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実際でも標準でも、同じ下書き、差異分析

パブロフくん有利差異??

お兄さん・・・?

パブロフくん有利差異?不利差異?

お兄さん・・・説明しようか?

パブロフくんわぁ!!お兄さん、居たんだ。びっくりさせないでよ。パブロフ、いま心臓がビクッってした。

お兄さんごめんごめん。ふむふむ、差異分析の勉強をしてるんだね。

パブロフくんそーなの。実際原価計算と標準原価計算でたくさん出てくるの。

お兄さんあれ?それ、解き方すべて同じだよ。

パブロフくんえぇ!そーなの?

 

原価の計算式

原価は、次の式で計算します。

原価 = ①単価 × ②数量や時間

2つの原価が違った時に、差が出てしまうことを原価差異と呼びます。
原価差異は、原価の内訳である①と②からしか発生しません。

 

原価差異のまとめ

05_05画像01

 

原価差異の計算

実際原価計算の時、予定原価が出てきます。

標準原価計算の時、標準原価が出てきます。

予定原価と標準原価は、ほぼ一緒です。差異分析のやり方も同じです。

※両者の違い
予定原価…前年度の実績などをそのまま使った金額。
標準原価…過去数年度分の実績金額を統計学に基づき計算した緻密な予定原価のこと。
(正確な違いが知りたい方は、原価計算基準を読んでください)

 

差異分析の解き方

1.差異分析の図を使う方法

参考書に書いてあるものと同じですが、コレ埋めていきます。
コレを白紙から書けるように練習しましょう。

05_05_差異分析まとめ1

上から順に
 材料費 ひ・じ
 労務費 ひ・じ
 製造間接費 よ・の・そ・ひ・じ・き

※実際原価計算の場合、ひ(標準)→よ(予定)、に変えれば同じように解けます。

★差異は以下の通り。

05_05画像02

2.公式を覚える方法

図が苦手な方はこちらで暗記してください。

材料価格差異 =(@標準単価-@実際単価)×実際数量

材料数量差異 = @標準単価×(標準数量-実際数量)

賃率差異 =(@標準賃率-@実際賃率)×実際作業時間

時間差異 = @標準賃率×(標準作業時間-実際作業時間)

操業度差異 = @固定費×(実際時間-月間の基準時間)

能率差異 = @製造間接費×(標準時間-実際時間)

予算差異 = 予算許容額※ -実際製造間接費

※予算許容額 = @変動費×実際時間+月間の予定固定費
         (変動予算)     (固定予算)

 

差異分析の解き方(動画)

実際にどのように解けばいいのか、こちらの動画を見れば一目瞭然!
差異分析が苦手な方は、ご覧ください♪

原価差異の解き方 【ビデオ講義・無料動画】

 

実際に解いてみよう

動画が見れない方向けに、問題を使って、実際の下書きと簡単な説明をしました。

日商簿記2級 第116回 第5問 20

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<解答>

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<解き方>

①下書きを書く。

05_05_差異分析まとめ1

②問1~5まで読み、流れを理解する。下書き用紙に問題文からわかる情報を書いていく。(緑の文字

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③下書き用紙の差異でわかるものはすべて埋める。(赤の文字05_05画像07

差異の計算は、内側△外側で計算する。
<材料費>
図を見ながら、、、
 単価の差額 ひ-じ=△@20
 数量の差額 ひーじ=△50kg
   ↓
 単価差異 △20×4,250kg=△85,000
 数量差異 @1,500×△50kg=△75,000

<労務費>
図を見ながら、、、
 賃率の差額 ひーじ=△@10
 時間の差額 ひーじ=△20時間
   ↓
 賃率差異 △@10×4,220時間=△42,200
 時間差異 @1,400×△20時間=△28,000

<製造間接費>
 標準配賦率@2,600=変動費率+固定費率
 問3より、月間固定予算8,000,000円÷月間基本操業度5,000時間=@1,600が固定費率とわかる。
 よって、変動費率は@2,600-@1,600=@1,000と計算できる。

図を見ながら、、、
 ひーじ=4,200-4,220=△20時間
 じーき=4,220-5,000=△780時間
  ↓
 能率差異(変動費) @1,000×△20時間=△20,000 
 能率差異(固定費) @1,600×△20時間=△32,000
 操業度差異 @1,600×△780時間=△1,248,000

予算差異は、まず予算許容額を計算する。
 予算許容額=変動予算(@1,000×4,220時間)+固定予算8,000,000=12,220,000
 予算差異=予算許容額12,220,000-実際発生額12,250,000=△30,000

 

④問1~5を読み、下書き用紙のどこの差異を答えれば良いか、整理する。(青の文字

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⑤下書き用紙を読みながら、解答を出す。

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パブロフくんあれ?この3つだけ?

お兄さんうん、そうだよ。問題文読んで、この3つが書ければ終わりだね。

パブロフくんえっ、10分で解けるよ?

お兄さんうん、10分で解けるね。まず、3つの差異分析を下書き用紙ですべて終わらせて、各問に答えると確実に満点が取れるんだよ。

パブロフくんむふふ。これ出たら、パブロフ合格できそう~♪

パブロフくんあれ?そういえば、計算した差異って最終的にどうなるの?

お兄さんパブロフくん、良い質問だね。

 

差異はどこへ

差異は年度の決算で売上原価に振り替えられます。

結局、各段階で分離した差異も、売上原価に戻ってくるのです。

では、何故、差異分析をしているのでしょう?

それは、実際に支払った売上原価が、どんな原因で多くなったり、少なくなったりするのかを把握するためです。

今年度の最初に予定していた金額『前年度の実績』と比較して、多くかかりました。
すると「何故、こんなに売上原価が高くなったんだ?」と社長は工場長に質問します。
工場長からその理由を聞いて、社長は対策を考え、戦略を練っていきます。

具体例を見ていきましょう。

例1 材料費の差異分析

【工場長】
材料費の実際金額が予定金額より多くかかりました。
 → 材料費差異が不利差異(お金が予定より多くかかり、会社が不利になる差異)
 → その内訳は、すべて単価から発生している
 → 材料が今年に入って値上がりしているため、予定していたより材料費が高くなった。

【社長の対応策】
□同じ材料を安く仕入れる国を探そう。
□材料費が上がった分だけ、販売価格を上げられないか、検討する。
 → 石油製品のティッシュ、飛行機の燃料サーチャージャーなど。

例2 労務費の差異分析

【工場長】
労務費の実際金額が予定金額よりおおくかかりました。
 → 労務費差異が不利差異
 → その内訳は、一部の従業員の作業が遅く、残業が多くなったため。

【社長の対応策】
□工場長から従業員へ理由を聞き、原因を解消させる。
□作業が特定の人に集中していないかを調べ、分散させる。
□意図的に作業を遅くしていることがわかり、従業員の配置換えを行う。

例3 製造間接費の差異分析

【工場長】
製造間接費の実際金額が予定金額と同じでした。
 → 差異は発生していない。
 → 内訳を調べると、操業度差異が100万円(不利)と予算差異100万円(有利)が発生していた。
 → 操業度差異は、実際の稼働時間が予定の稼働時間より少ないため発生した。
 → 予算差異は、工場の電気代が今年から値下がりしたことによる。

【社長の対応策】
□稼働率が下がった原因が、商品の販売数が減っていることがわかった。TVCMを増やし、販売数の増加を狙う。
□電気代が来年も値下がりしたままであれば、来年度の予算を見直す。

参考:PDCAサイクル
(Plan→Do→★Check→Action)
計画→実行→★評価→改善

★Check(評価)が原価差異の分析です。Actionは社長の対応策です。だから、社長さんは簿記や原価計算の知識が必要なのです。

 

パブロフくんパブロフ問題しか解いてなかったから、実際どんな感じかイメージがわからなかったの。でも、お兄さんの話を聞いて、他人事じゃないとわかったの。

お兄さん不利差異と有利差異を間違えるのは、会社が有利になるか、不利になるかを考えてないからなのさ。予算より実際の方が少ないってことは、お金を払う金額が減るんだから、有利になるからね。

パブロフくんお兄さんスゴイ。パブロフ、電卓叩いて数値だけ出して丸暗記だった。

お兄さん原価計算は簿記と違って、モノの流れや差異分析の意味を考えた方が上達しやすいんだ。

パブロフくんうん、わかった!

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