとうございました。

  • はる より:

    パブロフくんのテキストとこちらのサイトを拝見して勉強中の者です。
    満期保有目的債券の有価証券利息について質問があります。
    例えば
    額面総額¥50,000 帳簿価格¥49,850
    利率年2%
    償還日までの残余期間は当期を含めて3年間
    であるときに、償却原価法により評価すると
    満期保有目的債券50/有価証券利息50
    となるのは意味がわかります。
    しかし、問題文の利率年2%というものは使いませんよね。
    利払いのときに利率を使うということはわかるのですが、利払い時と償却原価法時いずれも有価証券利息を計上することに混乱しています。
    それぞれの有価証券利息は意味が違うのでしょうか?
    上記の問題の場合、利息は年1,000円となりますよね。この1,000円と上で出てくる有価証券利息の関係もよくわかりません。
    長々と申し訳ありませんが、教えていただけるとありがたいです。

    払い時と償却原価時でそれぞれ有価証券利息が出てくることに混乱しています。

    • パブロフくん より:

      テキストをお使いくださり、ありがとうございます。
      満期保有目的債券は、貸付金のようなものでして、最終的にお金が返ってきます。貸し付けた金額と帰ってくる金額の差額を利息としている、と考えるとわかりやすいと思います。詳しく説明します。

      ①利率を使う場合(表面利率、クーポン利率)
      期末日に、利率2%を使って有価証券利息の決算整理仕訳を行うのは、未収有価証券利息や前受有価証券利息が発生している場合です。これは経過勘定の決算整理仕訳ですので、受取利息と同じように考えれば大丈夫です。

      ここまで理解した所で、期末日に有価証券利息の利率を使った決算整理仕訳が必要かどうかを判断する方法を説明します。
      ・問題文に利払日が書いていない場合には、未収や前受を計上する必要があるのかどうか、問題から判断できません。つまり、具体的な指示がない限り、決算整理仕訳を行う必要はありません。
      ・問題文に利払日が書いてあり、「後払い」「前受け」という有価証券利息の支払い条件が書いてある場合、未収や前受を計上する必要があるのかどうか、問題から判断できます。このため、決算整理仕訳を行う必要があります。

      ②償却原価法を使う場合
      満期保有目的債券は原則として原価法です。ただし、取得価額と額面額の差額が金利の調整と認められる場合は償却原価法を適用します。

      ここで、「取得価額と額面額の差額が金利の調整と認められる場合」というのは、どのようなことか説明します。
      例えば、A債券とB債券の2つが次の条件で売買されているとします。
      <当初>
       A債券 額面総額¥50,000、市場価格¥50,000、利率年2%、残り3年
       B債券 額面総額¥50,000、市場価格¥50,000、利率年2.1%、残り3年

      投資家は、3年間の受け取ることができる収益は、B債券の方が高いため、B債券を購入します。
      A債券 3年間の有価証券利息合計 50,000×2%×3年間=3,000
      B債券 3年間の有価証券利息合計 50,000×2.1%×3年間=3,150

      このため、A債券は売れ残り、市場価格が下落していきます。この結果、<市場価格が変化後>の価格に落ち着きました。
      <市場価格が変化後>
       A債券 額面総額¥50,000、市場価格¥49,850、利率年2%、残り3年
       B債券 額面総額¥50,000、市場価格¥50,000、利率年2.1%、残り3年

      投資家は、3年間の受け取ることができる収益は、A債券もB債券も同じとなったので、どちらに投資しても同じと判断します。
      A債券 (1)+(2)=3,150
       (1)3年間の有価証券利息合計 50,000×2%×3年間=3,000
       (2)額面額と取得価額の差額 50,000-49,850=150
      B債券 3年間の有価証券利息合計 50,000×2.1%×3年間=3,150
       
      A債券は、有価証券利息合計3,000に加えて、「49,850円で購入したが3年後に50,000円を受け取る」ことができるため、収益が+150となります。このように、市場価格が下落すると、額面額との差額が収益となります。最終的にはA債券もB債券も合計の収益は一致すれば、A債券とB債券どちらも同じ条件になり、市場価格がこの金額で安定します。

      以上のように、市場価格が変化して、それにより、購入する債券から受け取ることができる収益が変化します。
      この収益の変化を会計上反映させるために、取得価額と額面額の差額が実質的に金利の調整、つまり利率の差を埋めるために価格が下落している場合には、償却原価法を適用します。上記のA債券もB債券も同じ有価証券利息となるように、A債券では償却原価法の償却額を有価証券利息に加減します。
      A債券 有価証券利息の金額 (1)表面利率50,000×2%+(2)償却原価法50=1,050
      B債券 有価証券利息の金額 表面利率50,000×2.1%=1,050

      説明は以上となります。
      試験問題を解く場合には、「満期保有目的債券は①表面利率と②償却原価法の2つの利息が計上される」と覚えておくのがオススメです。

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