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みんな大好きシュラッター図の覚え方

テーマ: シュラッター図

パブロフくんお兄さん、シュラッター図ってなぁに?なまえはかっこいいんだけど、パブロフ、苦手なの。

お兄さん標準原価計算の差異分析に使う図だよ。

パブロフくん標準原価計算って、いろいろ数字が出てきてよく分かんないの。

お兄さん標準原価計算の差異分析は、一度覚えてしまえば絶対にはずすことのない得点源なんだ。お兄さんは、シュラッター図が大好きだから、パブロフくんにも大好きになってもらえるように説明するね。

パブロフくんわーい♪

※正しい名称は【シュラッター・シュラッター図】
1957年に『Mr.C.F.Schlatter』と『Mr.W.J.Schlatter』の2人が共同で書いた「原価計算」という本の中で発表され、2人に敬意を表してシュラッター・シュラッター図と命名。

 

図の練習

苦手な人は、【下書き】の図を白紙から10回書いてみてください!
理屈はいりません!書いてみてください!

実際の使い方は下の問題で説明します。

【下書き】

05_06_画像01 

 

問題と解き方

工業簿記 第120回 第5問 配点20点

製品Aを量産するX社は、パーシャル・プランの標準原価計算を採用している。次の資料にもとづき、製造間接費の差異分析を行いなさい。なお、差異分析では変動予算を用いて、予算差異、能率差異、操業度差異を計算すること。このとき、能率差異は変動費と固定費からなるものとして計算しなさい。
解答は、借方差異ならば(借)、貸方差異ならば(貸)と記入すること。

(資料)
1.当月実際製造間接費 1,588,000円(内訳:変動費 628,000円、固定費 960,000円)
2.当月の実際直接作業時間は7,800時間であった。
3.当月生産データ
  月初仕掛品 200個(進捗度50%)
  当月完成品 2,400個
  月末仕掛品 400個(進捗度50%)
4.製品Aの1個当たりの標準直接作業時間は3時間である。
5.年間製造間接費予算 19,200,000円(内訳:変動費 7,680,000円、固定費 11,520,000円)
6.年間の正常直接作業時間は96,000時間である。
(注)製造間接費は直接作業時間を基準として製品に標準配賦されている。

<解答>
製造間接費総差異 88,000円(借)
予算差異 4,000円(借)
能率差異 60,000円(借)
操業度差異 24,000円(借)

<解き方>

① 問題文を読む前に、まず【下書き】を書きます。

【下書き】

05_06_画像01

 ② 問題文の情報でそのまま使える部分を下書き用紙に書き込んでいきます。(黒の数字)

05_06_画像02

③ 問題文の情報から加工して使う部分を下書き用紙に書き込んでいきます。(緑の数字

05_06_画像03

③ 下書き用紙を見ながら、電卓を叩きます。問題文はもう見ません。(赤の数字

05_06_画像04

④図で書いた差異の金額を写す。

05_06_画像05

この問題を、自力で、10分で解けるようになるまで練習してみてください。
きっと、、、標準原価計算の差異の問題を解く力が身についているはず!!

 

 

お兄さんどう、大好きになった?

パブロフくんうん。図を書いて、数字を入れていくだけなんだね!大好きになった~!!よ・の・そ・ひ・じ・き~♪

お兄さんそのゴロ合わせで覚えるの、イイね!

パブロフくんよ・の・そ・ひ・じ・き~♪

 

参考:シュラッター図の仕組み

以上で、差異の問題は解けますが、そもそもシュラッター図はどのような仕組みなのか、説明します。
ただ、仕組みを理解しても点数は取れません。この仕組みは覚えなくていいです。
気になる方だけ、参考に読んでみてください。

05_06_画像06

■操業度差異

 時間のズレ → 実際時間と基準時間のズレ

 ※基準時間(正常作業時間)・・・年間で決められた目標作業時間。作った個数とは関係ない。

例:ドッグフード工場の機械が年間1200時間を動かす目標で年間予算を作成します。月100時間目標。
  実際には10月の機械の稼働時間は80時間でした。
  
  この20時間部分から発生するのが操業度差異です。

■能率差異

 時間のズレ → 標準時間と実際時間のズレ

 ※標準時間・・・一個当たり作るのに必要と決めている時間。作った製品数全体で何時間必要かを表している。

例:ドッグフード一個作るのに、1時間かかります。
  実際には10月、ドッグフード一個作るのに3時間かかりました。

  この一個当たり2時間多くかかってしまった部分が能率差異です。

■予算差異

 1.変動費の単価のズレ

 2.固定費の月額予算と実際発生額のズレ

例:年間の目標通りの時間で、目標通りの生産数を達成!完璧!
  なのに、、、あれ?予算額100万円なのに、実際は120万円かかったぞ?
  材料費が値上がりしてる!電気代が値上がりしてる!

  この20万円が予算差異です。

★標準原価計算の製造間接費の差異分析

 製造間接費の実際発生額 = 製造間接費の標準原価額+操業度差異+能率差異+予算差異

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理屈はこうなのですが、試験中にこんなことは考えません!覚えなくても大丈夫です。

 

関連ページ

実際でも標準でも、同じ下書き、差異分析

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コメント (34)
  • 新人簿記 より:

    操業度差異が有利だという事がわかってる場合、どのようにシュラッター図に落とし込めば良いのでしょうか?

  • ぴよ より:

    はじめまして。パブロフくんの可愛さに励まされながら、今週末の簿記二級に向けて勉強中です。
    お手数ですが、操業度差異の有利不利の考え方についてご教授ください。

    操業度差異の求め方は、シュラッター図では左ー右として実際操業度ー基準操業度で求められるかと思いますが、結果マイナスだと不利という点がいまいち理解できておりません。
    実際から基準を引いた時、マイナスであれば、それが意味するのは基準の方が実際より大きい、つまり基準より実際は少なく済ませることができたのだから、会社の予算上は有利なのではないかと考えてしまいます。この考えの誤りをご指摘いただけませんでしょうか。

    左ー右でマイナスは不利と覚えてしまえばいいのですが、過去の経験では試験中にふと基本的な公式などが不安になってしまうことがあり、ある程度自分なりに理解できていないと立て直せないということが多かったもので。。
    お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

    • パブロフくん より:

      コメントありがとうございます。
      例えば、工場の機械は1か月10,000円の減価償却費がかかるとします。1か月100時間稼働させる予定でしたが、実際は80時間しか稼働しなかったとします。1か月10,000円で100時間稼働させれたのに、1か月10,000円で80時間しか稼働できなかったので、20時間分の機械作業が予定より無駄になったということです(機会損失という考え方です)。別の言い方をすると、稼働時間が減ったことにより生産数が減ってしまい、会社にとって不利になります。

      以上が操業度差異の原理です。こちらのページにも例が書いてあります。
      http://pboki.com/2kogyo/diff/diff.html

      ただ、原価差異の分析は「原価差異はすべて内側から外側を引く」と覚えた方が応用が効きます。材料費、労務費、製造間接費の原価差異の図がすべてそのようになっています。
      ラストスパート、頑張りましょう!

      • ぴよ より:

        お忙しいところ、早速のご説明ありがとうございます!
        拝読して、理解ができました。たしかに、操業度差異は固定費ですもんね。固定費だからこそ、フル稼働させないともったいないということですね。
        これでもやもやが晴れましたので、内側ー外側を極めたいと思います!!本当にありがとうございました。

  • シロ より:

    アプリを利用させていただいている者です。
    このサイトも大変勉強になっています。

    基本的な質問で申し訳ないないのですが、
    変動比率、固定比率
    標準操業度、実際操業度、基準操業度
    をそれぞれ求める時に、いつも頭がこんがらがってしまって求められずにいます。
    それぞれの求め方をテキストなどで調べても、結局分からず、さらにこんがらがってしまいました…。

    それぞれの分かりやすい求め方はありますでしょうか?
    教えて頂けると大変嬉しいです。
    お忙しい中申し訳ありませんが、宜しくお願い致します…。

    • パブロフくん より:

      この記事に「苦手な人は、【下書き】の図を白紙から10回書いてみてください!理屈はいりません!書いてみてください!」とありますが、実際に紙に書きましたか?
      シュラッター図が苦手な人は、文字を読んで理解しようとして、手を動かしていないことが多いです。分析の図や求め方は、たくさん書いて、たくさん解き、解き方の流れを覚えるのが大切です。

      ①まず、ここのページに書いてある図を白紙から10回書いてください。
      ②そして、その下の問題を10回解いてください。

      • シロ より:

        アドバイスの通り、問題を解いたら苦手意識がなくなったように思います。
        標準時間の求め方で間違ってしまいましたが(苦笑)
        アドバイスありがとうございました。

      • シロ より:

        アドバイスの通り、問題を解いてみたらスッキリした感じがします。ありがとうございます。
        1箇所間違えてしまったのですが、標準時間の求め方なのですが、3時間×2400個(完成品の数)=7200と解いてしまいました。
        なぜ3時間×2500個なのでしょうか?

        • パブロフくん より:

          当月に消費した時間は投入数を使って計算するからです。完成品の数だと、月末仕掛品の作業時間が無視されてしまいます。

  • チキチキ より:

    配賦差異について教えてください

  • ちょとつ より:

    こんばんは。どうしても基準操業度と標準操業度の違いのイメージが付かず。。
    テキスト312Pに用語としては書いてありますが、違いがストンとわかるような具体例?など教えていただけないでしょうか。。
    標準操業度は目標となる時間と実際の投入量で、基準操業度は工場が稼働する時間の基準値とのことですが、目標と基準って何が違うんですか?
    ひじきの図に表す際も、どれがひ、きなのかがわからなくなってしまいます。

    • パブロフくん より:

      コメントありがとうございます。
      用語の説明だけではイメージが付きにくいですよね。
      基準操業度は、最初に決めた予定の時間です。予定していた製品の生産数から計算します。
      一方、標準操業度は、実際に作った数から計算した時間です。
      わかりやすいように、例を使って説明します。

      工場で製品1つ作るのに、1時間かかるとします(これが1個あたりの標準です)。

      4月1日
      工場長は、今年の目標を1日10個の製品を作ることを決めました。
      そのために、1日10時間稼働させ、30日で300時間稼働させる予定を作り、月間300時間を基準操業度としました。

      4月30日
      工場長は、4月の製品の生産数を集計したところ完成した製品は290個でした。
      4月1日予定していた製品数300個を達成できませんでした。しかし、工場の稼働時間を集計すると310時間でした。
      290個しか作っていないのに、310時間かかったのは、おかしいですよね?
      本来、製品1個作るのに1時間かかりますので、工場の稼働時間は290個×1時間=290時間であるはずです。この290時間が標準操業度です。

      この例では、基準操業度300時間、実際操業度310時間、標準操業度290時間となります。
      実際に作った製品数から、あるべき工場の稼働時間を計算したのが標準操業度です。基準操業度は、最初に決めた予定です。
      このように両者は意味が違います。

      • ちょとつ より:

        分かりやすい事例で教えてくださりありがとうございます!
        最初に立てた目標時間が基準操業度で、
        実際に作れた個数をもとに本当はこのくらいの時間でできるはずなのに、、というのが標準操業度、といった感じですかね。
        基準を立てて、実際に作って、本当はこのくらい作れるはず(標準)、、という時系列で進むイメージを持てると間違えなさそうです!ありがとうございます!
        11月は工業簿記撃沈だったので2月がんばります!

        • パブロフくん より:

          解決したようで良かったです。まだまだ時間はありますので、2月の合格目指して頑張りましょう♪

  • やっと意味が分かりました より:

    参考書を見ても図の意味が全然わからずっと拒絶反応があったのですが、この説明でやっと図を使ってる意味がわかりました。
    ありがとうございます!!

  • ぶー より:

    すみません!
    いま一級の勉強中です。
    質問お願いします!

    問題によっては、操業度差異を出す際に、標準時間から基準時間を引いてるものがあります。
    なぜでしょうか?
    実際から基準をひくのではないのですか?
    よろしくお願いします。

    • パブロフくん より:

      製造間接費差異の3分法には2種類あります。下記の通りです。
      3分法①
      ・能率差異=変動能率差異+固定能率差異
      ・操業度差異=操業度差異
      3分法②
      ・能率差異=変動能率差異
      ・操業度差異=固定能率差異+操業度差異

      簿記1級のテキストに書いているはずですので、ご確認頂けますと幸いです。

      • ぶー より:

        ありがとうございます。
        その点で確認してみたら、謎が解けました。
        助かりました。

        • パブロフくん より:

          解決したようで良かったです。悩んだ時はテキストを調べるといいかもしれません(このレベルの内容が書いてないテキストをお使いでしたら、テキストを変えた方が良いでしょう)。

  • 通りすがり より:

    この本のおかげで、工業簿記で点数が稼げるようになった思い出。(旧範囲だが)

  • パブロフかわいい より:

    先程、ご質問しました件ですが、
    解決できました!!(ごめんなさい!)

     文章中の、標準原価カードの、1600円が、標準配布率なのですね!!

      慌てもので、もうしわけございませんでした。

    • パブロフくん より:

      総仕上げ問題集をお使いくださり、ありがとうございます。
      4コマ漫画、喜んで頂けたようで大変嬉しいです。
      疑問点が解決したようで良かったです。またわからないときはお聞きください♪
      合格を応援しています!

  • パブロフかわいい より:

    こんにちは
     パブロフ君がかわいくて、四コマ見てるうちに、
    気づいたら受験勉強してました…。

     今はパブロフ流「日商簿記2級(工業簿記)総仕上げ問題集」で勉強中なのですが、ご質問よろしいでしょうか。

     この問題集のChapter10問題の03「差異分析」で、
    (3)について、どうしても問題の文章中から、
    ”固定比率”が読み取れません。

     解答を見ると、「固定比率@1000を使って…」とありますが、その@1000を自力で読み取れず困っています。

     ご指導ください、よろしくお願いいたします。m(_ _)m

     

  • 風さん より:

    こんばんは!
    いつもお世話になってます
    実践問題②の予算差異の問題でつまづいてます…
    操業度差異(2960−3000)×@3400=△136000
    の3000はどこから来るのでしょうか…お恥ずかしい質問をして申し訳ありません…

    • パブロフくん より:

      コメントありがとうございます。
      資料1.の第1製造部門の予定直接作業時間36,000÷12か月=3,000時間で計算できます。

  • はぐりん より:

    こんにちは。
    製造原価差異(シュラッター図)がなかなか覚えられません。

    高校で数学が赤点常習者で留年しかけたりしたこともあり、図を見るだけで拒否反応が出ます。
    どことどこをかけているのとか、パッと見理解しにくいです・・

    価格差異や数量差異の図は「縦x横の面積」とすぐ理解できたのですが・・
    図なしで解こうとすると、式を覚えるほうが大変そうですし。

    「ひじきそうこひょうへんよ」で覚えたほうが良いという話もありますが

    うまく理解する方法はないでしょうか。
    現在は工業簿記のテキストのほうで、例題の解き方の図を覚えるまでひたすら書き取りしています。

    • パブロフくん より:

      コメントありがとうございます。
      先に理解してから図を書くから難しいのだと思います。先に図が書けるようになって理解しましょう。私もシュラッター図の書き方を覚えてから、意味を理解しました。

      ◆するべきこと
      この記事の問題(120回の第5問)を白紙から、シュラッター図を書いてみてください。図の書く手順はどの数値を使うのかを理解することが大切です。5回くらいで自分で書けるようになると思います。書くときは「よ・の・そ・ひ・じ・き」で覚えると簡単です。

      シュラッター図は、縦軸が金額です。単位当たりの金額×時間で縦軸の金額が計算できるようになっています。
      単位時間当たりの金額(@xxx円)を計算して、図を埋めていきましょう。問題文の情報から図を埋める順番や流れを学ぶことが一番重要です。
      苦手な方が、本記事の問題を何度も解いて解けるようになったと報告を受けています。九九の掛け算と同じでして、理屈より書けるようになることが大切ですので、まずは10回解き直してみてください。

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