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有価証券の取得と売却の仕訳

2016年度の範囲改正により、簿記3級の学習内容が変更される論点です。
売買目的有価証券は簿記2級の範囲へ移動し、有価証券の取得と売却が範囲になりました。

お兄さん簿記3級の有価証券の範囲が変わったんだよ。

パブロフくん売買目的だっけ?出なくなったんだよね。

お兄さんうん、そうだよ。今日は有価証券について勉強しよう。

パブロフくんよろしくお願いします!

お兄さん有価証券は簿記では得点源だから、簡単だけどちゃんと練習するんだよ。

有価証券の種類と処理方法

有価証券とは、債券(国債や社債)と株式など、権利を表す証券のことをいいます。簿記3級では、保有目的に分けずに、有価証券という勘定科目を使います。

簿記3級の範囲 簿記2級の範囲
有価証券

売買目的有価証券
満期保有目的債券
子会社株式
関連会社株式
その他有価証券

 

パブロフくん簿記3級の有価証券って、どんな内容を勉強するの?

お兄さん有価証券を買うとき、売るときの仕訳を勉強するんだよ。

パブロフくんそうなんだ。簡単そうだね♪

お兄さんおっ、やる気だね。一つずつ説明していくよ。

有価証券を取得したとき

次の取引について仕訳を行いなさい。額面¥200のA社社債を額面¥100につき¥90で購入し、購入手数料¥10と共に小切手を振り出して支払った。

<解答>
(借方)有価証券190 (貸方)当座預金190

<解き方>
① 当座預金で支払ったので、右に「当座預金」を書く。
② A社社債は有価証券に含まれる。「有価証券」が増えたので、左に書く。
③ 購入手数料は有価証券の取得原価に含める。
 購入代価 200÷100×90=180
 取得原価 180+10=190

ポイント
購入手数料は有価証券の取得原価に含める。

有価証券を売却したとき

次の取引について仕訳しなさい。
本日、有価証券(帳簿価額¥80)を¥100で売却し、代金は現金で受け取った。

<解答>
(借方)現金100 (貸方)有価証券80
             有価証券売却益20

<解き方>
① 現金を受け取ったので、左に「現金」。
② 有価証券の減少なので、右に「有価証券」。
③ 差額が右側なので、「有価証券売却益」を使う。

ポイント
差額が右側にあれば、有価証券売却益
差額が左側にあれば、有価証券売却損

売却手数料の処理

有価証券を売却するときに、売却手数料が発生する場合があります。売却手数料の処理には次の2つの方法があるので覚えておきましょう。

■売却手数料を独立して費用処理する方法

本日、有価証券(帳簿価額¥80)を¥100で売却し、売却手数料¥10を差し引き、残額を現金で受け取った。なお、売却手数料は独立して費用処理している。

<解答>
(借方)現金   90 (貸方)有価証券80
   支払手数料10     有価証券売却益20

 

■売却手数料を売却損益に含めて処理する方法

本日、有価証券(帳簿価額¥80)を¥100で売却し、売却手数料¥10を差し引き、残額を現金で受け取った。なお、売却手数料は売却損益に含めて処理している。

<解答>
(借方)現金   90 (貸方)有価証券80
              有価証券売却益10

ポイント
有価証券の売却手数料は2つの方法がある。

まとめ

取得時のポイント:購入手数料は有価証券に含める。

売却時のポイント:差額が右側なら益、差額が左側なら損。

売却手数料のポイント:2つの方法がある。 

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