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売買目的有価証券と時価評価の仕訳

テーマ: 売買目的有価証券

お兄さんパブロフくんのドッグフードショップ、繁盛してるね。

パブロフくんいぬだから、味覚がね。

お兄さんあ~、味覚がお客さんと一緒なんだ?

パブロフくんそうなの~。

お兄さんじゃあ、有価証券を買うこともあるかもしれないから、今日は有価証券の話をするね。

パブロフくんよろしくお願いします!

お兄さん有価証券は簿記では得点源だから、簡単だけどちゃんと練習するんだよ。

 

有価証券の種類と処理方法

売買目的有価証券

・株式、社債、国債などを、売買目的で買った時に「売買目的有価証券」とする。
・期末に時価評価をする。
・3級、2級の範囲。

満期保有目的の債券

・社債、国債などを、満期保有目的で買った時に「満期保有目的債券」とする。
・期末に時価評価しない。償却原価法で評価する。
・2級の範囲。

 

パブロフくんどうして売買目的有価証券は期末に時価評価するの?

お兄さんそもそも「売買目的で買う」ってことは買ったり売ったりして利ざやを稼ぐ目的で買ったってことだよね。そんな有価証券にとって時価ってすごく必要な情報だから、期末に時価評価して、貸借対照表に時価が載るようにしているんだ。

有価証券1  

パブロフくんどうして満期保有目的の債券は償却原価法で評価するの?

お兄さんそもそも「満期保有目的で買う」ってことは必ず満期まで保有する目的で買ったってことなんだ。債権を満期まで持っていたら、額面金額で償還してもらえる。なので満期までの期間で、購入価額から額面金額に近づけていくということだよ。

有価証券2

パブロフくん分かったような、分からないような、、、。

お兄さん満期保有目的の債券は簿記2級のところで実際の問題を解きながらまた説明するね。

 

売買目的有価証券の解き方

購入した時

次の取引について仕訳を行いなさい。売買目的で額面¥200のA社社債を額面¥100につき¥90で購入し、購入手数料¥10と共に小切手を振り出して支払った。

<解答>
 (借方)売買目的有価証券 190 (貸方)当座預金 190

<解き方>
① 当座預金で支払ったので、右に「当座預金」を書く。
② 問題文に『売買目的』と指示があるので、「売買目的有価証券」を使う。左に書く。
③ 購入手数料は売買目的有価証券に含める。
 200÷100×90+10=¥190

ポイント
購入手数料は売買目的有価証券に含める。

 

売却した時

次の取引について仕訳しなさい。売買目的有価証券の現金受取による売却額¥100。
(売却した有価証券の帳簿価額¥80)

<解答>
 (借方)現金 100 (貸方)売買目的有価証券 80
               有価証券売却益  20

<解き方>

① 現金を受け取ったので、左に「現金」¥100

② 売買目的有価証券の減少なので、右に「売買目的有価証券」¥80

③ 差が右にあるので、「有価証券売却益」¥20

ポイント
差が右にあれば益、差が左にあれば損

 

時価評価する時(決算整理)

次の取引について決算整理仕訳を行いなさい。売買目的有価証券の帳簿価額は¥100であり、期末評価額は¥120である。

<解答>
 (借方)売買目的有価証券 20 (貸方)有価証券評価益 20

 

<解き方>
有価証券3

ポイント
売買目的有価証券の時価評価は下書きを使って解く。

 

まとめ

購入時のポイント:購入手数料は売買目的有価証券に含める。

売却時のポイント:差が右にあれば益、差が左にあれば損。

時価評価のポイント:下書きを使って解く。 

 

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簿記2級 有価証券と満期保有目的の債券

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コメント (12)
  • とまと より:

    2017年の二月に簿記三級を受けるのですが、
    国債の利札に関しての問題も三級の範囲内でしょうか?

  • シトラス より:

    初めまして。よせだ先生のテキストと共に独学している者です。こちらのブログもいつも読んで、いつもお世話になっています。
    初歩的な質問だと思いますが、教えてください。
    実践問題③第1問3についてです。
    1、解説の下書きで3,000,000÷100×100.5
    とありますが「÷100」はどこから出てきたのでしょう?式を見れば取得時の一株あたりの額と分かるのですが、問題文をどう読み解いたら一株@100と分かりますか?
    2、額面6,000,000 取得原価6,020,000
    ということは、取得時の手数料が20,000円であったと理解してよいのでしょうか?

    • パブロフくん より:

      テキストをお使いくださり、ありがとうございます。
      1.債券の1口の単位について
      商業簿記テキストP.157に社債や国債などの債券の取得原価について、説明があります。こちらを読んでみてください。社債は1口100円という前提条件があり、本問ではその前提条件に基づいて問題が出題されています。過去の試験でこのような問題があったため、同様に出題しています。
      2.取得原価について
      社債の時価が@100.5です。取得時の手数料ではありません。取得時の手数料がある場合には、問題文で「証券会社に¥100,000の手数料を支払った」と具体的な説明があります。
      額面額より時価が高くなることについては、次の例で説明します。
      A社社債を6,000,000で発行し、社債の利息が年利率4%だったとします。そのときの銀行の預金金利が年1%だとすると、銀行に預けるよりA社社債を購入した方が利息が多くもらえることになります。このような状況では、A社社債が人気が出るため、証券取引所ではA社社債が額面額より高い、6,020,000で売買されているという状況になります。

      こちらで大丈夫でしょうか。

      • シトラス より:

        ていねいに説明していただき、ありがとうございます!
        1について
        社債についてきちんと理解していませんでした。テキストを読み直して覚えました。
        2について
        取得原価は額面額より必ず安いという間違った認識をもっていました。テキストで復習します。時価の変動の仕組みまで解説していただき、ありがとうございます!理解が深まりました。

        • パブロフくん より:

          ご理解頂けたようで良かったです。11月の合格に向けて、勉強頑張ってください♪

  • ぶりんく より:

    初めまして。質問内容も掲載されるのも恥ずかしい内容ですが、確認、理解度チェックのため勇気をだしてコメントしました。
    満期保有目的債権の決算日仕訳、償却方法ですが、要するに期中の利払金額の合計金額が決算日の当期償却額となるのでしょうか?
    決算日の関係で利息を見越さなければならないので、あやふやになっている部分なんですがいかがでしょうか?
    返答お待ちしております。

    • パブロフくん より:

      コメントありがとうございます。
      まずは、償却原価法の定義を確認しましょう(テキストP165)。
      「取得価額と額面金額の差額が金利を調整するために生じたもの(金利調整差額)である場合、償却原価法を行う。」
       ↓
      つまり、額面金額1,000円の国債を900円で買った場合、差額の100円について償却原価法を行う、ということです。償却原価法を行うにあたり、利率(クーポン利率)は関係ありません。クーポン利率は、国債の紙面に書いてある利率の事です。貸付金の利率と同じと考えてもられば大丈夫です。

      ■満期保有目的債券
      ①年利率に対して有価証券利息を計上する(クーポン利率)。
      →期中の仕訳と、経過勘定の決算整理仕訳の2つ。

      ②額面金額と取得価額の差額を償却原価法で行う。
      →償却原価法の決算整理仕訳だけ。

      以上となります。

  • はぐりん より:

    2級では有価証券評価「損益」(損や益ではなく)と書く場合もあるのですか?

    売買目的有価証券 2,000 / 有価証券評価損益 2,000

    など。

  • そら豆 より:

    実践問題2016⑤の問2ですが、難しいと思いましたが全部不正解でした。よせだ先生は一ヶ月で合格ラインといっていましたが、こんな問題だと難しいです。わかっている知識があっても種類が多いと頭が混乱します。今の状態ではこんなに細かく、多くはとても覚えられそうにありませんが、何か覚え方はありますでしょうか。

    • パブロフくん より:

      有価証券の総合問題は、この形式が基本的な問題となりますので、何度も解き直して慣れるしかありません。P155の貸借対照表の表示を覚えるのが近道です。

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