総合原価計算の解き方 ①基本 | パブロフ簿記のブログ

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総合原価計算の解き方 ①基本

テーマ: 総合原価計算の解き方

パブロフくん 総合原価計算ってなんだかいろいろ出てくるの。

お兄さんあぁ、総合原価計算はいろんなパターンの問題があるからね。

パブロフくんパブロフ混乱。

お兄さんふふふ。じゃあ、混乱しないように基本から順を追って説明していくね。

パブロフくん待ってました!

 

総合原価計算のコツ

総合原価計算には、先入先出法、平均法、材料平均投入、仕損・減損がある場合、組別、等級別、工程別などさまざまなパターンがあります。
これを区別せずあいまいに覚えると、問題を解く際にパターンが無限にあるように感じてしまいます。

総合原価計算のコツは、このさまざまなパターンを整理して、1つ1つ解き方を覚えていくことです。
そうすれば、問題を解く際に「あっ、このパターンだな。こうやって解けばいいな。」と落ち着いて正確に解くことができます。
このブログでは、「パターンを整理すること」と、そのパターンで「とのような解き方をするのか」について解説します。

お兄さん今回は、すべての基本となる一番シンプルなパターンを見ていくよ。

パブロフくんふ~ん。

 

総合原価計算の基本(先入先出法)

 1-1総合原価計算の下書き

<解き方と解答>

○ステップ1
状況を整理します。

 1-2総合原価計算の下書き

○ステップ2
仕掛品のBOX図の下書きを書きます。材料費と加工費2つのBOX図を書くのがポイントです。

1-3総合原価計算の下書き

○ステップ3
次の部分には問題文の情報をそのまま写します。

1-4総合原価計算の下書き

○ステップ4
次の部分は計算で出します。

1-5総合原価計算の下書き

○ステップ5
月末の金額を計算します。先入先出法ですので、月末に残っている仕掛品は当月投入した材料費単価・加工費単価と同じになるという特徴を利用して計算します

月末仕掛品の金額 2,400円+1,280円=3,680円(答え)

 1-6総合原価計算の下書き

○ステップ6
完成品の金額を差額で出します。

完成品の金額 31,480円+20,524円=52,004円(答え)

1-7総合原価計算の下書き

総合原価計算の基本(平均法)

 1-8総合原価計算の下書き

<解き方と解答>

○ステップ1
状況を整理します。

 1-9総合原価計算の下書き

○ステップ2
仕掛品のBOX図の下書きを書きます。材料費と加工費2つのBOX図を書くのがポイントです。

 1-10総合原価計算の下書き

○ステップ3
次の部分には問題文の情報をそのまま写します。

 1-11総合原価計算の下書き

○ステップ4
次の部分は計算で出します。平均法の場合、金額と数量の合計を書いておく点がポイントです。

 1-12総合原価計算の下書き

○ステップ5
月末の金額を計算します。平均法ですので、材料費・加工費とも平均単価を使って計算します

月末仕掛品の金額 2,420円+1,264円=3,684円(答え)

 1-13総合原価計算の下書き

○ステップ6
完成品の金額を差額で出します。

完成品の金額 31,460円+20,540円=52,000円(答え)

 1-14総合原価計算の下書き

 

パブロフくんカンタンカンタン~♪

お兄さん次回は、もう少し難しいパターンを説明するね!

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コメント (14)
  • cosMo より:

    平均法の加工と先入の加工は同じかな?

  • 簿記受験生 より:

    いつも参考にさせていただいております。
    質問なのですが、加工費や、原料の投入が途中投入の場合に生産データにある当月投入の数字をボックス図にそのまま記入しないのは何故なのでしょうか。ルールとしておぼえるしかないのでしょうか?

    • パブロフくん より:

      コメントありがとうございます。
      加工費は、工程を通じて作業を行い、徐々に製造原価が発生するものです。完成品を100%として、どの程度加工できたのかを加工進捗度を使って表します。
      つまり、加工進捗度が50%進んでいるのは、完成品1個を基準に換算すると0.5個分の作業が終わっていることになります。月初仕掛品の場合、0.3個→1個(0.7個分投入)、当月投入し完成した場合、0個→1個(1個分投入)、当月投入し月末仕掛品の場合、0個→0.5個(0.5個分投入)というように、それぞれ完成品換算量に応じて作業が集計されます。当月投入分は月初0.7個+完成品1個+月末0.5個=2.2個と集計し、当月投入の完成品換算量が計算できます。BOX図では、完成品2個+月末0.5個-月初0.3個=2.2個と計算し、同様の計算を行っています。
      詳しくはテキストP.180~185を確認しておきましょう。平均的に投入はP.210~216を参照してみてください。

  • 商業高校生 より:

    質問よろしいですか?
    組別や単純、等級別のなどの原価計算で製造間接費を使わずほとんど製造を使って仕分けをするものを教えてください。

    • パブロフくん より:

      日商簿記では、製造勘定を使わず、製造間接費を使って計算します。基本はテキストですので、テキストを復習してみましょう。

  • ざりまる より:

    難しいっちゃ

  • しま より:

    独学で学習しております。
    テキストを読んでおり、分からない点があるので質問してもよろしいでしょうか。

    総合原価計算の、加工進捗度ですが、
    月初のパーセンテージが、月末時点で下がっている問題の理解ができません…。
    実際に、進捗度が下がった場合を想定した問題なのでしょうか?
    (工場でミスがあったとか…?)

    教えてください。
    よろしくお願いします。

    • パブロフくん より:

      コメントありがとうございます。
      総合原価計算は、製品を大量生産している場合に使います。
      加工進捗度とは、どこまで作業が進んだか、ということです。
      つまり、月初の仕掛品は、当月に加工を行うことで、当月末に完成品になっています。
      そして、当月に新しく作り始めた仕掛品(当月投入分)のうち、月末に作業が途中のものが、月末仕掛品となります。
      P.142の下の図(先入先出法の仕掛品の流れ)を見て頂けますと、月初と月末のイメージができると思います。

      P.150のQ1の例で説明します。
      月初仕掛品100個(加工進捗度80%)は、作業が進み、完成品100個になっています。
      当月投入800個のうち、作業が進み、完成品680個と月末仕掛品120個(加工進捗度30%)になっています。
      このように、月初と月末のパーセントは別々の仕掛品に対するものです。

      • しま より:

        こんばんは。
        お忙しいところご回答ありがとうございました。すごくよく分かりました。ありがとうございます!!別々の仕掛品にかかるという考えが全くなかったです。。
        まだまだこんなレベルですが合格できるよう頑張りたいと思います。また何かありましたらご質問させてください!よろしくお願いいたします。
        追伸
        パブロフくんのLINEのスタンプ愛用しております、パート2もよろしく願いします(^ ^)

        • パブロフくん より:

          ご理解頂けたようで良かったです。
          LINEスタンプ、愛用して下って嬉しいです。パート2、時間ができたら作りたいです^^
          引き続き、勉強頑張ってください♪

  • まい より:

    BOX図の作成で質問なのですが、

    作成する項目は、問題文の「原価データ」の項目で
    (この問題の場合、材料費と加工費になってますが)いいんですか?

    • パブロフくん より:

      基本的には、問題文の「原価データ」に材料費と加工費があれば、材料費と加工費のBOX図を書きます。
      それ以外の場合(応用的な問題)は、テキストを確認していただけますと幸いです。

  • まい より:

    BOX図の作成で質問なのですが、

    何のBOX図を作成するのかは、問題文の「原価データ」に書かれている項目でいいんですか?

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