剰余金の配当の仕訳

パブロフくんう~ん…。

お兄さんパブロフくん、どうしたの?

パブロフくん配当金の計算が難しくて解けないの。

お兄さんそうなんだね。じゃ、一緒に復習してみよう。

 

配当などを行う場合、利益剰余金を財源とする時、繰越利益剰余金を使います。一方、資本剰余金を財源とする時、その他資本剰余金を使います。まずは、考え方の基本となる利益剰余金を財源とする場合について見ていきましょう。

 

繰越利益剰余金の処分と配当

会社に投資をした株主は、見返りとして配当金を受け取ることができます。会社の今まで計上してきた利益が繰越利益剰余金に累積されており、この中から配当金を支払うことになります。このように繰越利益剰余金の使い道を株主総会(株主の会議)で決定することが会社法で規定されていますので、問題では『株主総会で繰越利益剰余金の処分が行われた』という文言が使われているのです。具体的にどのように解くのか、問題を見ていきましょう。

<問題>
次の取引について仕訳しなさい。
6月25日に開催された株主総会で、以下のように繰越利益剰余金の処分が行われた。
 配当金 ¥1,500
 新築積立金 ¥500
 利益準備金 会社法の定める必要額
なお、同社の資本金は¥10,000であり、資本準備金は¥2,000、利益準備金は¥400がそれぞれ既に積み上がっている。

<解答>
(借方)繰越利益剰余金 2,100(貸方)未払配当金 1,500
                    新築積立金 500
                    利益準備金 100

<解き方>
① 配当金¥1,500
→配当金を支払うことが確定した
→「未払配当金」【負債】、右に書く。

      /未払配当金1,500

②新築積立金¥500
→新築積立金を支払うことが確定した
→「新築積立金」【純資産】、右

      /未払配当金1,500
       新築積立金500

③利益準備金 会社法の定める額
1.資本準備金+利益準備金=2,400 が今の積立金
2.資本金÷4=2,500 までは積み立てが必要
3.今の積立金2,400<資本金÷4=2,500 → 積み立てが100不足している。
→配当する金額÷10=150を積み立てる必要があるが、3の積立不足が100なので、100だけ積み立てる。

※問題文の指示より、「利益準備金」として積み立てる。

      /未払配当金1,500
       新築積立金500
       利益準備金100

④繰越利益剰余金
「繰越利益剰余金」を取り崩したので、左に書く。
1,500+500+100=¥2100

繰越利益剰余金2,100/未払配当金1,500
           新築積立金500
           利益準備金100

 

利益準備金(会社法の定める額)の計算方法

会社法の規定を簡単に書くと、次のように定められています。

資本準備金+利益準備金)が、

資本金÷4)になるまで、

配当する金額÷10)を、

資本準備金または利益準備金として積み立てる。

 

では、どうやって計算するかを見ていきましょう。

1. 資本準備金と利益準備金をたす 今の積立金

2. 資本金÷4 までは積み立てが必要

3. 1>2であれば何もしない→もう十分に積み立てているので。
  1<2であれば、1が2の金額になるまで、(配当する金額÷10)を積み立てる

※資本準備金・利益準備金どちらを積み立てるかは、問題文の指示あり。

パブロフくんう~ん、難しいね。

お兄さん問題を解きながら覚えていくのが一番だよ。

パブロフくんあっ、あと、その他資本剰余金から配当する問題を見たんだけど。

お兄さんその他資本剰余金の配当も似たようなものだから、ポイントを確認しよう。

 

その他資本剰余金の配当

繰越利益剰余金から配当する場合がほとんどですが、その他資本剰余金から配当する場合もあります。両社は資本剰余金と利益剰余金と区分が違うため、配当を行う場合にもそれぞれ準備金を分けて積み立てを行います。

純資産の区分 利益剰余金 資本剰余金
配当の財源 繰越利益剰余金 その他資本剰余金
準備金の積み立て 利益準備金 資本準備金

 

例題:株主への配当¥300,000を決定した。このうち¥100,000はその他資本剰余金を財源とし、¥200,000は繰越利益剰余金を財源とする。株主への配当に伴う準備金は、その他資本剰余金を財源とする配当については、その10分の1に相当する金額をその他資本準備金として積み立て、繰越利益剰余金を財源とする配当については、その10分の1に相当する金額を利益準備金として積み立てる。

<解答>
(借方)繰越利益剰余金220,000(貸方)未払配当金300,000
    その他資本剰余金110,000   利益準備金20,000
                   資本準備金10,000

<解き方>
① 繰越利益剰余金を財源とする配当。利益準備金の積み立ては問題文の指示に従い、10分の1を積み立てる。
 繰越利益剰余金220,000/未払配当金200,000
             利益準備金 20,000

② その他資本剰余金を財源とする配当。資本準備金の積み立ては問題文の指示に従い、10分の1を積み立てる。
 その他資本剰余金110,000/未払配当金100,000
             資本準備金 10,000

③ 上記の①と②を合算する。

 

パブロフくんそういうこと~。

お兄さん問題文に具体的な指示があるから、わかるようになっているよ。

パブロフくん計算方法を忘れたときはどうすればいいの?

お兄さんわからないときは、配当金÷10を利益準備金として仕訳を書こう。これで半分くらいの問題は正解できるよ。

パブロフくんなるほど~♪

 

おまけ 配当金と源泉徴収について

配当金と源泉徴収について学びましょう。当社が(1)配当金を支払う場合、(2)配当金を受け取る場合で仕訳が違いますので、どちらなのか間違えないように注意しましょう。

(1)当社が配当金を支払う場合、当社が株主の所得税を源泉徴収することがあります。当社の株主の所得税を預かっているだけですので、預り金を使って仕訳をします。これは従業員への給料の支払いの源泉徴収と同じ考え方です。

当社(源泉徴収)→株主

例題:当社は株主総会で決定された¥300,000の配当の支払いを行い、¥60,000の源泉所得税を控除後の残額を当座預金口座から各株主に対して振り込みを行った。

<解答>
未払配当金300,000/当座預金240,000
          預り金60,000

(2)当社が他社の株式を保有しており、配当金を受け取る場合は次の仕訳です。他社が当社の法人税等を前払いするため、仮払法人税等を使って仕訳します。

他社(源泉徴収)→当社(株主)

例題:本日、T社から配当金¥240,000(源泉所得税¥60,000控除後)を当座預金口座に入金を受けた旨の連絡を受けた。

<解答>
当座預金240,000/受取配当金300,000
仮払法人税等60,000

コメントを残す



40 Comments

  1. しょう on 2021年10月6日 at 06:21

    いつもパブロフさんのテキストで勉強させていただいております。
    そこでひとつ質問なのですが、資本金1/4を比較する際の資本金は当期首の資本金ですか?
    おそらく、剰余金の配当は6月頃が多いと思うのですが、5月頃に資本金の異動があった場合は、それも考慮した資本金の1/4を比較するのでしょうか?

    • パブロフくん on 2021年11月1日 at 16:28

      テキストをお使いくださり、ありがとうございます。
      配当を行う日を基準としますので、配当を行う日の資本金の金額です(会社法に規定があります)。

  2. 受験生 on 2021年6月19日 at 13:19

    2021年版商業簿記総仕上げ問題のP168株主資本変動計算書の2の同時に剰余金を処分する問題で配当金の1/10の方が少ない場合の処分の仕方は理解できたのですが、仮に資本金×1/4-(準備金+準備金)の方が少なかった場合の処分、仕訳の仕方がわからないので教えて頂けないでしょうか。

    • パブロフくん on 2021年6月26日 at 18:01

      総仕上げ問題集をお使いくださり、ありがとうございます。
      「仮に資本金×1/4-(準備金+準備金)の方が少なかった場合の処分、仕訳」というのは、問題文で具体的な処理方法の指示が必要ですので、問題文の指示に従うことになります。
      簿記2級の問題では出題されませんので、気にしなくて構いません。実務でもその他資本剰余金の配当は、ほとんど起きない取引ですので、繰越利益剰余金の配当が重要です。

  3. ミント on 2019年9月24日 at 22:15

    【パブロフ簿記2級総仕上げ問題集第3版(商業簿記)】【p.14、 chapter1 、1-1】で質問です。

    問題:当座預金口座に、A商会の株式に対する期末配当金¥480000(源泉所得税20%を控除後)の入金があった旨の通知があった。

    正解:
    当座預金480000/受取配当金600000
    仮払法人税等120000

    ですが、解説には
    「480000÷(100-20)で600000を出す」とありました。

    なぜ、控除後の金額を控除後の割合で割ると、控除前の金額が出るのでしょうか?

    基本的な質問ですが、ご教授頂けたら幸いです。

    • パブロフくん on 2019年10月1日 at 17:18

      総仕上げ問題集をお使いくださり、ありがとうございます。
      税金の対象となる金額(受取配当金の金額)に対して、20%を源泉所得税で控除し、残り80%が入金されています。
      状況を整理すると次のようになります。
      ・控除前 600,000円(これを100%として、考える)
      ・源泉所得税 120,000円(100%のうち20%が源泉分)
      ・控除後 480,000円(100%のうち80%が入金額)

      この関係を計算式で表すと、次のようになります。
      600,000×80%=480,000
       ↓両辺を80%で割る
      600,000×80%÷80%=480,000÷80%
       ↓整理する
      600,000=480,000÷80%

      このように、控除後の金額を控除後の割合で割ると、控除前の金額が出ます。

  4. さゆり on 2019年3月5日 at 17:00

    パブロフくん
    いつもお世話になっております。
    アプリとテキスト、利用させていただいております。

    欠損補填について質問です。

    例えば、
    利益準備金、資本準備金、別途積立金から取り崩した場合、
    相手勘定は、
    繰越利益剰余金と資本剰余金になりますか?

    テキストの見落としがあったら申し訳ありません。。。

    宜しくお願い致します。

  5. ヒデちゃん on 2018年12月11日 at 16:13

    お世話になっております。商業簿記2級総仕上問題集3版191pに関連して質問です。
    その他資本剰余金から1,000千円、繰越利益剰余金から1,400千円それぞれ配当して未払配当金2,400千円で資本準備金100千円、利益準備金140千円の合計240千円積立てるのはわかりました。もし、仮に積立て額の合計が180千円だった場合に、180×1,000÷2,400=75千円が資本準備金の積立額で、180×1,400÷2,400=105千円が利益準備金の積立額になりますでしょうか?よろしくお願います。

    • パブロフくん on 2018年12月14日 at 21:35

      仮にと言いますが、そういう問題は出ません。
      内訳については規定がありませんので、会社の自由です。このため、問題文で指示が必要になりますが、そういう問題は出ないので、考える必要はありません。

  6. すず on 2018年10月1日 at 20:24

    はじめまして。テキストのp265を読み直しています。でもわかりません(泣)ダウンロード問題な問2にある9800は280と700に計算できるとありますが計算式を教えてください。

    • パブロフくん on 2018年10月4日 at 11:46

      テキストをお使いくださり、ありがとうございます。
      配当にともなう準備金の積み立てはP.261の公式で計算します。
      繰越利益剰余金から配当する場合はP.261、P.264のQ5で学習し、その他資本剰余金から配当する場合はP.266で学習します。
      剰余金の積み立ての公式は資本準備金、利益準備金も同じです。
      ◆ダウンロード問題
      本問は資本金の4分の1まで資本準備金と利益準備金の合計額が達しないため、配当額の10分の1を積み立てることとなり、次のように計算することとなります。
      ・その他資本剰余金の配当2,800÷10=280
      ・繰越利益剰余金の配当7,000÷10=700

  7. さゆり on 2018年5月13日 at 19:43

    いつもパブロフ君のサイトで勉強させていただいてます。

    このページの一部について質問なのですが、

    ①利益準備金 会社法の定める額
    1.資本準備金+利益準備金=2,400 が今の積立金
    2.資本金÷4=2,500 までは積み立てが必要
    3.今の積立金2,400<資本金÷4=2,500 → 積み立てが100不足している。
    →配当する金額÷10=150を積み立てる必要があるが、3の積立不足が100なので、100だけ積み立てる。

    最後の、積立の不足分だけ積み立てるのはなぜでしょう??
    色々調べても、配当する金額÷10を積み立てる例題しか出てこないのです。

    何か見落としていたら申し訳ありません。
    よろしくお願いします。

    • パブロフくん on 2018年5月13日 at 23:55

      コメントありがとうございます。
      さゆりさんが調べているページの解説が間違っているのかもしれません。簿記のブログ記事は専門的な知識がない方が書いていることが多いので、信頼できないことが多いため、テキストを確認するのがオススメです(お持ちでしたら、パブロフの2級商業P.261、265を参照)。

      ◆準備金の積み立てについて
      会社法で規定があるため、資本金の4分の1になるまで、準備金を積み立てる必要があるのです。つまり、資本金の4分の1になったら、それ以上は準備金を積み立てなくてよい、というルールが規定されています。

      こちらの記事に会社法の本拠条文と説明がございますので、参考にしてみてください(ここまでは覚える必要はなく、テキストに書いてある内容で十分です)。
      https://biz.moneyforward.com/blog/24340

      • さゆり on 2018年5月14日 at 11:11

        お忙しい中、回答ありがとうございます。

        添付していただいたサイトをみて、
        ようやく理解できました!

        (資本金÷4)-(資本準備金+利益準備金)

        or

        配当する金額÷10

        このどちらかの小さい額の方を計上する。

        ということですね・・・・??

        • パブロフくん on 2018年5月28日 at 10:01

          おっしゃるとおり、小さい額を計上します。解決したようで良かったです♪

  8. 猫も好き on 2018年2月6日 at 12:23

    こんにちわ

    2級総仕上げ問題集の P185 株主資本等変動計算書についてですが

    2 の (3) 別途積立金300千円を積み立てる。
    の場合なぜ繰越利益剰余金を取り崩すのでしょうか?そういう決まりになっているのでしょうか?

    ご回答頂けますと幸いです。

    • パブロフくん on 2018年2月7日 at 15:55

      コメントありがとうございます。
      はい、そのように決まっております。任意積立金は繰越利益剰余金から積み立てるもので、別途積立金も任意積立金の一種です。
      定義はテキストP.265、資本剰余金と利益剰余金の内訳についてはP.255の純資産の区分を復習してみてください。

      • 猫も好き on 2018年2月7日 at 18:04

        ご回答ありがとうございました。
        ○○を財源として、とか○○を取り崩してとかの前置きが無い場合迷いますね。
        区分的には別途積立金は利益準備金から持ってきても良さそうですがやはり決まりがあるんですね。

        大変勉強になりました。

        • パブロフくん on 2018年2月13日 at 09:33

          利益準備金は企業法で定義やルールが決まってますので、基本的には取り崩すことはありません。
          当期純利益から繰越利益剰余金へ累積し、そして、配当や利益準備金、別途積立金という流れが決まっています。テキストP265にこの流れが書いてありますので、参考にしてみてください。

  9. tommy on 2017年6月5日 at 21:58

    初めまして!
    商業簿記総仕上げ問題集を使わせていただいているのですが、分からない点があるので教えて頂きたいです!!
    p.186の株主資本等変動計算書の(2)で、計算式で配当の10分の1を合計で計上するのは分かったのですが、解説に10分の1を「利益準備金」に積み立てるとあるのに、その下の解説にその他資本金の10分の1を資本準備金に積み立てるとあり、資本準備金にも積み立てるという部分はどこから出てきたのか分からなく悩んでいます。
    配当金の10分の1を準備金に積み立てるなら分かるのですが、利益準備金となると利益準備金のみ計上するのかな?と思ってしまいました。
    もしかしたら、どこかテキストを読み飛ばしているのかもしれないですがお手数ですが教えて頂きたいです!宜しくお願い致します。

    • パブロフくん on 2017年6月5日 at 22:15

      コメントありがとうございます。
      「1株につき¥200の配当金を株主に支払う。このうち1,000千円はその他資本剰余金を財源とし、残額は繰越利益剰余金を財源とする。」と問題文にありますので、その他資本剰余金と繰越利益剰余金の2つから配当を行っていることがわかります。その他資本剰余金の配当は、テキストP.270に説明がありますので、一度ご参照ください。
      <まとめ>
      ・繰越利益剰余金から配当を行う場合は、利益準備金を積み立てます(テキストP.264)。
      ・その他資本剰余金から配当を行う場合は、資本準備金を積み立てます(テキストP.270)。

      • tommy on 2017年6月5日 at 22:40

        早速の返信ありがとうございます!!
        解決いたしました!!初めての2級受験でまだまだ理解の足りない箇所も多いですが、あと5日間総仕上げ問題集をできるところまでやり込んで本番に臨みたいと思います!!

        • パブロフくん on 2017年6月5日 at 22:52

          解決したようで良かったです♪
          ラストスパート、頑張りましょう!合格を応援しています!

  10. チロル on 2017年6月4日 at 17:31

    実践問題第2問、資料2当期中の取引1の解説がよくわかりません。回答に記載されている仕訳が、a.b.cの問に対応しているのでしょうか。
    解き方欄に「配当金の金額〜9800千円」等まてわはわかるのですが、資本準備金280千円、利益準備金700千円とはどうしてなるのでしょうか。お手数ですが宜しくお願いします。

    • パブロフくん on 2017年6月4日 at 19:22

      剰余金の配当をする際には、会社法で規定する準備金の積立をする必要があります。
      (a)資本金の4 分の1まで、資本準備金・利益準備金を積み立てる。
      (b)配当金の10 分の1を利益準備金に積み立てる。
      (c)上記(a)と(b) のどちらか少ない金額を積み立てる。
      この流れを説明しています。テキストに書いてありますので、テキストP.265、P.269を復習しましょう。

  11. はるな on 2017年2月25日 at 22:01

    定時株主総会を開催し、株主への配当¥80,000,000を実施することを決定した。配当のうち¥50,000,000は資本剰余金を財源とし、¥30,000,000は利益剰余金を財源とする。また、法定準備金は、配当原資となった剰余金の割合により算出して積み立てる。なお、資本金は¥1,200,000,000、資本準備金は¥215,000,000、利益準備金は¥80,000,000である。

    (借) (その他資本剰余金) 53,125,000 (貸) (資本準備金) 3,125,000 (未払配当金) 50,000,000
    (借) 繰越利益剰余金 31,875,000 (貸) 利益準備金 1,875,000 (未払配当金) 30,000,000

    とあるのですが、なぜこの金額が出るのか全く分かりません。。教えてください!!

    • パブロフくん on 2017年2月25日 at 22:29

      解き方が解説に書いてませんか?
      設定がおかしいので、こんな変な問題は出ないと思いますが、簡単に解説します。

      ①資本金÷4-資本準備金-利益準備金
      ②配当金÷10
      ③上記①の方が②より小さいので、①の金額を準備金として積み立てます。「法定準備金は、配当原資となった剰余金の割合により算出して積み立てる。」と指示があるので、指示に従って計算します。

      ①÷(50,000,000+30,000,000)×50,000,000で資本準備金の金額が計算できるはずです。残りは利益準備金です。

      • はるな on 2017年2月26日 at 21:38

        解説本当にありがとうございます!
        学校からもらった問題で解答のみのプリントだったので解説が載っていませんでした。。
        本当に感謝します!ありがとうございます!

  12. はぐりん on 2016年10月3日 at 14:28

    繰越利益剰余金とその他資本準備金を財源とした配当のときの仕訳です。
    ページ上の例題で

    <解答>
    (借方)繰越利益剰余金220,000(貸方)未払配当金300,000
        その他資本剰余金110,000   利益準備金20,000
                       資本準備金10,000

    がありますが、これにさらに新築積立金と別途積立金がある場合です。
    その場合は、新築~と別途~は繰越利益剰余金から配当されている、というとこでよろしいのでしょうか?

    • パブロフくん on 2016年10月3日 at 20:57

      株主総会では、配当の金額や積立金の決議を行います。
      積立金の決議が承認された場合、繰越利益剰余金を新築積立金、別途積立金に振り替えますが、これは配当ではありません。配当とは株主に配当金を支払うことです。新築積立金や別途積立金は利益の一部を新しい建物や設備投資のために積み立てておくための積立金で、配当とは違う内容です。繰越利益剰余金のままでは、配当の対象となってしまうので、繰越利益剰余金から積立金に振り替えておくことで、配当の対象外にしておきます。

  13. Masa on 2016年9月8日 at 01:28

    利益準備金の積立額の計算について質問があります。
    当期に会社の吸収合併があった場合、
    合併時に計上した資本準備金、資本金は
    利益準備金の積立額の計算時には考慮する必要はないのでしょうか?

    (単位:千円)
    資本準備金(期首):5,000
    利益準備金(期首):2,000
    資本金(期首):40,000
    配当金:2,000

    資本準備金(合併時):12,000
    資本金(合併時):10,000

    上記の場合で、会社法で規定する額の利益準備金を計上するという問題があり、
    200,000という解答(配当金の1/10)になっていました。

    合併時に計上した資本金、資本準備金を考慮すると
    準備金の合計額が資本金の4分の1を超えているため
    利益準備金を積み立てる必要はないと思ったのですが・・・

    • パブロフくん on 2016年9月8日 at 01:58

      コメントありがとうございます。
      配当時の資本金、資本準備金、利益準備金で考えるのが正しいです。

      質問された問題では、時系列はどのようになっているでしょうか?
      6月に株主総会で配当が決まり、10月に合併した場合、配当時の利益準備の積み立てるの計算と合併は関係ありません。
      一方、5月に合併があり、6月に株主総会で配当が決まった場合には、合併により増減した準備金を考慮する必要があるため、配当金に関して利益準備金を積み立てる必要はありません。

      なお、問題の小問が(1)配当金の問題、(2)合併の問題、と分かれている場合は、時系列も(1)のあとに(2)が起きたと考える必要があります。
      詳しくは問題を作成された方、または出版社にお聞きしてみてはいかがでしょうか。

      • Masa on 2016年9月9日 at 02:51

        返信ありがとうございます。
        なるほどです。時系列について失念していました。
        ご指摘の通り、問題では6月に配当が決まり、
        翌年1月に合併と記載がありました。
        お陰様で、勉強が捗りました。

        • パブロフくん on 2016年9月19日 at 13:10

          ご理解頂けたようで良かったです。勉強頑張ってください♪

  14. はる on 2016年5月29日 at 20:13

    ありがとうございます。
    スッキリしました。

    • パブロフくん on 2016年5月29日 at 21:21

      勉強頑張ってください♪

  15. はる on 2016年5月29日 at 14:42

    配当金を受け取る際の仕訳で質問があります。
    源泉所得税60,000円の控除額は仮払法人税等で仕訳するのは分かりましたが、
    決算時は、中間納付した仮払法人税等とこの控除額は合算して計算して良いという事でしょうか?
    例えば、中間納付で100,000円納付していた場合
    法人税等 200,000  仮払法人税等
               (中間納付+控除額)160,000
               未払法人税等     40,000
    となりますか?

    • パブロフくん on 2016年5月29日 at 15:32

      はい、そのように考えて間違いありません。
      仮払法人税等は法人税等の前払いですから、中間納付と源泉徴収もどちらも同じです。
      ですので、期末日の決算整理仕訳で仮払法人税等160,000を全額取り崩す、と考えて頂いて問題ありません。

      • みさと on 2020年4月26日 at 22:39

        株主総会の決議により、別途積立金と新築積立金を取り崩して、繰越利益剰余金勘定の借方残高¥1,890,000を全額補てんした。なお、取り崩した金額は、新築積立金が別途積立金より2割5分少なかった。
        という問題なのですがイマイチ解き方がわかりません。教えてください。

        • パブロフくん on 2020年4月27日 at 14:42

          大変申し訳ございませんが、弊社の書籍以外の質問は問題の趣旨や内容がわかりかねますので、お断りさせて頂いております。
          お使いの出版にお問い合わせ頂けますと幸いです。