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日商簿記に合格するための正しい勉強方法

「何度も落ちてしまうのですが、どのように勉強すればよいかわかりません」

「過去問や予想問題を3回以上解き、90点以上取れるのに不合格でした。どうすればいいですか?」

このような相談を頂くことがあります。特に最近の簿記2級試験は、初めて見る問題も出題され難易度が高くなっており、基本的な問題でミスをすると不合格になってしまう状況が続いています。

合格者の声、合格できなかった方の声をお聞きし、また最近の試験動向を加味し、どのように勉強すれば合格できるかまとめました。

 

過去問を何度も解くのが勉強ではない

過去問を何度も解くと勉強した気になります。また、何年か前までは過去問を何度も解けば合格できたのも事実です。
しかし試験範囲の改正が続く最近の日商簿記では、過去問だけでは新しい範囲をカバーできません。
また、たとえば10回分の過去問を解いたとき、頻出の問題には強くなるかもしれませんが、その10回で出題されていない学習範囲がカバーできません。そうすると苦手な分野が克服できないまま本試験に挑み、失点してしまうのです。最近は過去問において頻出ではなかった問題も出題されることが多くなっています。

使用する教材には目的と順番がありますので、順番を守って進まないと実力が身につきません。

使用する教材 使用目的
テキスト

・簿記の取引を理解し、問題の基本的なパターンを学習するために使用する。

・練習問題…基本レベルの過去問の類題を掲載している。

総仕上げ問題集

・様々な問題のパターンを網羅的に学習するために使用する。

・問題…過去80回分の過去問を分析してパターンをカバーできるように作成した類題を掲載している。

実践問題

・新しい試験傾向に対応できるように、初見の問題に対応できるように使用する。
・2時間の時間内に、難問を判別し、どの順番で解けばいいのか、練習するために使用する。

・問題…改訂のサンプル問題、最新の過去問の類題、予想問題を掲載している。

他社の
過去問集

・実際の試験問題に慣れるために使用する。

・問題…過去10~12回分の過去問を掲載。回数が少ないので、範囲がカバーできない

 

どのように勉強をすればいいのか

次の表の上から順番に学習すれば、どんな問題が出題されても合格点を取ることができる実力が身につきます。

使用する教材 学習方法
テキスト

・テキストの練習問題がすべて解けるようになるまで繰り返す

例:①1回すべての問題を解き、解けたら○解けなかったら×を問題の横に日付と一緒にメモしておく。解き方がわかりにくい問題は動画解説(テキストの特典)を見る。
②テキストの最後まで終わったら、1回目解けなかった問題を解けるか解き直す。

総仕上げ問題集
(簿記3級)
(工業簿記)

・総仕上げ問題集の問題が目標時間内にすべて解けるようになるまで繰り返す

例:①1回すべての問題を解き、問題の横に【1回目 11月30日 20分 ×】のメモ(日付・解答時間・正否のメモ)をしておく。間違えた問題は、何故間違えたのかを確認し、わからない内容があればテキストに戻って確認する。
②最後まで終わったら、2回目をすべての問題を解き、全問正解できること解答時間が短くなっていることを確認する。試験が近づいたら、×が多い部分を中心にとき直す。
※2回目以降からミスノートを取ると効率的に復習ができる。

実践問題

実践問題を解く前にミスノートを読んでミスする原因やミス対策を復習する。本番でも同じようにミスノートを試験前に読むので、日頃から練習しておく。
・実践問題の問題が制限時間内に1回目70点以上、2回目以降90点以上が取れるようになるまで解き直す。間違えた問題は、テキストに戻って確認する。
※1回目からミスノートを取る。

他社の
過去問集
上記の実践問題と同じ学習方法。

 

パブロフ流の総仕上げ問題集や実践問題だけ使う方もいますが、私はオススメしません。取引の流れや解き方については、パブロフ流のテキストで丁寧に説明していますので、テキストがないと理解が不十分になる可能性があります。テキストからスタートした方が理解がスムーズに進み、得点アップにつながります。

上に「すべて解けるようになるまで繰り返す」と書いた部分がありますが、テキストや問題集に載っている問題はほぼ完璧に解けるようになっておく必要があります。「一度解いて間違ったら、解答や解説を見て理解する」ではありません。「一度解いて間違ったら、その問題を2回目に解いて自力で正解できる」ようになっておくということです。

実際にこのように勉強しようとすると、かなり大変です。ですが、これが日商簿記2級3級に合格できるかできないかの別れ道のようです。
「今回は第3問が難しかったから不合格だった」となるのか「今回は第3問が難しかったけど他の4問は解けたので合格した」となるのかの別れ道です。

試験でテキストや問題集に載っているレベルの問題が出たら、その部分は満点を取る作戦です。そうすれば30点分超難問が出ても、30点分誰も見たことのない問題が出ても、合格できます。

 

簿記2級になかなか合格できない

何度も簿記2級に不合格になっている方は、一度、簿記3級のテキストに戻って、帳簿(主要簿と補助簿)や試算表、財務諸表の問題を練習してみることも大切です。簿記2級は、簿記3級の内容が完全に頭に入っていることを前提に作成されています。最近の簿記2級の問題は簿記3級の内容が出題されていますので、本当に理解できているのか確認の意味も込めて、簿記3級まで戻ってみることも必要です。

 

ケアレスミスは準備不足

試験後に「ケアレスミスがなれけば・・・」と思うこともあるかもしれません。それはとても悔しいです。ただ、次の試験でも「ケアレスミスがなければ・・・」とならないためにはどうしたらよいでしょうか。

合格した人は、「たまたま」ケアレスミスがなかったから合格できたわけではありません。ケアレスミス対策を終えた状態で本試験に挑んでいます。ケアレスミスを極限まで発生させないように事前に対策しているのです。

ケアレスミス対策はどのようにするかというと、自分のケアレスミスの特徴を知り、どうすればそのミスを防ぐことができるのか「具体的に」対策します。たとえば私は減価償却費や経過勘定などの月数を数えるときのミスが多かったので「必ず指を折って数える。月数を数えることが必要な問題を見たらすぐ下書き用紙に線表を書き、月数を数えて③のようにマルで囲っておく」と対策を考えました。このケアレスミスの特徴と対策をミスノートに書いておくのも良いでしょう。

ミスノートの作り方

 

時間が足りない

本番で緊張し、思わぬ場所で時間を取られ、焦って手が震えて、時間が足りなかった!最後まで行き着かなかった!という経験がある方も多いと思います。練習では時間通り解けたのに本番では時間が足りなかった、ということもあります。
時間が足りないという事態を防ぐためには、「2時間問題を90分で解くスピード感を身につけること」と「2時間問題で勉強するときに本番を想定して問題の取捨選択をすること」が必要です。

時間が足りない時の対策

 

最後に

合格率がどんなに低くても、どんなに難しい問題が出ても、合格する人は必ずいます。
「解けなかった問題が解けるようになること」を続けていけば、基本的な問題が完答できるようになり、高得点が安定します。
ケアレスミスも、時間不足も、事前に対策できます。

あとは勉強して勉強して勉強すれば、合格がドンドン近づいて来ます。

合格を応援しています!

 

 

<2017年2月試験に対応した書籍>

簿記教科書パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 第2版

簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 総仕上げ問題集

簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級商業簿記 第2版

簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級工業簿記 第2版

簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 工業簿記 総仕上げ問題集

 

※2017年6月試験向けの改訂版が発売されます。詳細が決まり次第、更新します。

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