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本社工場会計のコツと仕訳

テーマ: 本社工場会計

パブロフくんパブロフ、本支店会計も苦手なのに、本社工場会計っていうのもあるんだね。難しいね。

お兄さん本社工場会計は過去15回中1回しか出ていないから、あまり重要ではないけど、そろそろ出題されてもおかしくない頃だから、一応説明しておくね。

パブロフくんどきどき。

 

本社工場会計の仕訳ルール

工業簿記の仕訳ルールで説明したことがご理解いただけていれば、本社工場会計の仕訳もすぐに分かっていただけると思います。

本社で材料を仕入れて工場へ送る&本社で給料を払うパターンで見ていきます。

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【本社における仕訳】
① 本社で材料を仕入れる
 → 材料の左に入っているので、左に材料。

(借方)材料 (貸方)買掛金

 本社で給料を払う
 → 給料の左に入っているので、左に給料。

(借方)給料 (貸方)現金

 本社で仕入れた材料を工場へ送る
 → 材料の右から出ているので、右に材料。

(借方)工場 (貸方)材料

④ 本社で払った給料を工場で労務費とする
 → 給料の右から出ているので、右に給料。

(借方)工場 (貸方)給料

【工場における仕訳】
⑤ 本社が購入した材料を工場の倉庫に入れた
 → 材料費の左に入っているので、左に材料。

(借方)材料費 (貸方)本社

 本社が支払った給料を工場の労務費とする
 → 労務費の左に入っているので、左に労務費。

(借方)労務費 (貸方)本社

パブロフくんあれ?こんなに簡単でいいの?

お兄さんうん。実際の問題も解いてみようか。

 

実際の問題を解いてみよう

<問題>日商簿記 第119回 第4

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 <解答>

05_09_画像03

<解き方>

05_09_画像04

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工業簿記の流れはいつも同じです。左に入れば仕訳でも左、右から出れば仕訳でも右。慣れてくれば頭の中にこの流れが浮かんでくると思いますが、念のため下記に書き込んでみました。

05_09_画像06

パブロフくんかんたん♪

お兄さんそうだね。でも本当に出題確率が低いから、さらっと理解しておけばいいと思うな。もし本試験に出ても、理解さえしておけば対応できそうでしょ?

パブロフくんはぁい!

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コメント (16)
  • 簿記2級を受験します より:

    6月に簿記2級を受験します。
    今、パブロフくんのテキスト問題集を使って勉強しています。P373の(3)について分からない点がありますので、教えていただけると幸いです。
    本社の仕分けで当座預金が貸方にくるのはわかるのですが、工場では仕掛品が借方にきているので、まずはじめに下書きを書く場合はどのように書けばいいのかがわかりません。

    仕掛品が借方に仕分けされるのは、経費の貸方からの場合だけではないでしょうか?

    • パブロフくん より:

      テキストをお使いくださり、ありがとうございます。
      使用できる勘定科目に特許権使用料がありませんので、仕掛品を使って仕訳をすることになります(パターン2)。

      ◆パターン1(経費勘定を使う場合)
      特許権使用料190,000/当座預金190,000
      仕掛品190,000/特許権使用料190,000
        ↓本社工場会計の場合
      工場190,000/当座預金190,000
      特許権使用料190,000/本社190,000
      仕掛品190,000/特許権使用料190,000

      ◆パターン2(経費勘定を使わない場合)
      仕掛品190,000/当座預金190,000
        ↓本社工場会計の場合
      工場190,000/当座預金190,000
      仕掛品190,000/本社190,000

  • ぶどう より:

    11月の3級にお蔭様で合格しませた!ありがとうございます!
    この勢いで2級に挑戦!またパブロフ君と一緒に勉強させていただいております。
    本社と工場の仕訳でテキストの373ページについて質問させてください。
    p.373 例題 「③工場で製品2,000円が完成し、ただちに本社へ送った。」の項目で、工場の仕訳の解答は「本社2,000/仕掛品2,000」ですが、ここで仕掛品ではなく「製品」を使うのは間違いでしょうか?
    ご教示頂けますと幸いです。よろしくおねがいします。

    • パブロフくん より:

      テキストをお使いくださり、ありがとうございます。
      2級の勉強も応援しています!

      ◆質問について
      問題文に「ただちに本社へ送った」と指示がありますので、製品勘定を通さずに、次の仕訳になります。
       本社2,000/仕掛品2,000

      もし問題文が「工場で製品2,000円が完成した」であるなら、次の仕訳になります。
       製品2,000/仕掛品2,000
      もし問題文が「製品2,000円を工場から本社へ送った」であるなら、次の仕訳になります。
       本社2,000円/製品2,000

      今回は「工場で製品2,000 円が完成し、ただちに本社へ送った」と書いてありますので、上記の2つの仕訳を合算して書く必要があるのです。
       本社2,000/仕掛品2,000

      簿記3級で学習した「100円の商品を売り上げ、小切手を受け取って、ただちに当座預金に預けた」という文章と同じです。
       当座預金100/売上100
      これが正しい仕訳で、現金勘定を通さずに仕訳を書きます。次のように仕訳をしません。
       現金100/売上100
       当座預金100/現金100

      以上となります。こちらで大丈夫でしょうか。

      • ぶどう より:

        分かりやすいご説明ありがとうございます!
        「ただちに」がポイントなんですね。

        3級の小切手を例にご説明くださり、すんなり頭に入りました!
        ありがとうございます。
        2級、頑張ります!!!!
        またつまずいた時は質問させてください、よろしくお願いします。

        • パブロフくん より:

          ご理解頂けたようで良かったです。
          またわからないときはお聞きください♪

  • 簿記二級受験者 より:

    質問させていただきます。
    本社工場会計の内部売上・内部売上原価等は143回検定2級の範囲内でしょうか?

    • パブロフくん より:

      工業簿記は範囲の変更がありませんので、微妙な所ですが、出題される可能性は低いと思います。

  • 勉強中 より:

    あ、問4のまちがいでした。減価償却の本社工場会計毎回間違えます…

    • パブロフくん より:

      製造間接費800,000/本社800,000は不正解となります。
      工場で使っている勘定科目に「減価償却累計額」が入っている=使って仕訳を行っている、ということです。
      工場の建物の減価償却なので、次の①を優先して考えます。

      ①基本的に工場で仕訳を行うため「減価償却累計額」が勘定科目の選択肢に入っている。
      →製造間接費800,000/減価償却累計額800,000

      ②工場で「減価償却累計額」を使っていない場合には、「減価償却累計額」が勘定科目の選択肢に入っていない。
      →製造間接費800,000/本社800,000

      勘定科目の選択肢を見て、勘定科目が足りない場合に本店を使う、と考えれば間違えなくなると思います。

      • 勉強中 より:

        丁寧な解説ありがとうございます。理解できたような気がします。。ありがとうございます。

  • 勉強中 より:

    いのうえさんとのQA読みましたが、ということは、本問の問5は、減価償却累計額を用いず、製造間接費800,000/本社でも正解ということですか?

  • いのうえ より:

    いつもブログ、アプリ、書籍で大変お世話になっています。

    本社工場会計の減価償却について質問よろしいでしょうか。
    工場の仕訳(貸方項目)について、以下1、2の違いは何なのでしょうか?
    1.製造間接費××/減価償却累計額××
    2.製造間接費××/本社××

    パブロフ工簿の総仕上げ問題集のchapter5の問題01では上記1が解答、問題02では上記2が解答となっていますが、同じ本社工場会計なのに何が違うのかわからず混乱しております。

    ご教授いただけますと幸いです。
    よろしくお願いします。

    • パブロフくん より:

      素晴らしい質問、ありがとうございます。
      よく考えられて勉強されていますね。詳しく説明させて頂きます。

      本社工場会計、仕訳を書くコツを掴まないと間違いやすい論点です。

      問題01と問題02で仕訳が違うのは、工場で使用できる勘定科目の制限が異なるからです。
      「工場で使用できる勘定科目」から判断して、仕訳を書くことになります。

      ■工場で「減価償却累計額」勘定を使っている場合(問題01)
      問題01の条件2.で
      工場で「設備減価償却累計額」を含む6個の勘定科目が設定されていますので、
      この6個の勘定科目が使用されていることがわかります。

      工場が「設備減価償却累計額」を使っていますので、
      減価償却の仕訳を書くと次のようになります。
      1.製造間接費××/減価償却累計額××

      ■工場で「減価償却累計額」勘定を使っていない場合(問題02)
      問題02の条件3.で
      「工場で使用する勘定科目は、4.における残高試算表に示されているものに限る」
      と指示があります。具体的には、4.工場の残高試算表から
      「材料、仕掛品、製造間接費、賃金・給料、本社」の5個の勘定科目に限定されます。

      この5個から仕訳を書くと、「製造間接費」「本社」を使って仕訳を書くしかありません。
      P.116の解説「工場で使用する勘定科目は残高試算表に示されているものに限るので」というのは
      このような意味を表しています。

      いのうえさんのコメントの仕訳
      1.製造間接費××/減価償却累計額××
      を書いてしまうと、5つの勘定科目以外を使ってしまうことになり、
      問題文の指示を無視してしまうため、不正解として扱われてしまいます。
      なお、条件3.に書いてある「機械減価償却累計額」を含む16個の勘定科目は「本社」で使用する勘定科目です。「工場」で使用する勘定科目ではありません。

      以上となります。
      いのうえさんが質問された部分は受験生が間違いやすい部分だったので、問題集でこの2問を収録しました。
      実際、会社によって工場が使っている勘定科目はバラバラです。このため、会社ごとに決めているルールである「使用できる勘定科目」の指示が重要になります。
      本社工場会計は、仕訳の暗記ではなく、問題文の指示を正しく読むことが大切です。

      また疑問点がありましたら、ご質問ください。

      • いのうえ より:

        早速ご説明くださり、ありがとうございます!

        詳しく説明してくださり、よくわかりました。
        問題文を正確に読むよう注意しなければ、と痛感しました。

        こちらは出題確率が低いとのことですが、他の項目も勉強不足なので、11月試験に向けて総仕上げ問題集で頑張ります。

        ありがとうございました!

        • パブロフくん より:

          ご理解頂けたようで良かったです。
          11月の試験合格を応援しています!
          また疑問点がありましたら、お聞きください♪

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