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CVP分析② 実戦編(最も簡単な解き方)

テーマ: CVP分析2

パブロフくんう~ん、う~ん。

お兄さんこんにちは、パブロフくん!今日はどうしたの?

パブロフくんあっ、お兄さん、良い所に。CVP分析はこの前教えてもらってわかったんだけど、工業簿記の問題が解けないの。

お兄さんそうだね、前の話は一部しか説明しなかったから、解けないかもしれないなぁ。

パブロフくんお兄さん、つづきも教えて~。

 

実際の問題①

【損益計算書】
売上 @2,000円×1,000個=2,000,000

変動費 @1,800円×1,000個=1,800,000

固定費 100,000

営業利益 100,000

 

(1)損益分岐点の売上高を答えなさい。

★まとめ

05_08_画像03

★損益分岐点 → 営業利益0円の販売数はいくら? → その時の売上高はいくら?

 @2,000円×■個=@1,800円×■個+100,000+0

   ↓

 2,000円×■個-1,800円×■個=100,000

   ↓

 200円×■個=100,000

   ↓

 ■個=100,000/200

   ↓

 ■個=500

★500個売った時の売上高は?

 @2,000×500個=1,000,000円 (解答)

 

(2)営業利益200,000円を達成するためには、いくらの売上高が必要か答えなさい。

★考え方
05_08_画像04

★営業利益が200,000円

 @2,000円×■個=@1,800円×■個+100,000+200,000

   ↓

 200×■個=300,000

   ↓

 ■個=1,500

★1,500個売った時の売上高は?

 @2,000×1,500個=3,000,000円 (解答)

 

(3)実際の損益計算書の損益分岐点比率と安全率を答えなさい。

05_08_画像05

 損益分岐点比率 500個÷1,000個=50%(解答)

 安全率 100%-50%=50%(解答)

 

(4)営業利益200,000円を達成した場合の損益分岐点比率と安全率を答えなさい。

★営業利益200,000円を達成した場合 → (2)で計算済み。1,500個。

 05_08_画像06

  損益分岐点比率 500個÷1,500個=33.33…% (解答)

 安全率 100%-33.33…%=66.66…% (解答)

 

営業利益と貢献利益の違い

売上高-変動売上原価-変動販管費=貢献利益

貢献利益-固定製造費用-固定販管費=営業利益

 

実際の問題②

売上 @2,000円×1,000個=2,000,000

変動費
 変動製造原価 @900×1,000個=900,000
 変動販売費 @900×1,000個=900,000

固定費
 固定製造原価 50,000
 固定販売費 30,000

営業利益 120,000

 

(1)損益分岐点の売上高を答えなさい。

★まず、一個当たりの変動費合計と全体の固定費合計を計算する。

 変動費 @900+@900=@1,800

 固定費 50,000+30,000=80,000

★損益分岐点 → 営業利益0円の販売数はいくら? → その時の売上高はいくら?

 @2,000円×■個=@1,800円×■個+80,000+0

   ↓

 2,000円×■個-1,800円×■個=80,000

   ↓

 200円×■個=80,000

   ↓

 ■個=80,000/200

   ↓

 ■個=400

★400個売った時の売上高は?

 @2,000×400個=800,000円 (解答)

 

(2)営業利益200,000円を達成するためには、いくらの売上高が必要か答えなさい。

★営業利益が200,000円

 @2,000円×■個=@1,800円×■個+80,000+200,000

   ↓

 200×■個=280,000

   ↓

 ■個=1,400

★1,400個売った時の売上高は?

 @2,000×1,400個=2,800,000円 (解答)

 

(3)実際の損益計算書の損益分岐点比率と安全率を答えなさい。

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 損益分岐点比率 400個÷1,000個=40% (解答)

 安全率 100%-40%=60% (解答)

 

(4)営業利益200,000円を達成した場合の損益分岐点比率と安全率を答えなさい。

★営業利益200,000円を達成した場合 → (2)で計算済み。1,400個。

05_08_画像08
 損益分岐点比率 400個÷1,400個=28.57…% (解答)

 安全率 100%-28.57…%=71.42…% (解答)

 

パブロフくんあれ?こんなに簡単?

お兄さんうん、CVP分析は売った数が変化したら、売上や利益がどう変わるのかを確認しているだけだからね。

パブロフくん何でテキストって難しく書いているの?

お兄さんテキストは、原価計算や財務分析が得意な人が書いているからなんだ。頭が良い人は公式を丸暗記できるから、たくさんの公式を覚えてるんだ。僕は頭悪いから、一個だけ覚えて、毎回同じように解いてるから、パブロフくんの気持ちはよくわかるよ。

パブロフくんふふふ!!ありがとう、パブロフ頑張る~♪

お兄さんうん、ファイトだね!

 

関連ページ

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コメント (19)
  • 簿記受験生 より:

    こんばんは、いつもサイト拝見しています。
    CVP分析なのですが、公式を覚えずすべてグラフで解くと個人的にはすごく簡単に解けるように感じるのですが、公式はやはり覚えておいた方がよいのでしょうか?

    • パブロフくん より:

      解きやすい方法で構いませんので、グラフで解いて大丈夫です。
      ただ、条件が変更された場合などの応用的な問題では、グラフだと条件変更を反映し忘れることが多く、間違えやすいので注意してください♪

      • 簿記受験生 より:

        早速のお返事ありがとうございます。基本的には問題ないとのことで、ひとまずグラフのやり方で問題集を回してみたいと思います。大変助かりました。ありがとうございました。

  • はぐりん より:

    損益分岐点の売上高を求めよ

    2000x(売上)-1800x(変動費)-100,000(固定費)=0

    X=500個
    損益分岐点の売上高=500個x2,000=1,000,000(解答)

    と求めるより、
    売上-変動費=貢献利益=200x
    貢献利益率=200x÷2,000x=0.1
    貢献利益=売上高x0.1

    → 売上高x0.1-100,000=0
    売上高=\1,000,000(解答)

    のように、貢献利益率を使って求めるクセをつけたほうが良いのでしょうか?
    販売単価がわからないときは、貢献利益率を使う必要があるので。

    • パブロフくん より:

      ご自身が解きやすい方法でかまいません。利益の公式を変形させているだけで、元の式は同じですから、好きな方法でかまいません。

      パブロフの本では、販売単価がわからないときでも貢献利益率を使わずに解いています。売上高や変動費を変化させるタイプの応用問題が出た場合、対応ができなくなる方も多いため、シンプルな解き方にしています(テキスト第2版をご参照ください)。

  • あかね より:

    ご回答ありがとうございます。とてもよく分かりました!
    生産量と販売量もですが、変動費と固定費もごちゃごちゃに考えていました…。
    テキストを一通りやりましたが、きちんと頭に入っていないことが分かりました。
    不安なところは読み返して、たくさんの問題を解いて本番に備えます。
    本当にありがとうございました!

    • パブロフくん より:

      ご理解頂けたようで良かったです。何度も解いていると慣れてきますので、大丈夫ですよ♪
      またわからないときはお聞きください♪合格を応援します!

  • あかね より:

    独学で2級を勉強しており、11月に受験します。こちらの説明はとても分かりやすく、テキストではよく分からなかったCVPが解けるようになりました。
    今やっている問題で「売上高=変動費+固定費+利益」に当てはめても答えが合わない問題が出てきました。

    【当社の当月の生産・販売データ】
    生産量       2,000個
    販売量       1,500個
    月初製品        0個
    販売単価     @2,500円
    直接材料費   1,000,000円(全て変動費)
    直接労務費 800,000円(全て変動費)
    製造間接費   1,600,000円
     (うち変動費900,000円、固定費700,000円)
    変動販売費    225,000円
    固定販売費・一般管理費  230,000円

    *直接原価計算の損益計算書を作成していることを前提

    損益分岐点の売上高を求める問題です。
    答えは「2,325,000円」で、テキストの解説は売上高を「S」とする場合と販売量を「X」とする場合の2通りが掲載されているのですが、この問題は「売上高=変動費+固定費+利益」の式では解けないのでしょうか?

    説明が長くなり、申し訳ございません。
    どうか教えてください。よろしくお願いいたします。

    • パブロフくん より:

      コメントありがとうございます。
      明記して頂いた問題でも公式通り、解くことができます(販売量をXとする場合と同じです)。

      ステップ1 必要な情報を計算します。
      1個当たりの変動費:(直接材料費1,000,000+直接労務費800,000+製造間接費900,000)÷生産量2,000個+(変動販売費225,000)÷販売量1,500個=@1,500

      ステップ2 損益分岐点では利益は0円となるので、損益分岐点で何個売ったのかを■個として、公式に当てはめます。
      公式:売上高-変動費-固定費=利益
       ↓
      売上高@2,500×■個-変動費@1,500×■個-固定費(700,000+230,000)=利益0円
       ↓
      1,000■=930,000
       ↓
      ■=930個

      損益分岐点の売上高 @2,500×930個=2,325,000円

      恐らく、間違えた理由は生産量と販売量をごちゃごちゃにして計算されたのではないでしょうか?
      生産量は作った量ですので、直接材料費・直接労務費・製造間接費と対応する数量です。
      販売量は販売した量ですので、変動販売費に対応する数量です。
      本問では、2,000個作って、1,500個は販売し、500個は製品在庫として持っています。

      CVP分析は、計算パターンが決まっていますので、最初は難しく感じると思いますが、自然と慣れてきます。
      「販売個数を■個とする場合」と「売上高を■円とする場合」の2パターンですべての問題を必ず解くことができますので、ご安心ください(工業簿記テキスト第2版参照)。

  • ぽん より:

    納得です!!こんな簡単な事を聞いてしまい..でも聞かないと独学の私にはずっと理解出来なかったと思います!この本を買って苦手な工業簿記も解けるようになってきて感謝してます!11月の試験に向けて勉強頑張ります★

    • パブロフくん より:

      ご理解頂けたようで良かったです♪
      11月の試験、合格を応援しています!

  • ぽん より:

    ここのサイトを知ってから総仕上げを買わせて頂きました!先生の丁寧で分かりやすいお返事とか見ていたら本が欲しくなりました^o^
    早速なんですが質問お願いします。.Chapter11 04が分かりません(;_;)ここまでスムーズに勉強してきたのですが、250ページの変動費■×0.4がどうして次の式で0.6になるんですか(T_T)式が出来ないなんて根本的にダメですよね..

    • パブロフくん より:

      総仕上げ問題集をお使いくださり、ありがとうございます。
      売上高■円-変動費0.4■円を計算すると、0.6■円になります(数式としては「x-0.4x=0.6x」という意味です)。
      売上高を100とすると、変動費は100×0.4と表せます。売上高100×1-変動費100×0.4を計算すると、100×0.6となります。
      まとめますと、1-0.4=0.6を計算しています。
      こちらで大丈夫でしょうか。

  • みん より:

    ちなみにアプリでもお世話になってますo(^-^)o

    • パブロフくん より:

      アプリをお使いくださり、ありがとうございます。
      ブログの内容がお役に立てたようで嬉しいです。勉強頑張ってください♪

  • みん より:

    とってもわかりやすいです!
    独学で勉強してると何度も壁にぶち当たり、今度こそダメかと思いましたが、今回のは本当に助かりました。ありがとうございます、なんとかなるかも、、がんばります。

  • 豆っちょ より:

    売上高を算出する「売上高=変動費+固定費+利益」の公式で、答えが出ない問題にぶつかってしまいました。

    例えば、販売単価が書かれていなく、損益計算書の情報だけで損益分岐点を求めよとなっている場合は、どうやって算出するのですか?回答には「貢献利益率を出して、その利益率で固定費を割る」とありますが、できれば同じ解き方で統一して覚えたいです。
    もう一問は、販売単価120円、売上高85,000円、変動費34,000円、固定費30,600円となっているときの損益分岐点売上高を求めよとなっている時です。上記の公式で求めようとしたら端数が出てしまい、やはり回答には「貢献利益率を出して~」とあります。

    こんな時期にこんな質問をしているなんてと我ながら思いますが、全然分かりません。教えてください。よろしくお願いします。

    • パブロフくん より:

      コメントありがとうございます。
      販売単価が書かれていない場合については、
      パブロフ流 簿記2級工業簿記 総仕上げ問題集 Chapter11問題04に解説していますので、
      書店でご覧になって頂けますと幸いです。
      端数の計算は、電卓で計算する場合に割り算を最後にすると端数が出ませんのでお試しください。

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